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拙き者へ ルーフェイア・シリーズ15 作者:こっこ
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Episode:114

「えっと、そしたら……1時間後で、いいですか?」
「もっと早くても構いませんがね。了解です」
 話が決まる。

「で、僕はどうすりゃいいんだ?」
「待ってて。それがダメなら、誰かケンディクの船着き場に迎え寄こしておいて」
「……分かった。一足先に帰るよ。あの子が心配だ」
 ファールゾンも立ち上がった。

「1時間に船着き場でいいですかね。では、また後ほど」
 先輩がまず出て行って、ファールゾンも後に続く。
 あたしも最後に戸締りして部屋を出て、隣の学院長室に声をかけた。

「あの、すみません、隣……ありがとうございました」
「いえいえ、話が済んだようで良かったですね」
 学院長がにこやかに言う。

「で、またどこかへ?」
「え……なんで、分かるんですか?」
 隣の部屋の声って、ここまで聞こえるんだろうか?
 けど学院長が笑いだした。

「大丈夫ですよ、あてずっぽうです。ただこの間から、あなたの側で立て込んでいるようですからね。そうかなと思いまして」
「すみません……」

 ほんとにこのところ、迷惑をかけっぱなしだ。
 頭を下げると、学院長に頭を撫でられた。

「気にしなくて構いませんよ。カレアナにはずいぶん借りがありますから」
「借り……」
 母さん、いったい何をしたんだろう?
 首をひねるあたしに、学院長が言った。

「で、あなたは行かなくていいのですか?」
「――あ」
 先輩と待ち合わせしてるのに、こんなところでのんびりなんてしていられない。

「えぇと学院長、すみません、これからしばらく……また、留守にします」
「分かりました。手配しておきますよ」
 学院長が請け負ってくれる。これなら安心だ。

「さ、行ってらっしゃい。何かあったら連絡でも下さい」
「はい」
 学院長室を後にする。

 寮はここからかなりの距離だ。まず1階へ降りて、図書館と食堂の前を通り過ぎてからじゃないと、辿りつかない。
 しかもあたしの部屋は寮の上の方だから、登って降りてそれから船着き場となると、移動だけでけっこうな時間だった。

 ――少し遅めの待ち合わせにしておいて、良かったかも。
 そうじゃなかったら、遅れてたかもしれない。




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