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この作品には 〔残酷描写〕 が含まれています。

ちょっきん!

作者:メイ
昔々、あるところにそれはそれは厳しい女神さまが住んでいました。


女神さまのお仕事は、悪い行いをした村人の首をちょっきんするお仕事です。




今日、女神さまの元へ引っ張って連れてこられたのは、貧しい女でした。

『お前はパンを盗んだ』

『お許しください、何日も食べていない息子に一口だけでもと』

『ええい、厚かましい女め』


ちょっきん。




次の日、女神さまの元へ来たのは貧しい女の幼い息子でした。

『お前は林檎を盗んだ』

『ごめんなさい、女神さま。病気の婆ちゃんに食べさせてあげたかったの』

『ええい、賎しい子供め』


ちょっきん。




さらに次の日、女神さまの元へ来たのはしわしわの老女でした。


『お前は呼んでないぞ』

『娘と孫の仇……!』

『汚い無礼者めが』


ちょっきん!




ころん。
ころん。
ころろん。




お仕事を終えた女神さま。


今日も村人を正しき道へ正したと意気揚々とちょっきんする道具を手入れします。


ぴかぴかのちょっきんする道具を満足げに眺める女神さま。


『ああ、そうだ。
もう随分、使ってないけれど正邪を確かめるあれもたまには掃除をするか』


ちょっきんを置いたまま、探し始めた女神さま。

どこにしまったか。
ここでもない、そこでもない。

探し物に夢中の女神さま。




そろりそろり。


おやおや。
悪戯好きなお猿さんが後ろから近付いて来ているよ。



そろりそろり。

ああ、思い出せない。
どこにしまったか。


おやおや。
お猿さんが、ちょっきんする道具を触っているね。



そおっと、そおっと。

ああ、そうだ。
確かあれはきっとたぶん、あそこにしまったはず。





ちょっきん!


明日からはお猿さんが女神さま。
ちょっきん、一つ。
ころころりん!

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