第24章 帰宅時
弓子はホテルのバイトのときは朝帰りになることが多い。
以前のバイト先は自宅から徒歩でも行けたくらい近かったのだが、今度は電車を乗り継ぎしていかなければいけない。
朝8時前のJRの駅はもうすでにこれから通勤する人たちが多かった。
サラリーマン、OL・・
自分もあの中にはいっていく人生もあったんだろうなと思いながら、これから家に帰る自分と対比した。
うらやましくなかった。
それだけ自分の生き方との違いを明確していた。
日ごろ人に気を使う生き方をしたいとはおもわない。
自由に好きな用に自分の時間を使っていきていきたい。
それが彼女の望みだった。
ホームに立つと後ろには女子高生と思しき集団が集まっていた
6名くらいもなろうか。
流行のデザイナーの制服を着ているところを見るとおそらくは私立校なのだろう。
この沿線には高校は何校もあった。
女子高生のころは楽しかったのかなぁー
自分を振り返ってみてもあまり思い出もなかった。
楽しい思い出といえば、好きな人の髪の毛を集めたり、料理にいれたり。
そんな事ばかり思い出された。
電車に乗り込み、女子高生の集団の横に立った。
相変わらず、大きな声で笑いながら、楽しそうに話すその子たちに、嫉妬に似た感情を覚えた。
ポケットから今日の収穫物である精子入りのコンドームを2個取り出した。
昨日から今日にかけての収穫は4つだった。
組んで掃除をする人の目を盗んでコンドームを収集するのはなかなか難しい。
お風呂掃除にはいってくれるといいのだが、昨日のおばさんはお話が好きだった。
どこに行くにも一緒に行動しようとするために、目を盗むのが大変だった。
ここのところそのおばさんと組むことが多いのでいたし方なかった。
その精子入りのコンドームを指で穴をあけて、女子高生のスカートにたらした。
誰のものともわからない、精子をスカートにたっぷり押し付けつけた。
そのまま弓子はその女子高生から後ろに下がり少し遠ざかった。
なに?あんたのスカートになんかついてる?
え?なに?
きゃー精子じゃない?
キャー!!
大声でわめき散らす集団を見て、おかしくて笑い転げそうだった。
楽しかった。
久しぶりに大声で笑いたかった。
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