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俺に異世界にいく資格はあるのか?  作者: 花山 保
異世界で俺は・・・
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俺は、やっと街まで来ました

 いつの間にか隊列が変更されていた。

 一列目が、姉・・・なぜか足取りが重い。

 二列目に妹くんと俺・・・なぜかご機嫌の妹くんと手をつなぐ俺。


 さて、こんな隊列で進む事、数時間、小高い丘を登りきるとその先には、森の出口と遠くに街を確認できた。やっと、森から脱出か・・・。


「じゃー、ここまでだな。案内助かったよ」


 俺は、姉妹に礼を言う。俺だけじゃ森から出るのは大変だっただろう。と言うよりも森から出ても街の場所がわからなかったな・・・。


 あら、妹くんが凹んでるな・・・。さっきまでルンルンだったのに・・・。遊園地から帰る時の子供みたいだ・・・俺、子供いないけどね・・・。


「まあ、ひょっとするとまたどこかで会うかもしれないしな。俺は、タクミって言うんだ。また、どっかであったらよろしくな・・・」


 俺は、妹くんことミリアの頭をなでる。そして、妹くんを姉にそっとあずけ、俺は背を向けた。いつまでも後ろ髪ひかれててもな・・・。そのまま街へ向かう俺・・・。


「わ、私は、ヒルデ!ミリアの姉よ。今日は助かったわ。あ、ありがと・・う」


 姉の礼に俺は振り返りもせず右手を振って応えた。




 さて、再び、一人旅にもどった。街では目立たないようにしないとな。まあ、事務さんに頼んでスキルとかは見えないようにしてもらったから、どんな手段でも名前とレベルくらいしかわからないはずだが・・・。


 誰かが、俺を鑑定しても表示は、名前とレベルと、体術レベル2あとは目立たないような調理とか言語とかのスキルが表示されるようにお願いしたからな。この世界ならレベルがばれても痛くなさそうだし・・・。


 事務さんにいろいろしてもらったのは正解だな・・・。美容系の資格と知識のフル動員でお姉さんを綺麗にしてあげたら色々お願いを聞いてくれた。事務さんは鏡をみてうっとりしてたしな・・・。


 さて、街の門が見えてきた。なんか強面のにいちゃんが立ってるな。


「次・・・見ない顔だな。冒険者か旅人か?」


 強面のにいちゃんが俺に言う。俺は・・・まだ冒険者じゃないし。旅人でいいのかな?


「えーと。旅人だと思います。」


 変な返事になっちまった。


「思いますってなんだ。怪しいやつめ」


 ありゃ、普通に怪しまれてしまった。どうしたもんかね。


「こっちへ来てこの水晶に手を触れろ」


 なんか、調べられるのか?ま、いいけど。よっと!


「うん?犯罪者ではないか・・・。なら、身分証はあるか?」


 そんなもんないよ!


「いえ、ありません」


「じやー保証金に銀貨一枚だ」


 なんか、街に這入るだけでお金がいるみたいだな。普通のポケットから事務さんに貰っておいた金貨一枚を出す。


「これしか持ってないのですが?」


 って聞いてみた。おつりあるかな?


「かー。金貨かよ。銀貨はないのか?今、ここに銀貨99枚もないぞ。あーもういいや、冒険者ギルドにでも登録して身分証貰え。で、さっさと持ってこい。」


 お釣りがないみたいだな。一万円請求したら百万円札で払うようなもんだからな。迷惑このうえないわ俺・・・。


「はい。わかりました。冒険者ギルドは、どちらに行けばありますか?」


 ふむ、このまま道なりにですね。で、剣と盾の看板が出てるとこと。なんか、武器屋みたいだな。


 俺は、ギルドまで歩く。しばらく道なりに進む。あ、あれだわ。あれが、冒険者ギルドだな。さっさと行って手続きしましょうか・・・。入口のドアを押して中へ入ると思ったよりも人がいない。えっと・・・受付は、ここかな?


「えっと、受付はここですか?」


 綺麗な妙齢のお姉さんに聞くと


「はい。ようこそ冒険者ギルドへ。ギルドへはどのようなご用件で?」


「ああ。身分証明書が欲しいので・・・」


「はい、わかりました。ギルド登録ですね。では、こちらに必要事項を記入くたさい。」


 受付のお姉さんに紙を渡されたのでせっせと書き込む。何々、名前、年齢、レベル、スキルか。じや、名前とレベルとスキルっと。表示されるうそ情報を記入する。


「これでいいか?」


 書類に目を通すお姉さん。


「はい。大丈夫ですね。一応念のためにこの水晶に触れてください。犯罪者ではないか確認します。」


 なんか光ったけど。お姉さんの表情から問題なかったんだろう。


「では、こちらが身分証明書になるギルドカードです。なくさないようにしてくださいね。再発行にはお金がかかりますから。あと、もしよければギルドカードやクエストの説明、買い取りなどについても説明しますが」


 詳しい話を聞いておきますかね。


「お願いします」


「まず、ギルドカードは、身分証明書の機能のほか、クエストを受けるときの目安にもなります。今お渡ししたのは、10級のカードてす。貢献に応じて級が上がり、最高で1級まであがります。クエストも、この級ごとに難易度が、設定されてますから参考にしてくださいね。あと、魔物を討伐した場合などは、ギルドで、素材の買い取りもしていますので売ってくださいね。」


 お姉さんの説明は、以上でした。あ、聞きたいことあったんだよね。


「教えてほしいのですが、スキルレベルの目安を教えてもらえませんか?レベルごとにその程度が知りたくて」


「はい。説明しますね。えーと、レベル1~2が初心者。レベル3~5が、中級者。6~8が上級者。9~10は、それ以上の英雄ってところですね」


 ふむ、やはりスキルレベル10は、かなり少なさそうだ。


「参考に聞きたいのですが、スキルレベル9や10の方はどのくらいいるのですか?」


「そうですね。この街の最高ランクの方で、ああ、ランク4級の方なのですが、スキルレベル6の弓術を所持しています。ランク1級や2級の方が、7、8と言うスキルレベルのスキルを持っていると聞いたことがあります。しかし、9や10と言うレベルは、聞いたことが、ありませんね。昔の英雄とかが残した伝説みたいなスキルレベルをそう言うのではないでしょうか・・・」


 なるほど、俺は、伝説クラスか。じゃーついでに


「ありがとうございます。最後にレベルって最高いくつくらいの方がいるのですか?」


 これで、だいたいの相場がわかるな。


「ご自身のレベルですね。この国で、ランク1級で当代の英雄と言われているサントス様が、レベル120と聞いています。ちなみに、この街ではレベル53が最高です。タクミさんは、まだレベル5ですからこれから頑張ってくださいね」


 最高で120か。それと、やはりレベルは、相手に筒抜けだな・・・受付のお姉さん人物鑑定持っているな・・・。


「はい、ありがとうございます」


 これ以上、聞くと怪しまれそうだからな。初心者のふりも程度があるだろうし、微笑ましい高レベル者に憧れる青年って言うところにしておこう。


「おい!兄ちゃん」


 絡まれた!


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