別に見なくてもこれからのストーリに大きく差し障りはないです
入学式の後の寮へ向かう途中の出来事です
閑話_男爵家のお嬢様
「ねえ、見た?王太子殿下。
微笑んでいらっしたわね。今まで一度もこういった場では、笑うことなかったのに。
お目当ての子でも入学したのかしら?」
寮への移動中に、そんな会話をしている人がいた。
1人はナイルブルーの髪の女の子で、もう一人はドパース色の髪の少年だた。
「ええ、そうですね。もしかしたら、お嬢様のことかもしれませんよ」
そう答えたのはドパースの髪の少年
すると、わざとなのか周りに聞こえるように大きな声でしゃべり始めた。
「何を言ってるのビル。いくら私が男爵家の末娘サーシャ・アマンスだとしてもそれだけでイリィーシャ王子の目に留まるわけないじゃない」
そうサーシャ嬢が言うと周りが騒がしくなった。貴族令嬢ということで、周りにいた人たちが道をあけた。
ここに通う人達のほとんどは平民だ。
学年に2~3人しか貴族はいない。理由は簡単、貴族達のほとんどは家庭教師を呼ぶから。わざわざ学校に行って勉強する必要はないからだ。というのは建て前で、世界最高峰ということで箔を付けるために貴族の者はこの学校を受験する。だが、甘やかされて育った貴族の子息、令嬢は並より少し上の学力しかない、それで今まで努力をしなくても何でも手に入ったから、すぐに手に入るだろうと過信し、結果的に落ちる。
だからこの学校に貴族は少ない。
平民の入学者が多いのは、商人など自分の出した成果が直接結びつく者、科学者などの子供で研究など勉強が好きな者、あとは家のためにいい仕事に就くためとか何か目標があるものが必死に勉強するからだ。
サーシャ嬢だったかは、周りが退いたので、上位に立った気分になっていたが、私達二人が退かなかったのを見ると指を突きつけ憤慨して言ってきた。
「ちょっと!あなた達!私は男爵家の娘なんですのよ!平民ごときが私の前にいていいと思ってるの!?」
「別に平民とか関係ないでしょ。ここは学園だ、あるのは先輩後輩と教える者と教えを乞うものの関係だ。その他の身分は関係ないんじゃないかな?」
レクがそう言ってふわりと笑った。
すると周りの女子たちの顔が赤く染まった。
勿論例外なくサーシャもだ。
だが、すぐにはっとなて、またもわめきだした
「…そ、そんなの平民の言うことじゃない!どこに居たって身分は身分、下の者が上の者に逆らうんじゃないわよ!」
うるさいな~。いい加減黙ってくれないかな~。
あ!そうだ。この子の持論だと・・・
「ねぇ、君」
私がそう言いながらレクの後ろから顔を出すと、サーシャ嬢は眼を見開いて驚いた。
レクの後ろ居たから見えなかったのだろうと、見当付けながら、レクの横に並んだ。
おのずと周りの視線も向いてきた。
「なっなによ・・・」
サーシャ嬢の声はしりずぼみしていたが、反抗心があったので一応いってみた。
「君の持論で行くとね。君、不敬罪だよ~?」
「な、なにがよ!」
「だからね?君の言う身分が上とか下とかの話」
「どういう事よ!私は貴族よ!男爵家よ!不敬罪はあなた達の方よっ」
この言葉を聴いて私は不覚にも呆れてしまった。
そして、疑問が一つ。普通の貴族は大体、私達のことを知っている。こちらが知らなくても一方的に。それは、貴族は令嬢をなるべく上の階級に嫁がせるためである。
で、それで考えると、男爵家なら公爵家嫡子のレクに縁談を申し込む・・・はずなんだけど~?
あっ!
「わかった!あなた没落家ね!」
私がそう言うとサーシャの顔がみるみる青くなった
「なっなによ。確かに家は没落よ!でも、それでも貴族よ!平民なんかよりえらいわ!
それにさっきから何なのよ!あなた達!人の事を不敬罪だとか、暴落だとか!そんな事言えるんですもの、それなりの御家の方なんでしょうね!」
サーシャは半ばやけっぱちにそう叫んだ
(ミナ心の声) このまま、私達がどこの家の子か言ったら100%の割合で友達が出来なくなってしまう!
それはゆゆしき問題なのだ!だってね、学校に通うからには友達100人っていう夢が私達にはあるの!貴族社会のドロドロした関係じゃなくて、自分って言う存在を見てくれる、そういう友達を私達は求めているの!
ってどうしよう!?どう対処するか決めてなかった!あ~、ごめん!レク、パス!
「う~ん、一応はそれなりの御家の子なんだけど・・・。
ねぇ?」
(レク心の声) ちょっ!いきなり話し振ってこないでよ~!も~う、仕方ないな~ここはごまかしておいて、後であそこのドパースの子に話をつけるか。
「うん。そうだねそれなりの家の子なのは確かだよ。君も貴族の端くれならば解るかな?これ」
レクは、いつもネックレスにして持っているマクウェント家の紋章入りの指輪を見せた。
貴族の紋章というのは、貴族ならすべての家の紋章を覚えるもので、私もレクも公爵家の一員としてすべて覚えている。
レクの持っている指輪を見て怪訝そうな顔をした。
「なによそれっそれがどうしたって言うの?!」
「・・・珠を貫く剣に、巻きつく蔦に薔薇の花・・・!?
お嬢様!この方達に頭を下げてください!」
ドパースの子は私達が誰だか検討がついたのだろう、あわてて私達に頭を下げた。
グリフォールド王国には、三大公爵と言われる執政、軍、外交を担う家がある。
執政を担うのは筆頭公爵家のマクウェント家、紋章は国花の薔薇(これは王家の人間と公爵位しか持つことは出来ない)に執政を意味する蔦、そして魔法使いを多く輩出するので魔法を意味する珠、魔法による軍部での活躍で国家の力を意味する剣。
紋章はその家の特化したものなどが使われる。なので通常は1,2個しかモチーフは使われない、それなのに4つものモチーフが使われている時点でそれなりの御家って言うことは解る。・・・はず、なんだけど・・・。
もしかしたらこの子は貴族教育すら受けていないかもしれない。
「ちょっと!どうして私がこの平民に頭を下げなくちゃいけないの?!」
「お嬢様!!何てこというんですか!
すいません。なにぶん十分な教育を受けていませんので・・・」
ドパースの少年はさらに深々と頭を下げた。
自分の主人をああ言うとは、でもそれは正しい判断だね~
ここまで公爵家の人間を悪く言ったのだ、御家とりつぶしもありえるからね
サーシャは自分の従者が自分を悪く言ったので呆気にとられている
「別にいいよ、頭をあげてくれ。
僕達は人のことを平民と言って嘲るのが気に食わなかっただけだ。
今後、僕達の前でそんなこと言ったら君の想像が現実になるよ。
精々気をつけてよね」
レクは笑顔で言った
ドパースの少年には、さぞおそろしかったのだろう、顔面蒼白だった。
私とレクは気が済んだので、寮への道を急いだ。
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「・・・ミナ・・また、きれいになったね・・・」
「?殿下どうしたのですか?」
「ん?・・・大切な子がここに入学してきたんだ・・・もう何年も会ってない子なんだ・・・」
「大切な子。ですか?」
「へぇー王子の大切な子?よかったですね
あっそうそう、ぼく、すごく可愛い子達見つけたんですよ!
まさに天使ですよ」
「ああ、そうだな相当可愛かった、お前も久々に理性とんでいたからな」
「え、何々どんな子?あたしも会いたいわ!」
「黙れオカマ!」
「だ、れ、が!オカマじゃ~!!!」
「うわ~~~!!」
「相変わらず騒がしいな」
「そうですね。怪我をしたら、薬の実験題にしましょうかね」
「・・・・・・・・だめ・・・・」
「・・・どうしてここには華がないのだろうな」
「同感です殿下」
生徒会。
そこはこの学校の最高権力組織
ミナ達はまだ知らない、生徒会は変態の巣窟だと・・・
どうだったでしょうか?
あまり必要ない話ですかね?
最後のセリフだけのやつは仕様です。生徒会メンバーは一応すべて出しました。声だけですが・・・。
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