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ショートショートすと〜り〜ず【  暖  】
作:水瀬愁


 It is necessary to realize it when happiness is happy.


 ……今の私は幸せだ。
 私に寄り添う君は、幸福と暖かさを私に照らしてくれる。
 私が君に与えているものはあるのだろうか。
 君はきっと、あると答えるだろう。
 だから聞かないでおく。
 ――それにしても、静かだ。
 君よりはやく起きた。この偶然に感謝したい。
 のんびりとした生活、君だけを見ていられる生活。
 心が丸くなったと思うのは、錯覚ではないだろう。
 君の寝顔はどんな写真よりも、映画よりも、3Dよりも美しい。そう、ベッドの下に隠してあるもろもろよりも見惚れてしまう!
 ――などという失言はともかく。
 暖かい日差しに照らされてすやすやと眠る君は、私の姫だ。
 髪を撫でてやりたくなるが、起こしてしまってはこの悦楽天国が廃墟と化してしまう。
 なんとか抑えきり、私の腕を枕にして眠る君を覗き込む。
 しっかりと閉じられた目蓋。テンポのない、気持ちよさそうな寝息。
 吐息が私の頬に触れると、甘い刺激を伝えてくる。
 唇を奪ってしまいたくなるのもこらえきった。私は漢だ。
 白いカーテン、白いベッド、白い羽毛布団。
 静かに眠る君を起こすこともなく、私はただ無駄と呼べる時間を刻々と過ごした。
 それが、私の望む人生の一角。
 自分が望んだ時間に乗るという決意。
 動かされるのではない、自ら選ぶということを知った。
 ――あえて言おう。
 私は、君の隣にいる選択をし続けると。
 君が私を悪と言わない限り、君が私に憤怒の刃を向けない限り。
 ……私は幸せだ。
 小鳥のさえずり。君に出会わなければ、この声を聴くことはなかっただろう。
 君に出会わなければ、日の暖かさを知ることもなかっただろう。
 君の髪を撫でる。
 狂おしいほどの愛おしさを、余すことなく君へと注ぐ。
 そして、新たな誓いをたてた。
 君を残して、私は死にません――



 Because there is you, I will be in this world.


さすがに文字数に焦った。
後悔はいろいろとあるが、投稿することに迷いはなかった。
ほのぼのという、ハッピーエンド後のショートショートを一回は書いてみたかったんだっ(弁解













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