32話 新しい服?と新しい盾なんですが…
更新遅れてしまって申し訳ありません…入院しておりまして…
それにしても自分の事故を病院のベッドでニュースとしてみるのはなんともシュールでしたね…
次弾まで遅いといったが、敵が一人とは限らない。まあ、俺と同じように気配察知のスキルの手ぬぐいで目を覆っているサリバンなら矢くらいなら躱せると思う。さすがに掴むのはきついかもしれないが…
そう考えていると、すぐに俺に向かって再び矢が飛んできた。
「かわすのも面倒だ。一気にかけるぞ!」
「おう!ガッテン承知の助け!」
サリバンの返事を背中で聞き、一気にかける。靴には『突進』を付与してあるので土煙を上げながら突っ走る。サリバンはその後ろから盾を正面に構え突っ込んでくる。あ、そういえば盾に突進スキルを付与したんだっけか…盾のにに付与していたら盾を使わないと発動しないのか?…まあ、あとで試してみるか。
狙いのそれた矢が後ろに突き刺さっていく。足を止めたら死ぬとわかるほど、狙いすまされた矢だ。正直速度を落として店に入る余裕がないので、走りながらサリバンの後ろに移動し盾を構えながら服屋の店をぶっ壊して入店する。ダイナミック入店!店長には後で謝っておこう…
「フゥ…ついたな。そういえば、アンドレは大丈夫なのか?」
「いや、来る途中で倒れていない以上怪我はしてないと思うぞ」
「そうだな…ったく、突然走り出すようなやつじゃないんと思ってたんだけどな」
そういったサリバンの顔は見えなかったが、口調はどこか楽しそうでどこか笑っている気がした。気配察知では奥に一つの気配があるので、おそらくアンドレスだろう。一応確認のために声をかけておく
「アンドレス!終わったらすぐ来いよ!」
「わ、わかってます!ウゥ…」
察しが付いている俺はのんきに、あたりを警戒する。しばらくすると、奥から気配が近づいてきた。
「ボルトさん…どうでしょう…は、はで過ぎちゃいますかね…」
照れたように途切れ途切れで聞いてくるが、あいにく手ぬぐいを巻いているので感想を伝えることができない。まあ、あの巨乳なら大概の服は…アレだよ。まあ、刺激が強いってか…そんな類だ
「手ぬぐいをしているから見えん。まあ、アンドレスは顔立ちもスタイルもいいから多分かわいいと思うぞ」
「ほぇ!?か、かわいいですか…ふふふ」
「さて、準備できたな…行くぞ。正面は敵に囲まれてる、裏口から出た方が…」
「いや、そうでもない。裏口からは狙撃手がいる。数は、30ってところか?…屋根の上にいるな…」
俺の提案に、速攻指摘してくるサリバン。それにしても、俺の気配察知より範囲広くなっていないか?…適応能力とかがあるのか?…人によって道具の使い方の上手い下手があるように、スキルもあったりしてな。
「そうか。どっちのがいいと思う?」
「そうだな、やはり裏口にしよう。一気にかけ出せば逃げ切れる。敵が前にいたら俺の盾術『シールドバッシュ』で吹き飛ばす。しかし…盾が軽すぎるな。」
サリバンの提案が一番いいかもしれないのでその案で行くか…。ちなみに『シールドバッシュ』とは盾を構えて突進するといった単純でありながらかなり強い技だ。
ライオットシールドで軽いか…。
俺は発注画面から備品を発注する。目隠しをしていても発注画面が見えたのには驚いたが、これも異世界だと無理やり認識する。
「『備品発注!」
ドゴっ
重量のある音が地面に落ちる音がする。発注したのは『バリステッィクシールド』だ。『ライオットシールド』と比べるとかなり重さに差があり、その分防御力は折り紙付きだ。大きな銃だとダメみたいだが、そんな威力のあるものは魔法くらいだろうし…単純な攻撃で破壊するのは無理だろ
俺はなんとかサリバンに渡すと、サリバンは軽々持ち上げ感触を確かめている。もちろんスキルは同じものを付与してある。今のサリバンは右手にライオットシールドで左手はバリステッィクシールドを持っていると思う…よくそんな力あるな…
「こりゃ、俺好みだ。これを使うぞ」
「ああ。使ってくれ」
まるで新しい釣竿を買ったおっさんのように、バリステッィクシールドを笑顔で構えるサリバンはどこか幼く思える。俺たちはそのまま店の奥の裏口に隠れ、一呼吸おく
「行くぞ。俺が盾で突進し扉を壊し、走り抜ける。その後についてこい」
「おう」
「はい」
今回は予定していなかったのですが、ここで入れないと今後の展開がおかしくなるのでねじ込む形で投稿しました。読者の皆様、至らない作者ですが今後ともよろしくお願いします…