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約束の続き
作:マジックサイエンス



Atomic No.2:「1995年な17才」


1995年10月19日

学園祭も終わって。飲み物:フルーツミックス(紙パック)BGM:ロビンソン(スピッツ)

大盛況だった。学園祭の前夜祭ダンスライブは大成功に終わった。

なんといってもこの日のために、僕らは1年間、部活動の後にさらにストリートダンスの練習をしてたのだ。

同じサッカー部の前川、ラグビー部の数本と高山、バスケ部の田丸。

はじめ数本以外の4人で組んだダンスチームも、数本から入隊希望。

本番ギリギリで田丸が抜けそうになったけど、やっぱり5人でステージに上がった。

思いのほか盛り上がって、本番が終わったあと、自然に

「これからどうする?」

話題は生まれた。

僕は不思議とスムーズに「ここまで」を決めた。

みんな満足だったから、それ以上の話にはならず、僕らは解散した。

「アフガニスタン55、解散!」

ふざけたチーム名は、僕が命名した。

「変形の学ラン」を誰もはかなくなり始めて、

恋人は「ルーズソックス」に「そっくタッチ」

そんな1995年の高校2年生。

学園祭の終わりに、美樹が僕の肩をたたく。

「一緒に帰ろう。」

「ああ」

もう、1年と半年になる。僕が美樹と付き合い始めて。

色白だけど健康的で、明るく活発ないわゆる典型的な優等生。

しかしながら気は強くないパターンのタイプ。

同じ中学で同じクラスだった美樹と、

卒業式の日、どちらからでもなく、付き合う事になった。

同じ高校に入学した美樹と僕の関係は、不思議と他の中学から来たやつらも

知っていた。

「バッチリにうまく行っちゃったね。」

美樹は僕の踊りについて嬉しそうに話した。

「ああ」

「もう続けないの?」

「そうだね。みんなとも話したんだ。解散しようってさ。」

美樹は、それに特に反応する事もなく、

ただ、そーなんだとうなずいた。

僕は、なんだか、身の回りのいろんなことを「減らしたかった」。

何かに特別集中するわけでもなく、何もできない訳でもない。

なんだかそんな自分の「器用貧乏さ」に少し疲れていたのだ。

「美樹、話があるんだ。」

「どうしたの?いつもはそんな話しかけ方しないのに・・・。」

「もう、終わりにしたいんだ。」

美樹は崩れ落ちるようにしゃがんで、

意味が分からない、理由が分からないと泣き叫んだ。

その状況ですら辺りの人の僕たちを見る目が気になって、

その時まで僕は、恋愛の終わりは自然にやってくるもので、

どちらかが終わりを感じたら、相手も終わりを感じていると思っていた。

しかし時と場合によって、恋愛においても「エネルギー保存則」は成り立つ事を

その時初めて知った。

別れを告げられるよりも、別れを告げるほうが、

エネルギーが必要だ。

・・・・・Atomic No.4:「44040301324475121267」に続く。












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