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理想のヒモ生活 作者:渡辺 恒彦

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第六章2【善治郎の失敗】

(それにしても。急病とか言ってごまかせばいいのに、直接会って謝るなんてよっぽど馬鹿正直なのか、頭が固いのかと思ったけど。これ、ひょっとして、ただ単に予想以上に『イってる趣味人』なだけなのかも、この子)

 善治郎は、『結婚指輪』『ビーズ』『日本の硬貨』を前にして、目を爛々と輝かせるボナ王女を目の当たりにして、そんな感想を抱いていた。

 あの後、極当然の流れとして「そういうわけで、誠に勝手ながら本日の会談は中止させて下さい」という話になると予想していたのだが、ボナ王女は真っ赤になってうつむきながらも上目遣いにこちらを見て、「そういうわけで、お許しを戴けるのでしたら、このままお話をお伺いしたいんですが、よろしいでしょうか?」と宣ったのだ。

「え? あ、はい。いいです」

 と答えた善治郎の答えは、白状すれば予想外すぎる言葉を理解しきれずに、半ば反射的に口から出たものだった。

 首から下は几帳面に薄手のノースリーブドレスを着こなし、髪型だけはぼさぼさのひっつめ髪という違和感という言葉を具現化したような姿で、ボナ王女はテーブルの上に広げられた指輪やビーズに見入っている。

「凄い。この透明な粒もよく見ると大きさと形がほぼ均一。しかも真ん中の穴、なんて小ささ……」

 一般女性が宝石を見るキラキラした眼とは明らかに違う、職人の眼をテーブル上のビーズに向けるボナ王女を、対面に座る善治郎は黙って見つめる。

 ボナ王女はテーブルの上に視線を向けているため、必然的に善治郎にはボナ王女の頭頂部が見える。

(ふーん、髪型は滅茶苦茶だけど、いつも通り髪全体に銀粉を塗しているんだな。キラキラ光ってる。まあ、当たり前か。途中で誘惑に負けただけで、ちゃんと出迎えの準備は整えてたんだもんな。ん、あれ?)

 ボナ王女の髪に塗された銀粉の中に、粉と呼ぶには大きすぎる銀の塊を見つける。細長くて、クルクルとねじれているそれは、言うならば彫刻刀で彫ったときにできる木くずのような形をしている。

(ん? 彫刻刀の削り屑? 確か、ボナ王女は直前まで彫金をやっていたんだよね? ひょっとして……)

 銀粉と一緒に、髪にひっついている彫刻刀の削り屑のような形の銀屑。

 それに気付いた善治郎は、連鎖的に思考を巡らせる。

 そういえば、普段のボナ王女はいつも髪に銀粉を塗していた。その上ヘアスタイルは、真ん中ぐらいまでストレートでそこから緩やかなウェーブを描く独特の形。

 そのストレートとウェーブの境目が、ちょうどこの『ひっつめ髪の縛り目』あたりに見えるのは気のせいではなさそうだ。

(ひょっとして、いつもの「銀粉を塗した半分ストレートで半分ウェーブのヘアスタイル」って、「彫金の銀屑と、ひっつめ髪で取れなくなった癖毛」ってオチ?)

 さすがにそこまで露骨に残念な真実はないだろうが、いざというとき銀屑が着いていたり、髪の癖を直さなくてもいいように、わざとそういうヘアスタイルにしている可能性は十分ありそうだ。

 思い出してみれば、ボナ王女の髪型は常に同じ――銀粉を塗した上半分ストレートで下半分がウェーブ――だった。

 常に同じ髪型というのは、おかしいとまでは言わないが、この年頃の貴族の娘ならば、出席するパーティの趣旨やその日のドレスに合わせて髪型を変えてくる方が一般的である。

 そう考えると、善治郎の思いつきにも信憑性が感じられる。

「凄い、この硬貨も大きさから形まで完全に同じだ。ゼンジロウ陛下、詳しいお話をお聞かせ願えますか?」

 ただ目で見て堪能するだけでは飽き足らなくなったのか、いつの間にか顔を上げていたボナ王女が真っ直ぐこちらの目を見て、そう懇願する。

(うん、ヘアスタイルに関しては、追求しても誰の幸せにもつながらなさそうだね)

「ええ、私で分かる範囲でしたら。ただ、以前にも言ったとおり、宝飾に関しては私は完全な門外漢ですので、ご期待に応えられるとはとうてい思えないのですが」

「いいえ、ありがとうございますッ。どんなちょっとした事でも、そこから発想が広がっていくことがあるんです」

 そう悟った善治郎は、ヘアスタイルに関する情報には意図的に目をつむり、適当に話をあわせるのだった。







 ボナ王女のヘアスタイルに目を向けなければ、その後の会談は順調であった。

「なるほど、金剛石を磨くのに金剛石を用いるのですか。ものすごく単純な話ですが、その発想はなかったですね。

 屑金剛石をどうやって粉末状にするか、その粉末をどうやって付着させて、ヤスリ状にするか。問題点は多々ありますけど、うまくいけば魔法に頼らずに金剛石の加工が可能になるかもしれません」

 ウキウキ、ワクワク。そんな擬音が聞こえてきそうなボナ王女の笑顔に、つられた善治郎も笑い返す。

「お役に立てたならば、幸いです。しかし、ボナ殿下は魔法で金剛石の加工はできないのですか? 優れた土魔法の使い手ならば、金剛石を魔法で磨くことも可能だと聞いたのですが」

 善治郎の無知な問いに、ボナ王女は苦笑を返す。

「それは無理です。私も土魔法の精密使用には自信はあるのですが、金剛石に魔法で干渉するには私の魔力では、力不足なのです。
 逆に金剛石に干渉できるほどの魔力の持ち主は、精密な魔力操作に難がある傾向がありますから、結果として金剛石を魔法で磨く事ができるのは、その矛盾する条件を満たす一部の天才魔法使いだけなのです。
 実際にやった事はないはずですけれど、ひょっとしたらフランチェスコ殿下ならばできるかもしれませんね」

「へえ、それは凄いですね」

 予想以上に高いフランチェスコ王子の評価に、善治郎は演技ではない本気の驚きを示す。

 ボナ王女でも魔力不足だというのならば、善治郎の知る限り、それを可能とする可能性がある人材は女王アウラと、宮廷筆頭魔法使いエスピリディオンの両名だけだ。しかし、エスピリディオンとアウラとの魔力差は結構なものがあるし、そのアウラでも、フランチェスコ王子と比べれば明らかに魔力量は落ちる。しかも、アウラは典型的な精密な魔力操作に難がある大魔力保有者である。

 現実問題としては、カープァ王国には金剛石を魔法で磨くことができる人材は、現状一人もいない可能性が高い。

 そう考えると、フランチェスコ王子は、本当に魔法使いとしては突出している事が分かる。

 ボナ王女は、複雑な思いを隠しきれずに、

「まあ、あの通り色々とその問題の多い方ですが、こと魔法の使い手としては間違いなく一流です。精密操作では私が一枚勝っている自信がありますが、魔力量では勝負にならないくらいに負けています。
 むしろ、フランチェスコ殿下ほどの莫大な魔力の持ち主が、私より若干劣る程度の精密操作が可能というのは、驚嘆に値します」

 そう、自国の王嫡孫を称した。

 もっとも本人に自覚はないが、程度の大小はあれ、その賞賛はボナ王女にも当てはまる。

『血統魔法』の使い手であるボナ王女は、王族の基準で見れば最底辺レベルの魔力量だが、世間一般の魔法使いと比べれば、十分大魔力保有者なのだ。

 それでいながら、精密操作が得意と言い切るのだから、その能力は卓越した物がある。

 自己評価が不当に低いのか、はたまた慢心を戒めるためにわざとそう言い聞かせているのか、あくまで低い自己評価を下したボナ王女は、話を変えるようにテーブル上からビーズを取り上げる。

「それにしても、このビーズという物も面白いですね。小さな粒を糸でつなげて細工物にする。同じような発想は私の国の民芸細工にもありますけれど、あれは穴を空けた色石をつかうものですから、形も不揃いですし、同じ色の物も二つと存在しない。大体こんなにちいさくないから、大ざっぱな腕輪や首飾りくらいにしか使えません。
 それに比べてこれは、大きさと形が全く同じ物が多数存在しますから、非常に美しい形に仕上がりますね」

「ええ、熟練者ならば、指輪、ブローチ、ブレスレットなど、いろいろな物を作るのですよ。設計図もいくつかありますから、良かったらボナ殿下も挑戦してみてはいかがですか?」

 ビーズ細工で最近一番多いのは、携帯ストラップなのだが、これは説明が難しいので善治郎はあえて省く。

「よろしいのですか!? ありがとうございます!」

 会話は和やかに、まるで段々と互いの距離を狭めながら続いていた。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 以前にアウラが懸念していた事だが、善治郎とボナ王女の相性は確かに良い。

 現代日本の一般家庭出身でありながら、ひょんな事から王配という地位に就いた善治郎と、下級貴族の生まれながら、隔世遺伝的に『付与魔法』の素質に目覚めたことで王族として迎えられたボナ王女。

 その上でどちらも、本質的に真面目で自分の立場を理解するだけの頭を持ち、立場に相応しい言動を取るだけの理性を兼ね備えている。

 ようは二人とも、多少の違いはあるにせよ、「生まれより高い身分に着いてしまい四苦八苦している」、という点に関してシンパシーを感じているのだ。

「え? それではボナ殿下は、十歳までは生家で過ごされたのですか?」

「はい。私が王族として迎えられたのは、十歳の時です。それまでは、下級貴族の次女として普通に暮らしていました。
 もっとも下級貴族の娘としては破格の魔力を持っていましたので、両親の期待が随分大きかったのは確かですけど」

「なるほど。では、王族と認められたときはさぞ驚いたでしょう?」

「それは、もう。現実だと認められるまで何日もかかりました。私も、当時の私の家族達も」

 聞けば双王国では、高位貴族の家に王族に匹敵する魔力の持ち主が生まれた場合は、どちらかの『血統魔法』が使えないか、物心がついた時点で調べられるらしいのだが、ボナ王女の場合は家格が低すぎた。

 そのせいで、十歳になるまで発見されなかったのだという。

 ちなみに、ボナ王女の一件で「ひょっとしてうちの子も」という淡い期待を抱いた中級以下の貴族が続出したが、あいにくと二匹目のドジョウはいなかったそうだ。

「では、ボナ殿下は『付与魔法』を六年で身につけたのですか? ひょっとして、宝飾加工の技も?」

 感嘆の声を上げる善治郎に、ボナ王女は謙遜と自負の混ざった照れ笑いで答える。

「ええ、それも苦労しました。でも、言葉遣いや立ち振る舞いを身につける方が、ずっと大変でしたね。下級貴族の娘と末端とは言えば王族では、礼法が全く違いますから」

 正直、まだ冷や汗ものですと、ボナ王女は首をすくめる。

「分かります」

 思わず実感のこもった同意を示す善治郎である。

「それに比べると、『付与魔法』や宝飾加工の習得は、大変だったのは確かですが、凄く面白くて充実感がありました。もちろん、まだまだ未熟な身ですけれど」

 十歳から学び始めて現在十六歳。六年で、一人前の技術を身につけたというのは、十分賞賛に値するだろう。

 シャロワ王家の分家筋には、もっと若くして一人前の付与術士、宝飾職人、武防具職人となった人物もいるが、彼らは物心ついた頃から、その手の修行を積んでいるのだ。ボナ王女とはスタートが違う。

 そこまで考えたところで、善治郎は一つ気になる点を思いつく。

「ということは、フランチェスコ殿下は?」

「ええ。あの方は、十二歳の時に一人前の付与術士として認められています。しかも宝飾も、武器も両方こなすのですから、間違いなくこちらの分野に関しては、超一流の才の持ち主ですね」

 若干の嫉妬の混じった苦笑を浮かべるボナ王女であったが、今の善治郎にそれに気付く余裕はない。

(やっぱり! ということは、フランチェスコ王子は最初から、直系王族なのに分家王族の教育を受けていたってことになる)

 分家王族と違い、直系王族は『血統魔法』である付与魔法はたたき込まれても、宝飾加工技術や武防具作成技術を強制的に学ばされることはない。

 魔法の習得も一朝一夕ではできないが、宝飾加工や武防具作成技術習得に必要な時間は、その比ではない。

 鉄や銀とにらめっこする日々を年単位で過ごして、初めて身につく技術なのだ。

 国家の中枢を担うべき直系王族にそこまで学ばせる時間があるはずはない。そんな事に割く時間があるのならば、もっと別に学ぶべき事がある。

 だが、現にフランチェスコ王子は若くして付与魔法だけでなく、宝飾加工も武防具作成もこなしているという。ならば、フランチェスコ王子が非常識なくらいの天才でない限り、物心がついた頃からそちらの修行をやらされていた、という結論が出る。

(つまり、フランチェスコ王子は最低でも物心がついた時点で、将来の王位継承者から外れていたって事だよね? ってことは、フランチェスコ王子に王位継承権が与えられない理由は、『馬鹿だから』じゃないことが確定したわけだ)

 物心がついたばかりの子供を、『頭が悪い』という理由で見切りをつける人間がいたとしたら、その方がよっぽど頭が悪い。

 フランチェスコ王子の出生に、何か秘密があることは間違いなさそうだ。

(この件に関しては、後でアウラに報告しておこう)

「本当に、一芸に秀でている方なのですね、フランチェスコ殿下は」

そう頭の隅に記憶をとどめつつ、善治郎は口では適当にボナ王女の言葉に相づちを打つ。

 思考をよそに向けながらの生返事に近い対応であったが、幸いにもボナ王女に気取られることはなかったようだ。

「ええ、本当に魔道具制作者としてのフランチェスコ殿下は、私の目標です。
 それにしても、やはり一番目を引くのはこの指輪ですね。本当に見れば見るほど見事な作り……完全に均一な作りをしている三粒の金剛石はもちろん、台座の金細工の精密なこと。いったいどうやってこんなに細かな模様を描くのでしょう」

 再び結婚指輪に意識を向けるボナ王女に、善治郎はこれ幸いと便乗する。

「しかもその連続している網目模様の数は、実は全て同じなのですよ」

 ジュエリーショップの店員から聞いた知識をそのまま繰り返しただけだったのだが、その言葉にボナ王女は驚きを露わにする。

「本当ですか? 1.2.3……」

 ボナ王女は右手の親指と中指で指輪をつまみ、顔の近くに寄せて一生懸命台座の網模様を数え始める。

 とはいえ、指輪の網目模様は間違っても人間が肉眼で数えられるような代物ではない。

 それでも、一生懸命数えようとしているボナ王女を見て、善治郎はいらぬ親切心を刺激される。

 そのとき、善治郎の視界に『テーブルにおいた硬貨』が入っていたのが、ボナ王女にとっては幸い、善治郎にとっては不幸だった。

(ああ、そうだ)

 日頃の警戒心や緊張が極端に薄れていた善治郎は、その場で思いついたことを全く吟味せずに行動に移す。

「ちょっと失礼」

 そう一言断った善治郎は左手で、テーブルの上から五円玉を取り上げると、右手の小指の先に水差しの水を一滴付け、そっと五円玉の穴にその水を垂らす。

「ん、駄目だ。凹レンズになった。もう一回……よし、今度はうまくいった」

 何度か失敗した後、もくろみ通り水滴は五円玉の穴を丸くふさぎ、小さな『凸レンズ』を形成する。

「ん、よし、うまくいった。ボナ殿下、これをお使い下さい。少しは見やすくなるかと。そっと手に持ってその硬貨の真ん中の穴からみたい部分をのぞき見る感じで」

「え、はい」

 それまで必死に指輪の網目模様を数えていたボナ王女は、善治郎のすすめに素直に従い、五円玉を受け取ると今度はその穴ごしに、指輪を見る。

 反応は劇的だった。

「え? ええ!? なんですか、これ!?」

 初めて見る凸レンズごしの世界に、ボナ王女は驚きの声を上げる。

 予想通りの反応に、善治郎は嬉しくなったのか、少し調子に乗って答える。

「水レンズ。光の屈折現象を利用して、物を大きく見えるようにしているんです。ほら、澄んだ水面を上から見たら川底が歪んで見えたりするじゃないですか? あれの応用です」

「ええ? 水を通して見るだけでこんなに大きく見えるんですか?」

「いえ、ただの水じゃなくて。形が重要なんです。こう、真ん中が膨らんでいて、端に行くに従って徐々に薄くなっていく円盤状の形というか」

 善治郎の拙い説明を食い入るように聞いたボナ王女は、興奮で少し息を乱しながら、その場で突如呪文を唱える。

「ええと……こんな感じでしょうか? 『器の中の水は我が指先に止まり、しばし我が望む形をなせ。その代償として我は水霊に魔力三百五十六を捧げる』」

「ええっ!?」

 今度は、善治郎が驚きの声を上げる番だった。

 水差しの水面に人差し指をつけたボナ王女がスラスラと呪文を唱えると、水の一部がまるでスライムのようにうねり、あっという間にその指先で虫眼鏡ほどの大きさのレンズと化す。

「あ、本当だ。凄い、これは凄いですよ、ゼンジロウ陛下!」

 自分の水魔法で作った簡易水レンズの効果を確かめたボナ王女は、礼法も忘れて無邪気な声を上げる。

「…………」

 一方善治郎は、その声に応える余裕もない。

(まずい。とんでもないことをやらかした……!)

 今更ながら、自分の失態に気付いた善治郎は、背中にびっしょりと冷や汗をかくが完全に後の祭りである。

 そんな善治郎の形相に気付くこともなく、興奮状態のボナ王女は水レンズで、テーブルの木目を拡大して見ていた途中で、魔法の効果が途切れた。

「あっ」

 呪力の途切れた水レンズは唐突にその形を失い、バシャリとテーブルの上に落ちる。

「申し訳ありません、不作法をいたしました。
 やっぱり、通常の魔法は効果時間が短くて、駄目ですね。それに『水自在変化』では魔力の消費量が多すぎますし、専用の魔法を作ってそれを魔道具化できれば……。
 ゼンジロウ陛下、本当にありがとうございますッ!」

 善治郎が恐れていた方法をボナ王女はごく当たり前に思いつく。

 水をレンズ状にする魔法を生み出し、その魔法を魔道具化する。それは、レンズという重要技術を双王国に独占されることを意味する。

(まずいッ。これは本当に大失態だ。素直にアウラに白状して、対策を練らないと)

「いえ、お役に立てたならば幸いです」

 かつてない失敗に動揺する善治郎は、そうして無難な言葉を返すだけで精一杯だった。
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