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今回もちょっとホラーです。
昔読ませた友人の感想が鳥肌が立ったと言われたので、怖いのが苦手な方は避けた方がよろしいかと存じます。
Alice2
作:月島真桜


人生なんかただのゲームにすぎないじゃない。
くだらない。
私はそう思っている。
ゲームはゲームでもリセットの聞かないゲーム。
時計の針をいくら進めても未来には進まないゲーム。
時計の針をいくら戻しても過去には戻らないゲーム。
くだらない。
時計なんて意味ないじゃない。
ただ時刻を教えるだけに過ぎないアイテム。
空が暗くなれば皆が眠り。
空が明るくなれば起きる。
そして子供は学校。
大人は仕事。
毎日毎日同じことの繰り返し・・・。
そんなのつまらなくないの?
飽きないの?
私はそんなの嫌!
皆同じことをし続ける毎日なんて!!
私だけでも・・・せめて私だけでも・・・。
不思議な力が欲しい・・・・。
それが駄目ならこんなくだらない空間からもっと別の・・・そう。
あの物語の少女のように・・・。
そう思っていた私・・・。
けれど、私の行ったあそこは、後悔しかない場所だった・・・。
コレは私があの場所へ行く前の昔の話・・・。


〜Alice 2〜


ある教室で1人の少女が髪の長い少女を呼び止める
「亜里須!今日も1人で帰るの?」
「うん。」
「皆と一緒に遊ぼうよ?」
「今日は用事があるから。」
「そっか・・・。じゃ、また今度遊ぼうね」
「うん」
短い会話をして亜里須と呼ばれた少女はクラスメイトに手を振って帰る。
いつものことだ。
亜里須は皆で遊ぶことより1人でいることのほうが好きなのだ。
別に友達がいないわけではない。
ただ、学校が終わってからも一緒にいる必要がないと思っているから友達と一緒に
いようとは思わない。
学校から出て、亜里須はまっすぐ家に帰ることはない。
まず1人で公園へ行く。
そこで猫に餌を与えてから家に帰るのだ。
亜里須の家は動物が飼えない。
親が動物嫌いだからだ。
だから公園で内緒で飼っている。
「ほら、ご飯だよ。」
亜里須はランドセルから猫缶を取出し猫に与える。
猫が缶の中身を綺麗に食べ終えたのを見て亜里須は立ち上がる。
いつもなら少し遊んでいくのだが、今日は用事があった。
家に客が来るらしい。
猫に別れを告げるように頭を撫でて小走りに公園を出る。
公園を出て、歩道橋を降りると亜里須の家がすぐ見える。
亜里須が歩道橋を降りているときに亜里須は1人の青年に目が行った。
その青年はまるでこの世界とは別の世界の人間のように見えた。
頭の先から足の先まで真っ白だが目だけが赤い青年・・・そして、しきりに時計を
気にしている。
まるである物語のように。
そして、亜里須以外にその青年が見える者は誰もいない・・・。
しばらく、時間が止まるような感覚。
それがなくなると同時に青年が動き出す。
慌てて亜里須が後を追う。
その時亜里須は気がつかなかっただろう・・・。
青年が笑ったのを・・・。
亜里須は気がつかなかっただろう、周りの景色が亜里須の知っている景色ではない
ことを・・・。
彼女が気がついたときは周りは暗闇・・・。
そして一瞬の無重力感の後の落下。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
亜里須はそのまま暗闇の中に消えた。
亜里須が気がついたときにはそこは亜里須の知っている場所ではなかった。
そこは緑の広がる草原・・・その奥に森があった。
呆然と立ち尽くす亜里須に声が話し掛ける。
「白兎のあとについてきてしまったの?」
亜里須驚く。
「そんなに驚かないでよ。まぁいいわ。ようこそ、不思議の国へ・・・・。ここは
物語りと違ってそう生易しくないところよ。ココに来たらもう貴方の世界には帰れ
ない。」
その言葉に亜里須が固まる
「え・・・?でも、そんなことになったら・・・」
亜里須の動揺に構わず声は続ける。
「大丈夫。この世界に来た時点で貴方の存在はあの世界から消えているか
ら・・・。」
「そんなっ!!」
絶望する亜里須に相変わらず構わずに声は言う。
「あの世界に帰りたいなら、時計を貰いなさい。」
「時計?」
「森を抜けるとお城があるわ。そこに行きなさい。そして王女に会い時計を貰いな
さい。あの物語みたいに女王は怖い人ではないわ。ただし、森に入ったら振り向か
ず、まっすぐ進みなさい。じゃあ、ガンバってね。縁があったらまた会いましょ
う。」
そう言って声は聞こえなくなった。
そして亜里須は声に言われるまま森の中へ入っていった。
森の中は亜里須が想像していたよりも静かでなにも出てこなかった。
意外と簡単に森を抜けることが出来た。
そして声の言うとおりお城があった。
お城の庭に王女らしき姿が見えた。
亜里須は兵士の目を盗んで王女のそばへ行く。
そして・・・。
「こ・・・こんにちは・・・」
「こんにちは、失礼ですがあなたは此処の世界の者ではないですね。」
「!?」
「何も言わなくてもわかります。白兎の後についてきたのでしょう?」
王女が笑顔で言う。
「・・・」
「フフフ。貴方はこの時計が欲しいのですよね?」
「ハイ。」
亜里須が少し動揺して言う。
「けれど、この時計を貰って後悔しないでくださいね」
そう言って王女は亜里須に時計を差し出した。
そして続ける
「ではこの時計の説明をします。この時計のネジを回すと時間を戻したり、進めた
りすることが出来ます。」
「素敵!!ゲームみたい!」
亜里須が目を輝かして言う。
「そう、貴方の世界ではゲームというものみたいなものですね。そして、注意する
点はネジを回しすぎないことです。」
「何故?」
「回し過ぎるとその世界から出られなくなってしまいます。そして他の世界・・・
異次元もこの時計を使えば行くことが出来ます。」
「どうすれば行けるのですか!?」
亜里須の目がさらに輝く。
「それはですね。その世界の果てに行けば番人がいるので番人にその時計を見せれ
ば良いのです。でも、貴方は自分の世界に帰るだけですので、ネジを時計と反対に
回してください。」
「時間を戻すのですね!わかりました。ありがとうございます!」
「時計は貴方に差し上げますわ。」
「ありがとうございます!!」
そう言って亜里須は時計のネジを言われたとおりに回す。
時計を回し始めると景色が遡る。
亜里須は楽しそうにその景色を見る・・・。
そして・・・。
亜里須の知っている元の景色に戻って来たはずだった・・・。
だが、先程の時間と違うのは、歩道橋に人だかりが出来ていること。
「なんだろう?」
時計を強く握り締めて亜里須が人だかりの中を行く。
「!?」
人だかりの中にあった物は・・・。
自分だった。
周りの人の声が聞こえる。
「階段から落ちたんですって。」
「滑り落ちたのかしらね。」
「かわいそうに・・・。」
「これじゃ即死だろうね・・・。」
「慌てていたみたいだからね・・・。」
亜里須の頭の中に王女の声が響く・・・。
『この時計を貰って後悔しないでくださいね』
このことだったんだ・・・。
亜里須が周りを見る人々は自分に気がついていない。
そして、あのときの声が聞こえる。
「だから言ったでしょ?ココに来たらもう貴方の世界には帰れないこの世界に来た
時点で貴方の存在はあの世界から消えているからって。おめでとうコレで貴方も不
思議の国の住人よ。」
「うそよ・・・・。認めないわ・・・。」
声が笑う。
「コレが現実よ。時計を使っても戻らない時間・・・。あの時白兎についていかな
ければ良かったのにね。さぁ、私たちの国へ帰りましょう・・・。」
景色が暗闇に変わる・・・。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
少女の叫び声はもう誰にも届かない・・・・。
その様子を真っ白い青年がニヤリと笑って見ている。


3〜4年前に書いたお話です。
読み返してもなんか無理やりな感じが強いですね・・・(苦笑)
だからといっていじると余計酷くなりそうなのでそのまま持ってきました・・・。
今後今の私が、この子達をどうやって動かしていくかはまだまだ分からない・・=ω=;











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