第百四話 可哀想な三人
第百四話 可哀想な三人
リトアニアだけがロシアの家にいるわけではありません。金髪碧眼のクールビューティーなメイドさんのベラルーシもいますが一番目立つというか不幸にしてロシアの側にいるのはリトアニアと金色の髪を短く切って青い眼に眼鏡をかけたエストニアと同じく金髪に紫の目の小柄な男の子ラトビアです。この三人はいつもロシアの側で震えています。
「いよいよ明日だね」
「うん」
「正直一緒に行きたくないけれど」
三人揃って明日のことを話しています。
「けれど行かないとどうなると思う?」
「考えたくないよ、それ」
エストニアがリトアニアに対して答えます。
「シベリアかな」
「折檻じゃないかな」
ラトビアの予想はこうでした。
「ロシアさんの」
「・・・・・・それは凄く嫌だね」
「そうだね」
三人でそんな話をしています。気分は余計に暗くなるだけです。暗いのを通り越して暗黒になってしまうレベルにまで。
「けれどとりあえず明日だから」
「僕達も準備するか」
「そうだね」
諦めてこう言い合います。
「枢軸側の人達の方が優しいような」
「イタリアもドイツさんも」
「特に日本さん。韓国が羨ましいよ」
最後はないものねだりで締めました。三人の不幸はこれからも続くのでした。とりあえず苦労もまた続きます。それから逃れるには移住かドイツにつくか。本当に苦労も不幸もついて回るものであります。三人にとっては。
第百四話 完
2008・3・8
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