学園_担任
魔法科の塔は、この学園の中で一番大きな建物の生徒会寮と巨大演習場と一般生徒立ち入り禁止の森の間にある。
私達は今、魔法科塔の3階の1年の教室にいる。
魔法科は他の学科よりも難易度が高く生徒数も少ない、なのでクラスも一学年一クラスしかない。そして、今年の入学者は10名だった。
「ねーレク~、この中で一番強いの誰だと思う?」
「そうだねー、う~ん、僕達より強い子はもちろんいないけど・・・。」
レクはクラス全体を見渡した。
レクの眼には今、魔力が流れている。
魔力は使い方によっていろいろな効力が得られる。眼に流す所で言うと暗闇でも昼間のように見れるとか相手の弱点がわかるとか・・・まあ、その他いろいろ・・・で、いまレクが使っているのが、魔力の流れと量、属性が見れる、というやつ。
「・・・しいて言うなら、あの子かな?」
「へ~、あの子?ちょっと意外かな?」
レクが示したのは、メガネをかけたおとなしそうな少年だった。
本を読んでいた少年は、私達の視線に気がついたのか私達の方を向いた。
私はいつもどうりにっこりと笑った。すると、少年は真っ赤になって顔をそむけた。
「なんだろ~、嫌われたのかな~・・・」
「・・・いや、多分違うと思う・・・気にしなくていいよ」
レクはなぜか苦笑いしながら言った。すると、前の方で女生徒がキャーと黄色い声を上げた。
見てみると、このクラスの女生徒全4名の内3名(残りは1名はミナ)が一人の生徒を囲んでいた。
「このクラスの女の子たちは可愛い、この学科を選んで正解だった」
前の方にいた亜麻色の髪の少年は、後ろの方にいた私達にも聞こえる声の大きさで話をしている。
なぜ、どいつもこいつもこんな大声でしゃべるんだろう・・・。傍迷惑だな~。
周りにいた少年達は、苦々しい顔や羨ましそうな顔をして見ていた。
「うるさいな。耳が腐りそう」
レクが呟いた。
その声が聞こえたのか、亜麻色の髪の少年がこちらを向いた。
少年の容姿は、一般的に美形と呼ばれる部類だった。
「なんだい?君達、ボクの美しさに嫉妬しているのかい?」
少年は容姿は美しいが頭はおかしいようだ。いや、ここには入れたのだから馬鹿ではないはずだ。思考回路がおかしいのか?
「・・・嫉妬なんかしてないよ。大きな声を出して、恥ずかしくないのかと思っただけだから・・・」
レクは静かに、けれどよく通る声で言った。
そして、立ち上がりゆっくりと少年の方に近づいていった。私もその後に続く
「なっ!なにを・・・」
少年の顔が驚愕に、周りの生徒達が呆気にとられたような顔になっていった。
「少人数しかいない場所で大きな声を出すのは、滑稽にしか見えないって言ってるんだよ?」
レクは微笑んだ。
私はレクの隣に並んだ
「うん、そうだね。この人数だったら、普通の声量でどこまで遠くにはっきり聞こえるかって言うのが大切なんだよ?」
「・・・そ、そんなこと、とうぜんじゃないか。しっ、しってるよそんな事」
少年・・・キザオでいいや。キザオは最後に何とか持ち直したようで、前髪をはらった。
「そうなの?ごめんね、知らないと思って教えてあげたんだけど・・・」
「そうだね、僕達は要らぬ恥を掻かせてしまったみたいだね」
私達は心底申し訳なさそうにした。
「ま、まぁ。別にいいよ、ボクは心が広いからね」
「そう、ごめんね?ありがとう・・・」
そう言って、私達は元の席に戻った
「ふぅ、これで少しは静かになるかな?」
「そうだね、これ以上恥は掻きたくないだろうしね」
「・・・きゅ~・・・」
アリィが鞄から顔を出して鳴いた
「あっごめん、アリィ。今出してあげるから」
「アリィ居たんだ知らなかったよ。
でもミナ、アリィは出さない方がいいと思うよ?」
「どうして」
「他の生徒はだしてないでしょ、むやみに出さない方がいい」
「そっか~。分かったよ
ごめんねアリィ、もう少しだけ入っていてね」
そう言ってアリィを鞄に戻した。
その時、まえの扉が開いて、三人の大人が入ってきた。
一人は女性で長い髪を無造作に一つにまとめていた。もう一人は男性で40代くらいの恰幅のいい人で最後の一人も男性でダンディなおじさまって感じの人だった。
「それでは、全員席に座ってくれ。まずはこのクラスの講師を担当する事になったアタシ達三人の紹介をさせてもらう。
アタシは理論担当のフィオラ・ライラック。協会のランクは中級魔術師。属性は土。以上質問は?」
周りを見渡す。何人か手を上げた。が・・・
「ないようだな。では次。」
フィオ先生は華麗に無視。
「リニィ・バンコントだ。実技を担当する。ランクは中級魔術師。属性は水。質問はあるか」
今回も何人か手を上げた。
「歳は幾つですか?」
「・・・24だ・・・」
リニィ先生の言葉にクラスが驚愕の声を上げた。
うわ~すごいね~。こんなにダンディダンディした人が24歳っておじさま趣味の人にはたまらない人だね~。
「・・・次、おねがいします」
「大丈夫ですか?リニィ先生。・・・ああもういろいろ限界そうですね・・・。
え~と。このクラスの補佐担当になりました、モント・ルーハスです。モティ先生と呼んでください。
協会ランクは中級魔術師で属性は風です。一番皆と過ごす時間が多いのでよろしくお願いします。質問はありますか?」
「歳はいくつですか」
「はい。40さいです。この中の最高齢ですね。ちなみにこの学園で最高齢なのは魔法科の講師のバルト・ライラックさんでフィオ先生のおじいさまでいらしゃいます」
「余計なことは言わんでいいモティ先生!」
「次はお前達だ。前から順番に自己紹介していけ」
そう言われて最初に挨拶したのは、キザオ君、名前はエルミオ・ハミリア。噛みそうになる名前だった。
私達は一番後ろの席に座っていたので一番最後だった。
「次」
そう言われて、私達は立ち上がった。
「「はい」」
「レクライ・マクウェント14歳。キリエート出身です。」
「ミナレイ・マクウェント14歳です。キリエート出身でレクとは双子です。ここでは友達をたくさん作りたいと思っています。」
「「よろしくおねがいしますね?」」
そう言って私達はにっこりと微笑んだ。
生徒はもちろん先生達まで赤くなった。う~んなんでだろう?
「・・・こ、これで全員自己紹介は終わったな?。明日は魔力、能力測定がある。魔力と属性。身体能力などを測る遅刻するなよ。
今日はここまで、昼は大講堂の二階にある食堂で食ってくれ。以上解散。」
私達は早々に教室を出た。伺う様な視線が居心地悪かったからだ。
「明日楽しみだね?レク」
「そうだね、あのクラスのレベルが如何ほどなのか。
魔力測定とか能力測定とかって全学科全クラスだったよね。クゥにあえるね」
「そうだね~。まさか、学園に入ってるなんて思わなかったからね~。びっくりしたよ」
「「ふふっ楽しみだね~明日が・・・」」
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「明日は魔力測定がある。ミナとレクはどれだけ強くなったのかな?
・・・ミナ・・・君に早く会いたいよ。
・・・最後にあったのはいつだったっけ・・・」
コンコンッ
ガチャ
「ハローおうじさま。ヴェルナー様がいらっしたわよー。」
ドアをすごい勢いで開けて入ってきたオカマもといヴェルナー・アビスラルクはそのままの勢いのままこの国の王子さまイリィーシャ・ランクル・グリフォールドに抱きついた。
「はなせっアビスラルク!人の部屋に勝手に入ってくるな!!」
後からリース・ダリアがやってきた。
「こらオカマ!!なにイリィーシャ様の部屋に勝手に入ってんだ!!」
「あらなによっあなただってかってにはいってるでしょ!!」
「・・・ふぅ。もういい勝手にしろ・・・!」
「やったー!お許しが出たわ。皆連れてこなくちゃ!」
「オカマ!調子に乗るんじゃねー!!」
この日、2年寮の最上階角部屋には夜遅くまで明かりがついていた。
どの小説にも出てくる?キザオ君が登場しました。
だんだんミナレクが黒くなってくる・・・。
毎回忘れる存在、アリィ。いつも忘れてしまいます。それで書いててあっ、忘れてた・・・!!ってなります。ごめんよアリィ・・・。
一応レニィ先生はエリートです24だったら良くって下級魔術師です。
ダンディなのは、なぜかコートとタバコと髭が頭に浮かんだからです。ダンディさんの必須3ポイントです!!
誤字脱字ありましたらご報告よろしくお願いしますm(_ _)m
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