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黒い真実
作:紅佐洲仮



第32話


…ドォン、…ドォン、…ドォン、


警視庁の近辺から物凄い爆発音が聞こえて来た。新一は、辺りを見回した。すると、警視庁の近辺の建物から火が出ている。
「これも…、貴方の仕業ですか?」
新一は、視線を小田切が居る場所に戻した。
「しまった…。」
しかし、小田切はそこには居なかった。新一は小田切を探すため、ドアに向かって走り出した。その時、新一の携帯が鳴った。新一は走りながらポケットから携帯を出して電話に出た。
[新一、さっきの爆発音は何だ?]
電話の相手は快斗だった。
「たぶん…、奴等の仕業だ。」
[それで、あの人はどうしたんだ?]
「一瞬目を離した時に、逃げられちまった。今、その人を追いかけている。黒羽、奴等の証拠を何処で見つけたんだ?」
新一はドアを開けて、階段を降り始めた。
[パソコンを調べてたら組織に関わるデータを見つけたんだ。]
「そのデータ…コピー出来るか?」
[ああ…、たぶん出来ると思う。]
「じゃあ、そのデータをコピーしてそこから脱出しろ。」
[お前はどうするんだ?]
「俺はあの人を追う。また、何かあったら連絡してくれ。」
新一はそう言い、電話を切った。
「(あの爆発があの人を逃がす為の仕業なら…。)」
新一は、走りながらある事を考えていた。










新一との電話が終わった快斗は、小田切の部屋にあるパソコンのデータをコピーする作業を行っていた。










新一は小田切を追って、警視庁の地下駐車場に来ていた。
「(もし、逃げるなら車で逃げる筈。だったら、此処に来ている筈だ。)」
新一は、駐車場に止めてある車を一つずつ真剣な眼差しで見ている。その時、一台の車が地下駐車場の出口に向かって走っていた。新一はその車に気付き、その車に近付こうとした時…、


バァン…、


一発の銃声が響き、新一の頬を弾丸が掠めた。新一は、銃声が聞こえた方を振り向いた。その瞬間、新一は驚いた。新一の目の前には、ジンとウォッカが拳銃を構えて立っていた。
「(ジン…、ウォッカ…。)」
新一の頬からは血が出て来た。












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