第二十二話[まさか大介が… ]
外の気温はポカポカ暖かい。あと数日で三月に突入するからであろう。気温もちょうど良い感じに感じる。
今日は日曜日。勿論、学校は休みなのでついつい遅く起きてしまった。
目覚まし時計を見ると十時を指していた。
少し寝すぎてしまったかな。
今日は珍しく浩やその友達と遊ぶ約束はしていない為、今日は暇だ!・・・・となんとなく考えている時、ふっ!とあの夢の事が頭の中をよぎった。
《…浩》
《好…きだ…よ》
「はぁー、また思い出しちゃったよ。最近よく見るんだよなー。僕が桜の花びらの中で浩に告白する夢」
僕はパジャマを着たまま一階のリビングへ行く。
「あ!姉貴おはよー」
そこには頭をワックスで固めており、服も普段は着ないようなおしゃれな服装を着こなしている大介の姿があった。
「…大介…どうしたの?その格好?」
僕のびっくりした問いに大介は照れながら答える。
「今日、ちょっとデートにね」
「え?!大介がデート!」
あの大介に彼女!
「そんなに驚かなくてもいいじゃん。もう僕は中二だよ。恋愛もする年頃なんだから」
そう言って大介は《やば、時間に遅れる!じゃあ!》と言いのこし慌てて家を出ていった。
まさか大介に彼女が出来るんなんて。
まぁ、性格は明るくてなかなか真面目な奴だからきっとうまくいくだろう。
頑張れよ大介!
窓の外から空を見上げながらひそかに応援する僕。
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「とうとう来てしまったわ」
浩さんからの連絡がくるのを一週間も待っていたけれど全然返事の電話がかかってこないので私から直接本人の自宅まで来てしまった。
私は緊張して震えている手をなんとか動かしてイヤホンを鳴らす。 |