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  魔法少女リリカルなのはrerite 作者:リライト
ⅩⅢ話 違う!!
 シュウの告白が終わり、家へと向かっているとき。
 私、ヴィヴィオも、お母さんからシュウは病院から家に行ったと連絡があったから、家へと帰っていた。

――10日目・終――
 先に家に着いたシュウ。
「ふう、後は十二時を待つだけだ」
 時計を見て、ソファーに腰掛けた。
 首にぶら下げていたデバイス、ミオをそっと手のひらにのせた。
「悪いな、お母さん。俺、仇を討てなかったよ」
 ミオに話しかけてみた。
 やはり、持ち主でないため、会話できなかった。
 そんなことをしていると、ヴィヴィオが帰ってきた。
「おかえり、お母さん」
「うん、ただいま」
 私は、シュウに言ってみた。
「シュウは、本当は私の子供なんかじゃないよね?」
 シュウの笑顔が、ぴくっと引きつった。
「どうしてそんなことを聞くの?」
「理由はないんだけどね、ただなんとなく、シュウは私の子供じゃない気がしたんだ」
 シュウが、一瞬あっけにとられたが、きゅうにぷっと吹き出した。
「こりゃまた……。親子そろってたいしたもんだ」
「やっぱり、違うんだね?」
「ああ、そうだよ、ヴィヴィオ」
 シュウが案外すぐに言ってくれたことに、私は正直驚いた。
 確かにかんだったけれど、どこか確信があった。
「さっき病院で、ヴィヴィオのお母さんに見破られたところさ」
「ママも……」
 ママも分かったんだ。
 さすがはママだなと思った。
「ヴィヴィオには、知らせたくない」
 シュウが私の首の後ろを、力強くチョップした。
「うっ……」
 私は、あまりにも強い衝撃に、意識を失った。

 その数時間後、ママが帰宅。
 その数時間後、私は目を覚ました。
「うぅ、痛っ!」
 まだちょっと痛い。
「はっ! 時間は!?」
 時計を見た。
 時間は11時57分。
「シュウ!!」
 私は寝ていたソファーから飛び起き、2階の自分の部屋へ走った。
「待ってシュウ! 私はまだ……」
 ドアを開けた。
 中には、窓から外を見ているシュウと、ベッドに座っているママ。
「ヴィヴィオ」
 ママが私を見た。
 それにはかまわず、シュウに声をかけた。
「シュウ」
「何、ヴィヴィオ? 心配しなくても、俺が消えたら、俺に関する全部の記憶は消える。だから、別れを惜しむことなんてないんだよ」
「違う!!」
 私が叫んだことに、2人はびっくりしたようだった。
「私とシュウは、いる時間が違う。もう会えないかもしれないし、シュウが言うように、記憶もなくなっちゃうのかもしれない」
「……」
 シュウは何も答えない。
「でも、私たちが見上げているこの空は、私たちが立っているこの地面は、私たちの住むこの場所は、いつも同じだから……」
「……」
 ママが、笑顔で私を見ている。
 シュウがふっと微笑んだ。
 つられて、私も笑った。
「だから、お別れじゃないんだ。私たちは死に別れたんじゃないから。信じれば、また会えるよ」
「ああ、そうだな。別れじゃないな。でも、俺はもう、『現在』のヴィヴィオと会うことはない」
「うん……」
 シュウが時計をチラッと見た。
「ほんの少しだったけど、ありがとう。俺も楽しかった」
 シュウが言い終えると同時に、シュウの体が光に包まれていく。
「シュウ! 私も、楽しかった!」
 音もなく、シュウは消えた。
 そして、私たちの記憶は、そこで途絶えた。

「行ってきまーす!」
 私はいつもどおり、家を出て、学校に向かった。
 ただ、昨日までの記憶に、少し思い出せない、と言うよりも、そこだけ削り取られたような、違和感があった。
 まあ、気にしないっと。
「ヴィヴィオ~、気をつけてね」
「うん、ありがとうママ~」
 そした、私は駆け出した。

<1章・未来から来た少年編>完
最終回です。
今まで読んで下さってありがとうございました。
ご要望が多ければ、続編を書くかもしれません。
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