この言葉以外見つからない
行かないで。独りにしないで。どんなに叫んでも叶わないことは知っている。
それでも私は手を伸ばした。
「井上...。」
「いっちゃった....。どうしてかな?涙が止まらないよ...。」
彼はいってしまった。二度ともう戻らない。そんなことを頭に浮かべると涙が止まらなかった。
彼は最後に小さく笑った。消える。消えてしまう。
失ってはじめてわかった。
いつの間にか、彼は私の支えになっていたんだ。
そうだよね.....?
「黒崎...君がウルキオラを倒したのは違いないかもしれない。けど井上さんを守ったのは彼だ。」
石田君の言葉が胸につきささった。
「違う...。黒崎君は何も悪くない。ウルキオラさんは敵だった。だから...私を助けようとしてくれただけ。悪くないよ...。ありがとう。二人とも。」
「井上さん....。」
大丈夫だよ。私は大切なものを彼に貰ったんだから。
だから...寂しくないよ。悲しくないよ。
「女、何をしている?」
「えっ!?あのウルキオラさん....。」
「泣いていたのか。」
ウルキオラさんはため息をつき、私の横に座る。
私は無言でうつむいた。
「貴様は、何のためにここにきた?」
「そ、それは....。」
「仲間を守るためだろう?無力なお前ができることは犠牲になることだ。」
「そんな...。」
「ひどいことを言っているか?貴様は何もできはしない。だが俺たちは貴様を必要としている。斬り捨てた仲間を思うより今を見たほうが懸命だと俺は思うがな。」
そうかもしれなくても、仲間を忘れることはできない...。
「私は....。」
「貴様は何のために生きている?俺達に必要とされることが生きる意味だろう?それで十分ではないのか?人間とは欲の塊だな。」
彼は同じようなセリフをはく。どうしてだろう...。ものすごく。
彼の鼓動が聞こえる....。
「どうした?」
「えっ!?あの....。」
「?」
「あなたは私を必要としてくれますか?」
彼は少しためらって口を開いた。
「藍染様が必要とするならば俺は必要としているのだろうな。誰かに必要とさえれることはきっと意味があるのだろうな...。」
彼は悲しいような顔をしている。まるで自分が必要じゃないみたいに....。
「私は...私は!ウルキオラさんのことを大事に思ってますよ!藍染様より必要としてます!だから...
そんな顔しないで下さい。」
彼の顔を見ると胸が痛むから、悲しい顔はしないで。
「必要にするか....。」
彼は立ち上がって行こうとする。
「待って!!」
「......。」
私は無意識に彼のすそを掴んでいた。
「離せ。」
「あっ、ごめんなさい。」
「何故だろうな...。」
「えっ!?」
「この何も無い肉体が熱い...。貴様、俺になにかしたのか?」
「な、なにもしてません...よ。」
「また来る。俺はそう簡単に消えはしない。」
また泣きそうな私を彼は彼らしい言葉で安心させてくれる。私は自然と笑顔になる。
「何故笑う?」
「嬉しいからです。ありがとう。ウルキオラさん!」
「......可笑しな奴だ。」
今度こそ背を向けていってしまった。
どうしてだろう?彼と一緒にいると全てが忘れられる。
笑顔になれる。
だから最後にも伝えたかったのに。
どうして私はいつもうまくできないの?
「許して。ウルキオラさん。」
私はウェコムンドの空を見上げた。
「最後までこの気持ちが言えなかった。.....好きです。」
「そして.....。」
「ありがとう....。」
彼にこの言葉が届いているだろうか?
届いているなら、返事をしてください。
どうか、どうか、笑っていてください。
私はあなたから笑顔をもらったのだから。
グダグダ...いつもながら流れで書いてると混乱してきます。読んでいただければ幸いです。
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