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ほんとに愛してたよ
作:のんびり桃



エピローグ


タキと出会ってから、約10年、あたしは『ずっと愛してた』とは、とても言えないような、『結婚』という逃げ場を作ってしまったけど、それでも、心の奥底ではタキをずっとずっと思っていたような気がする。

酷いと言われても、誰に罵倒されても、それが事実だ。


タキが、一切あたしに連絡をしなくなってから、半年。
風の噂で、できちゃった結婚するらしいよ、って聞いた。

半年か・・・なんて、ちょっとセンチメンタルになったりもしたけど、でも、タキが幸せになるなら、それが一番いいんだ、って思えた。


あれから更に10年経ったんだね。
あたしもいろいろあったけど、なんとか生きてる。 なんとかっていうより、今は生きていることに喜びすら感じるようになったよ。

タキのことは、今も思うんだ。
タキ、幸せかな? 『大変らしいよ』なんて、聞くと、心がギュってなる。 大丈夫かい?って。

でも、きっと、タキはそれなりに生きてくんだよね。 あたしが何か思うなんて、しない方がいいんだよね。

もう、さすがにあの頃のように、タキじゃなきゃ嫌だ、なんて思わないけど、あたしね、きっと一生タキのことは頭に浮かぶんだと思うよ。


ほんとに、ほんとーに、愛してたんだと思う。

子供は、あたしの命だって、今も変わらず思うけど、タキはね、あたしの命を引き換えにしてもいいって思える人だった。 後にも先にも、タキだけだよ。

人生の中で、誰が何と言おうと、自分自身がそれだけ思える人に出会えたってだけで、あたしはすごく幸せな人間なんだって、思うんだ。


タキ、本当にありがとね。

タキ、ほんとにほんとに、愛してたよ!














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