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第六話 実績解除

さあガンガンブックマークするんだ!

遠慮するな!誰も咎めはしない。俺のモチベがあがるだけだ!

そしてあわよくば評価をぉぉぉぉお(めっちゃ下心)

993DPと、またかなりの余裕ができたので、実験に移ろうと思う。


今回実験するのは、罠設置だ。

この罠というものが、結構おもしろい。

落とし穴とか、矢が飛び出すとか、部屋にガスが充満するとか、多種多様だ。

そのうえ、この罠というのはバレるように(・・・・・・)設置しなければならない。

そしていかにバレバレか(・・・・・・・・)で、消費するDPが変わるのだ。

ハ◯ター×ハ◯ターの制約と誓約みたいに、その罠に何かしらの制約、バレやすさをつけることで、消費DPを節約でき、より高度な罠を設置できるのだ。


例えば、周到に隠され、よく見なければ分からない罠には100DPをつぎ込まなければならないが、「ここに罠があります」と書かれた立て札がある罠には5DPしか要らないというように、だ。


じゃあ試しにやってみようか。

魔力が割とだだ漏れな落とし穴。だだ漏れ度合いでDPが変わるが、今回は20DP程度のだだ漏れ度合いにしてみる。


『罠をコアルームに設置します。』

「おうよ。」


すると、部屋の中に魔力を感じる場所が現れた。

気をつければ気が付く程度だ。注意しながら進むとバレバレだが、走っている最中には気づかないかもしれない。

というか、これが魔力か。

ダンジョン内のことならだいたいわかると言うが、それのおかげだろうか。


『実績が解除されました。

実績「はじめてのダンジョン」』






「む?」

『実績?』


レベルアップの時に聞いた、脳内アナウンスが響く。

どうやらコアにも聞こえたようだ。


「実績?解除?コア、何か知ってるか?」

『いえ。全くしりません。』


脳内アナウンスが響いたってことは、「誰か」が新しく追加したシステムなのかもしれないな。

実績って、本当にゲームみたいだな。


「何が起こったか、解析できるか?」

『お待ちください。…………あ、実績解除のログから詳細がわかりました。』

「簡潔に教えてくれ。」

『実績「はじめてのダンジョン」。部屋、魔物、罠の三つを設置した時に解除されるようです。』


ああ、確かに今、罠を設置したから、条件が満たされたのか。


『特典が有るようですが、いかがされますか?』

「特典?………まあいいや。危険は無さそうか?」

『たぶん大丈夫です。』

「わかった。なら先に罠の検証を終わらせよう。」


一つ一つ問題を片づけなければならない。あっちゃこっちゃに手を出していたら、収拾がつかなくなる。


さて、さっきつくった落とし穴だが、バレバレ具合で20DP、殺傷能力で10DP消費した。合計30DP。


これはどれくらい殺傷能力が有るんだろう。


「スケルトン、この落とし穴にはまってくれ。」

「カタ」


………うん。返事をしてくれたみたいだ。だが、口が開いても声が出るわけでもなく、顎の骨の音しか聞こえない。

スケルトンは「ダンジョン保護」を受けているので、死んでも復活できる。


スケルトンが足を踏み入れると、突然その部分の床が消え、スケルトンが穴に吸い込まれていった。


ガシャン


骨がバラバラになった音がする。

しょうがない。今のスケルトンはレベル1のステータスなのだ。


上からのぞいてみると、バラバラになった骨が見えた。

落とし穴の底には、幾つかの竹槍が生えている。


「10DPで竹槍か……。」


竹槍じゃあ、ステータスの高い魔物や人間は殺せないんじゃないだろうか。

どっかのマンガで、落とし穴の竹槍で勇者を殺したマンガがあった気がするが、あれはマンガだ。


しばらくすると、スケルトンの死骸は魔力として霧散し、黒い霧となった。

役目を終えた落とし穴は、再び穴の部分を塞ぐ。


どうやら罠は一回きりの使い捨てではないらしい。再利用可能なのはうれしいことだ。

解除されたらその限りでは無いようだが。


スケルトンの魔力は、再び収束し、徐々に形を作っていく。

「ダンジョン保護」の効果も見れるとは、一石二鳥だな。

黒い霧は完全に骸骨の形となった。


落とし穴の上(・・・・・・)で……


あれ?


復活したスケルトンは、再び落とし穴の上に足をつく。

作動した落とし穴は再び床がきえ、スケルトンが穴に吸い込まれていく………


スケさぁーーーーーーーん!!!





ふう。思わぬハプニングがあったが、実験はできた。


どうやら先ほどのハプニングは、スケルトンの召喚位置と落とし穴の設置位置が重なっていたせいだった。

死に戻り無限ループ。恐ろしい。無限ループって怖くね?

あわてて落とし穴を解除したので、スケルトンは助かった。

ぶっちゃけ、前回と座標指定を変更しなかったコアのせいだが、必死に謝っていたから良しとする。

誰にでも間違いはあるもんだ。うん。


落とし穴を解除すると、設置に消費したDPの半分が手元に戻ってくるらしい。

その後、殺傷能力やバレやすさを変えて実験してみた。

50DPで鉄槍になったのは面白い。

80DPで毒槍になった。殺す気まんまんかよ。


今回の実験で100DP消費した。

実験で得られた情報はまずまずといえるだろう。

この条件なら、いろいろ工夫できそうだ。





「さ、実績についてだが、さっき言ってた『特典』って、何だ?」

『えーっと、どうやら実績を解除することで、能力(アビリティ)が獲得できるようです。』

能力(アビリティ)?なんだそりゃ。」

『さあ。得てみなければなにもわかりませんね。リストがあるので、そこから選択できるようです。』


そう言ってコアは能力(アビリティ)の一覧を表示した。

一覧を見ながらカーソルを動かし、下にスクロールしていく。


詠唱省略

詠唱破棄

無詠唱

魔力増加

体力増加

獲得経験値増加

必要経験値減少

筋力増加


なるほど。こういう感じか。

っと、途中からまた毛色が変わってきた。


鑑定

マップ

転移

グループ

黒羽

アイテムボックス

ストレージ

遠視

千里眼

魔眼 呪眼

   石眼

   心眼

   雷眼



うーむ。ラノベのチート能力が並んでる。

詳細が気になるものもあるが、詳しくはみれないらしい。

まあ見れたら、能力(アビリティ)の効果が全部わかっちゃうから、戦闘での優位性が保てないだろうな。

いつもの日本ならこんな能力いらないんだけどなぁ。


ご主人様(マスター)。これなんてどうですか?』


そう言ってコアは、俺のカーソルの操作を無視して一気にスクロールする。

触手


「おいてめぇ、俺のことを何だと思ってやがる?」

『いえ、ご主人様(マスター)にお似合いかと思いまして。確か趣味でしたよね?こういうの。』

「だあぁぁぁあ!だからそれは高校の時のだって言ってるだろうが!!」


黒歴史をほじくり返すなクソヤロウ!!


「っ……と待て!ちょっと気になる能力(アビリティ)があった!」


そういいながら、俺は少し上にスクロールする。


『えーっ……と。この能力(アビリティ)ですか?あまり関係ないように思えるのですが……』


いや、取ってみなければ分からないが、この能力(アビリティ)が俺の想像通りの代物だったら、この(ダンジョン)に必要になるはずだ。


とりあえず、ほかにめぼしい物がないか確認するが、無ければこいつで確定かな。




今回のあらすじ


罠っておもしろいね。オラワクワクすんぞ!

そしてチート能力きたぁぁぁぁ!



次回予告


糸目が手に入れた能力(アビリティ)は「豪火」。

なんて中二な能力(アビリティ)を選ぶんだ糸目!!

まて!こんな室内で試すつもりか!

やめろ、酸欠になる気か!?焼死する気か!?正気か!?


次回!「糸目、死す。」お楽しみに!


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