第33話
小田切の部屋に居る快斗は、パソコンを真剣に見ていた。そして、笑みを浮かべた。
「コピー完了…。」
快斗はパソコンからディスクを取り出して、ポケットに入れた。そして、快斗は小田切の部屋から出て行った。
警視庁の地下駐車場では、新一とジン達が対立している。その間にも、一台の車が出口に向かっていた。その車は小田切が運転する車だった。
「まさか、殺したガキが生きていて我々を追っていたとは…。」
ジンが冷たい声で言った。
「お前と出会ってなかったらこうなる事はなかったぜ。」
新一は、冷静な声で言った。
「貴様のその口が動く間に聞いといてやる。シェリーとアイリスの居場所を教えろ?貴様が匿っているんだろ?」
「ああ…、居場所を知ってるさ。けど、お前達には教えるつもりはねぇよ。」
新一は、真剣な眼差しでジンを見た。
「まぁ、良いだろう。貴様を殺して、その近辺調べれば直ぐに見つかることだ。先ずは…、貴様にあの世に行ってもらおうか。」
ジンは、新一に拳銃を向けた。
「(早くしねぇとあの人を見失っちまう…。)」
新一は、心の中で焦っていた。その時…、
バァン…、バァン…、
新一の後ろから数発の銃声が響いた。その瞬間、放たれた弾丸がジンに直撃した。ジンは体制を崩した。
「あ、兄貴…。」
ウォッカが動揺しながら言った。しかし、ジンは防弾チョキを着ていて弾丸は貫通する事はなかった。
「誰だ…?」
ジンは、低い声で尋ねた。新一の後ろで拳銃を構えた男が居た。
「赤井秀一…。」
ジンは、体制を戻しながら言った。
「赤井さん…。」
新一は、後ろを振り向いて言った。
「やっと、お前を此処まで追い詰める事が出来たみたいだ。」
赤井は、拳銃を構えながら新一に近付いた。
「…………………。」
ジンは、何も言わず黙っていた。
「…ボウヤ、此処は俺に任せてお前は行け。奴等のボスを逃がすな。」
「分かった…。」
新一はそう言い、地下駐車場の出口に向かって走り出した。
「(ボウヤ…、死ぬなよ。)」
赤井は、心の中でそう言った。
「ウォッカ、奴を追え…。」
「分かりやした。」
ウォッカはそう言い、新一と追う為に地下駐車場の出口に向かって走り出した。
「追っても無駄だと思うが…。」
「フッ…、どうかな。」
ジンは、冷たい笑みを浮かべた。
警視庁の地下駐車場から小田切が運転する車が出て来た。その車はスピードを上げて、警視庁から離れて行く。新一も地下駐車場から出て来た。
「(これからどうやって追いかける?相手は車、直ぐに見失っちまう。)」
新一は、良い方法がないか考えている。その時…、
「工藤…。」
聞き覚えのある声が聞こえて来た。その瞬間、新一の目の前に博士のビートルが止まった。
「工藤、早く乗れ。」
ビートルの後部座席に座る平次がドアを開けて言った。
「服部、何でお前が此処に…?」
新一がビートルに近付きながら尋ねた。
「工藤君、後ろ…!」
助手席に座る哀が声を上げて言った。新一が後ろを振り向くと、ウォッカが走って近付いて来ていた。新一は急いでビートルに乗り、ドアを閉めた。博士は、新一が乗ったのを確認してからビートルを発進させた。
「くそ…。」
ウォッカは、ビートルを見ながら言った。そして、地下駐車場に戻ろうとした時、ウォッカは数人の人達に囲まれた。
「何だ?お前ら…。」
ウォッカは、数人の人達に尋ねた。
「FBIよ…。銃を捨てて投降しなさい。」
ジョディが拳銃を構えて言った。博士のビートルは、警視庁から段々離れて行った。
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