FILE.4 明かされる真実
「その辺の話は、あらかた赤井とか言う人に聞いたで。あの兄ちゃんも、ドアの外で聞き耳立てとったんやろ?」
話を聞いているうちにだんだんと前のめりになっていった平次は、もう一度深く椅子に座りなおした。
「あぁ、まぁ、聞けよ。そこで終わった訳じゃないんだ。俺は、組織のことを全て話してもらう為に、あの男を問い詰めた―」
苦々しげな言い方と、実の父親を『あの男』と言い切ったその顔は、決して清清しいとは言えない物だった。
「まさか、ずっと追ってきた犯罪組織の核に、自分の親父が居るなんてな」
両手を握ったり開いたりしながら、コナンはじっと何かを考えているように俯いていた。目の前に居る親友の胸の痛みを思いやり、平次は顔を歪めた。こればかりは知恵を貸す事も何の意味を成さない。自分で何とかするしかないのだ。平次の視線に気付いたコナンは、顔を上げた。
「そんな顔するなって。俺は、もう真実を受け入れてっからさ。最初はさすがにかなり動揺してたけどな」
無理している事は一見してわかる。だが平次は強がるコナンの意思を尊重し、ただ黙って肯く。
「わざわざ東京まで出てきてもらって悪いな。平日だし、学校までサボらせちまって」
「何言うとんねん。学校よりも大事な事やろ!見損なうな、ボケ。…それに、新聞でニュース見てから気になっとったんや。携帯も音信不通やったしな」
平次はテーブルに置かれた焼け焦げた電話を指差した。
「あん時の、爆発でやられたんやろ?」
「話の続き、してもいいか?」
「…もちろんや」
平次はコーヒーをブラックで飲み干し、ゆっくりと皿の上にカップが触れ、小さなカチャリという音を立てた。
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