Atomic No.11:「修学旅行とシャコタンブギ」
1996年3月24日 なぜか寒い。BGM:globe 飲み物:ホッとレモン
不思議だ。
もうすぐ四月だというのに、修学旅行はスキー合宿。長野県は 。一ヵ月遅い気もする。
先生達に言わせれば、「受験地獄の三年生へのメンタル的配慮」だとか。
その有り難い配慮とやらが、果たして喜ばれるのだろうか?来年、僕らは欲しくなる?
全くもって不思議であった。
「暑さ寒さも彼岸まで」
正直、彼岸がいつのことかわからないけど、恐らく過ぎただろうと思う。
しかし、不思議と二月と変わらぬ寒さだ。
集合場所:JR川西池田駅
集合時間:午前6:15
一志起床:午前5:50
集合場所への所要時間:40分、いろいろぶっ飛ばして30分。
ピンチだ。
そういえばさっきから電話が鳴り響いていた。とか思っている間に午前6時を回った。
「あんた、家で就学旅行?」
若干怒り気味の姉ちゃんが僕に嫌味を言う。
しかしスポーツメーカーのショルダーバッグにはそれなりに
宿泊用の衣類やらなんやらが詰め込まれ、取り敢えず身仕度をした僕は、
姉ちゃんの車に乗った。
それから15分。交通規則を完全に無視し、全てをかき消す「爆音」の
「シャコタン」赤シルビアは地面スレスレを飛びながら、集合場所に到着した。
すでに集合完了した修学旅行生たちは、その派手な登場に異様な盛り上がりを見せ、
先生達は困惑し、風呂上がりの薄手の格好の姉ちゃんに謝られて、なんだかニヤニヤしている。
「お姉さんは何してる人?」
担任の数学教師が聞く。
「幼稚園の先生です。」
サッカー部の連中が集まって来て、僕を笑い飛ばした。思えば、学校から電車で
さらに山奥に進んだ所にあるダム周遊の校内マラソン大会の時も、僕は遅刻をした。
あの時は集合場所も間違えて、やっと山の上、ダムに到着したと思ったら、
みんなそこから700m下の山の麓に集合していた。林の中を掛け下りる僕を見てみんな笑っていた。みんなの所に到着して、4分後にマラソン大会は開始。もう走れなかった。
とにもかくにもなんとか今回は新幹線には間に合って就学旅行には行けた。
新幹線で長野まで行って、「長野オリンピックまであと○○日」という掲示を見た。
そこからバスで少し、竜王スキー場に到着した。
スキー場の景色は、関西在住の僕にはなかなか新鮮で、
それだけでテンションは高ぶった。
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