2話
私は電話をした。
恋人に、今更だけど
家族へカミングアウトしたことつたえるために。
「もしもし、ひなた?あたし。」
私はへんな緊張をしていた。
「香織ちゃん?どうしたの、明日は会えるんでしょ?」
「うん、明日は2時にお店でね。」
「どうしたの?何かあった。」
「うん、家族にレズビアンだって話しただけ、
ちょっと声が聞きたかっただけだから」
「香織ちゃん、何か言われたんでしょ。」
「少しね、でも別に後悔してないよ、それだけ、それじゃ」
「、、、そうっか、うん、それじゃ、明日2時にね」
電話じゃなくても伝わる内容だけど
私は彼女の声を聞きたかった、それだけ。
彼女も深くは聞こうとしない、聞きすぎないそんな子だ。
彼女、ひなたは不思議な子だ。
私と彼女はイベントで知り合った。
同性愛者の出会いは限られている。
新宿の2丁目やレズビアンオンリーのイベント、ゲイレズビアンミックスのイベント
今はネットも主流らしい。
それでも普通に出会って告白して、そんな簡単な事が私たちは出来ずに居る。
偏見と嫌悪。
カミングアウトしてもそれはどこか付きまとうものだ。
告白するまでは、話をしても別に偏見なんてしないと人は言う。
でも対象が自分に向けば、嫌悪を酷く表す。
それが私が触ってきたものだ。
今更そんな事関係ない。
今はひなたが居る。
であった時の彼女のアプローチは変わっていた
ひなたは私が1人で飲んでいたら話しかけてきた。
「おねぇさん1人ですか?」
「あ、ああそうですけど。」
イベント慣れしていない私は少し戸惑った。
「じゃぁ一緒に飲みませんか?私も1人なんですよ」
私は少し戸惑ったのを覚えている。
それが私とひなたの出会い。 |