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シェンガオレンが死に、倒れたスバル。

果たして彼は皆の前に姿を現せられるのか?

様々な想いが交錯する(?)74話です。

では、どうぞ。
第74話 護られた町、守られた想い
シェンガオレンの討伐が上空から確認された翌日、避難命令が解除された。



シェンガオレンが出没した街の近くに位置するポッケ村も、避難命令が解除されたその日から元のような賑わいを取り戻した。


だが、一部では賑わうこともできないでいた・・・


「・・・シェンガオレンが討伐されたことは聞いたが・・・、何故スバルは帰ってこない・・・!」
「皆が・・・皆が心配しているんだぞ!?」


カクサスとアレックスがリビングでスバルの帰還を待っていた。


「お前の恋人が・・・アイリスが心配しているんだぞ・・・」
「アイリスだけでなく、今だお前を好いている者もだ・・・」


二人の呟きは、誰もいないリビングに寂しく響き渡った・・・









一週間後・・・


「・・・アイリスがそろそろ心配になってきた・・・」
「少し見に行ってみた方がいいっすね・・・」
「いえ、アイリスだけじゃなく、キルティスも同じくらい心配ですの。」


カクサス、クリム、ローズがそう言って部屋に向かって言った瞬間・・・


<行かせてよ!私を・・・・私をスバルが戦ったとこに行かせて!>
<ダメなの!もう・・・もう耐えられない!早く、早く行かせてよ!>
<我慢して!私たちだって・・・行きたいのを我慢しているんだから!>


玄関の方からアイリス・キルティスの声と、それを押さえているであろうシロンの声がした。



「シロン!一体二人がどうしたって言うんだ!」
「二人がスバルが戦ったところに行ってスバルを助けに行きたいって聞かないの!二人だけじゃなくて、ウィリアやプリムラもなの!」
「アイリス!キルティス!落ち着くんだ!お前らがそう行く気になるのはよく分かるが今は我慢するんだ!」


カクサスも加わって二人の制止を始める。









その頃のスバルは・・・




《くっ・・・、一体此処は何処なんだ・・・?》




スバルはよく分からないところにいた。




《俺、今までこんな所には来たことない・・・ぞ・・・!?》



スバルは見慣れぬ場所に来たため、焦りを隠せないでいた。



《・・・あれは・・・、嘘だろ・・・!?》



スバルはあるものに驚きを隠せないでいた。




《なんで・・・母さんがここにいるんだよ・・・!?》





スバルが見たものとは・・・






すでに死んでしまった母親のシャルナだった・・・




《・・・!・・・!》
《・・・母さん?・・・一体何を言いたいんだよ・・・!?》



シャルナはただひたすらにスバルの接近を拒んでいた。


《母さんがいるってことは・・・まさか、ここはあの世かよ!?》



スバルは今の現状に気がついた。


無論、シャルナが言わんとしていることも・・・




《母さん・・・『こっちに来るな』って言いたいんだろ・・・?やっぱり、俺にはまだ早いんだよな・・・。ここに来るのは・・・》



スバルは自分の置かれている現状を理解し、シャルナにそう言う。



シャルナも安堵の表情をする。


《だけど・・・少しくらい休んでいっても・・・良いかな・・・?》
《・・・(にこっ)》


スバルの話に笑顔を見せたシャルナ。


そのままスバルはその場で少しの休息を取った・・・









スバル宅・・・









その夜、問題が起きた。









「う〜ん・・・お姉ちゃん・・・」
「・・・ディルカ・・・ごめんね・・・」




そっと部屋を出るアイリス。





そして・・・







カチャ・・・






「スバル・・・待ってて・・・!すぐに、すぐに行くから!」




暗闇の中、アイリスがスバルの元へ、シェンガオレンと戦った場所に向かっていた。





無論それはアイリスだけではなく・・・



「アイリス、スバルが心配なのはあたしもなんだよ・・・!」
「私も一緒に行く。私の力を使えばすぐに行けるよ。」
「私も行く!スバルが心配なんだもん!」
「みんな・・・」


いつの間にかウィリア、プリムラ、キルティスがいた。


「早く・・・第一夫人をお届けしないと、ね。」
「だ、第一夫人・・・って・・・。まだそこまでいってないよ・・・///」
「雑談はなし、すぐにいくよ!」



プリムラの作った氷の道で、四人はすぐにスバルの所に向かった。









数分後・・・









「スバル!どこなの!?」
「返事してよぉ!どこぉ!?」




四人がシェンガオレンの周りを暗闇の中探し回る。




「スバルぅ〜っ!!」
「どこぉ〜っ!?」






スバルはここにいた。



その事実は誰も覆すことはできない。







スバルの無事を信じ、一心不乱に探し続けた。









《皆が来たんだ・・・。母さん、俺、そろそろ行くよ・・・》
《・・・(コクッ)》


スバルがシャルナに改めてそう言い、シャルナは頷いて手を振った。



別れる直前、スバルに向けてシャルナは何かを言っていた。



音としてその言葉はスバルに届くことはなかったが・・・



スバルの心に届いていた。









その言葉は・・・









アイリスちゃんや・・・皆と・・・仲よくね。









こんなに貴方を想っているんだから・・・、









皆を悲しませちゃ・・・だめよ?









「・・・うっ・・・」
『スバル!?』



スバルの呻き声でスバルの生存に気付く。





「皆!いたよ!シェンガオレンの殻の隙間にいた!引きずれば助けられるよ!」
「ウィリア!ありがとう!」



四人がすぐにスバルの救出に入る。






数分後、スバルを救出することに成功した。


「・・・よぉ・・・無事だったみたいだな・・・」
「スバル・・・よかった・・・!もう、もう会えないかもって・・・思ったんだよ・・・!?」
「ははっ・・・悪い・・・な。・・・アイリス・・・」
「・・・なに・・・?」
「あの剣・・・お前の火力が強すぎだ・・・。俺まで黒焦げになるだろうが・・・」
「・・・今まで・・・、私に返事をくれなかった・・・罰だよ・・・。それだけ・・・私の想い・・・強かったんだから・・・」


ところどころ火傷を負っていたスバルを優しく抱きしめたアイリス。

同時にウィリアも、スバルに抱き着いた。

二人の目には、感謝と安堵を現す涙が、流れていた。

その涙は、抱きついていないプリムラとキルティスにも例外なく流れていた。









同日、スバル宅・・・









「アイリスもウィリアもプリムラもキルティスも!どれだけ心配したんだと思っているんだ!?」
『ご、ごめんなさ〜い!」
「全く、無事だったしスバルを助けることができたからまあいいとするが・・・」
「スバルもスバルだ。丸一週間程音沙汰無しだとはな・・・。皆心配していたんだぞ・・・?」
「・・・面目ねぇ・・・」
「とりあえずスバルは暫くクエストを受けるな。怪我の完治を考えろ。アイリスとウィリアはスバルの看病、プリムラはスバルの火傷を冷やすための氷を作っておくんだ。」
「わ、わかったよ!」
「が、頑張る!」
「氷作りなら、任せて・・・」
「あ、あれ?私は・・・?」
「キルティスは・・・料理を作っておけ。
「・・・私だけスバルから離れたぁ〜・・・」



カクサス・アレックスに説教をされた四人だった・・・









報酬。




入手

能力剣・『炎龍剣《恋紬》』


クエストクリア

スバル自信がある程度姿をくらましていたため、死亡扱いにされて無し。


その他。

アイリス・ウィリア・プリムラ・キルティスのスバルへの想いがより深いものに。
スバル、ポッケ村を守った英雄になる。
スバルとアイリスの夫婦技、炎劇『朧火演舞』と必殺技『瞬火葬撃』習得。
スバル、暫くクエスト受注不可能に・・・
スバルは無事・・・とは言い難い状況ですが、皆の前に帰ってきました!


次回は・・・『炎の戦乙女』『可憐な射手』『氷の皇后』が指すモノとは・・・


お楽しみに!


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