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自分は男だ!!
作:博多っ子



第四十一話[因縁]




「東京♪東京♪」

「秋葉原に一度行ってみたいな」

「田辺・・・きもいよ」

「原田さんも一緒に行く?」

「えー!!」

原田と田辺の会話にもう二人の男女が会話を妨げた。

「由美ちゃんも来るんだろ?」



「浩さんも来るんでしょ」

高木聖子と松本龍平だ。

原田さんの行動力はすごい。普通ならこの二人だけは絶対に呼ばないほうが良いに決まってるのだがそこは《気分的な感じ》にまかせてこの二人を招いたらしい。なぜ原田さんが、松本龍平の事を知っているのかと言うとそれは勿論由美からの情報だ。この女にはあまりベラベラと秘密などは喋りたくはないものだ。

デカいバックを持った四人の男女は新幹線のチケット売場前で由美と浩を待つ。

「ねぇあんた、上野さんの事を狙っているんならやめたほうがいいわよ。あの人性格悪いし、浩さんと一緒にお風呂に入った事もあるらしいし、料理はまともに作れないんだから。しかも激マズ!!」

聖子は龍平に由美の事を言いまくる。しかしほとんどが愚痴だ。料理の事は自分が負けた事の言い訳にしか聞こえない。

「あん?てめーこそあの浩って奴狙ってるんだろ。やめとけやめとけ。あいつは駄目だ。暴力は使うは、身長は俺より低いは、ナルシストだし。この前なんかあいつから背負い投げされたしよ。あ、やべ腰がまだ痛い」

龍平は自分の事を自己紹介しているように聞こえる。大介達の件で先に暴力をしかけてきたのは龍平だ。しかも浩とは身長は二センチくらいしか変わらないし、それにナルシストは龍平本人だ。

「だいたい俺が本気を出せばあの時の喧嘩は俺が勝ってたんだ」

その時、ぬ〜っと後ろから黒い影が出てきた。

「へぇーてめーが勝ってたんだ」

「おう!当たり前・・・っていつの間に!」

バチバチとお互いの視線がぶつかり合う。因縁の対決がスタートしてしまう。

「はい、ストーップ」

由美が間に入り二人を落ち着かせる。

「なんでこいつがここにいるんだよ」

浩は原田さんに向かって言い放つ。

「格好いいから」

全くもって意味が分からない返答に浩は唖然としている。



「キャー、浩さんお久しぶり」

いきなり背後から聖子が抱きしめてきた。

「げ!そういえば何でお前までいるんだよ。それと離れろコラ!」

「お前とか言わないで聖子って呼んでいいからね」

「絶対呼ばん。前までは《高木さん》だったけど今からは高木って呼び捨てで呼んでやる」

「呼び捨てで呼ばれるのも何か心に突き刺さる物が・・・」

浩は一歩後ろに下がり一言。

「こいつMなのか?」

その時後ろから浩は何か殺気を感じてしまう。

「うわぁ、由美のオーラが・・・赤い」

「ねぇ、原田さん。何で高木さんが?」

その質問にも原田さんは・・・

「可愛いから」

由美の眉がぴくりと動く。

「ちょっ!何その・・・」

「はいはい話は終了。じゃあそれではlet's go」

由美の話は・・・流された。

上野由美VS高木聖子


中原浩VS松本龍平

ここに開幕!!

「え?僕、忘れられてる」

田辺はみんなに聞こえないようにひっそりと呟いた。



聖子
「何あんたもっとセクシーな服を選べないの?」

由美
「高木さん・・・大きなお世話だよ」

聖子
「もっと胸元強調させるとかミニスカで浩さんを誘惑したりするものでしょ」

由美
「変態」

聖子
「貧乳」

由美
「な!」

由美
「・・・このチビ」

聖子
「な!」

女は怖いです。

由美
「僕は男だーーーー」











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