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この作品には 〔残酷描写〕 が含まれています。

私は……

私はヒロインに復讐する

作者:モコショコ
自殺の表現があります。
「私がヒロインを許さない」の続編です。
前のを読まないと分からないと思います。

リアの復讐。

ーーー

追記・多少の修正、加筆しました( ´>ω<)

 私は絶対に彼女(ヒロイン)を許さない。

 だから、私は彼女(ヒロイン)に復讐をする。

 

 私は1人だった。
 でも、私にはたった1人の友達が居た。その人はユリナと言う。

 ユリナは私の光だった。
 大好きな友達だった。

 でも、その友達はもう私の隣で笑って居ない。もう此処には居ない。

 ユリナは彼女(ヒロイン)に殺された。

 彼女(ヒロイン)がこの学園に転校してきたことによってユリナは追い込まれ、自らその命を絶ってしまった。

 だからこそ、私は彼女(ヒロイン)に復讐する。

 私は彼女(ヒロイン)が幸せそうに笑っている姿が許せない。

 

 ジワジワと毒を周りへと流し込む。

 私は今、彼女(ヒロイン)の傍にいる。

 私は復讐の為に彼女(ヒロイン)の傍で笑う、笑顔の仮面を貼り付けて。

 ユリナは今の私を見て何て言うだろう。きっと、怒るだろうな、ユリナは優しかったから。

 彼女(ヒロイン)は完璧に私を信用しきっている。

「ふふ、リア~」

「なーに?」

「何でもなーい!」

「なにそれ、ふふふ」

 私が偽物の笑顔しか浮かべてないとは知りもしないで、彼女(ヒロイン)は私に甘え擦り寄ってくる。

 それがあまりに滑稽で私はつい悪い笑顔を浮かべそうになってしまう。

「ねぇ、聞いてよ」

「どうかしたの?」

 彼女(ヒロイン)が私に寄りかかってくるのが鬱陶しい。

「何かね、私が女子達に嫌がらせしてるって噂が流れてるの」

「そうなの?」

「リアは何か知らない?」

「ごめん、分からないや」

 嘘、ホントは知ってる。
 だって、その噂を流したのは私だもの。

 私は彼女(ヒロイン)が居ない時にはずっと教室の隅に居るキャラで定着している。

 今も昔も皆、私を嫌うから。

 だから、私が居なくなったって誰も気が付かない。それを利用した。

 噂好きの女子だけトイレの個室に入っている時に声色を変えて複数で話しているように彼女(ヒロイン)の噂を流した、それを何度も続けていた。何度か人に見つかりそうになったけど、その時は急いで私自身もトイレの個室に入った。お陰で幽霊が噂流してるなんて噂も出来ていた。

「そのせいか、アルス達も私に本当かって聞いてくるの。私そんなのしないのにー」

「そうだね」

「リアは私のことを信じてくれるよね?」

 私の腕を抱きしめ、彼女(ヒロイン)は私を上目遣いで見てくる。

 その仕草が気持ち悪くて吐き気がした。

「ええ、勿論」

 それでも、私は仮面を貼り付け嘘を吐くのだ。全ては復讐の為に。

「へへ、リア大好き」

「私も」

 大嫌いだよ。

 

 光ある所に影はある。あっという間に広まった噂は彼女(ヒロイン)を蝕み学園の人気者達を惑わせる。

 それでも、時期はまだ早い。

 少し噂を沈静化させないと。

「リア~、また水掛けられたの」

「大丈夫?風邪引くから着替えないと」

「ふぇぇ、着替えなんて無いよー」

 びしょ濡れの彼女(ヒロイン)が私の前に現れる。濡れた姿に男子達は驚いたり顔を染めたりだ。

 アルス様達は慌てて拭くものを取りに行ったようだ。

「困ったね、私も着替えはこの前持って帰っちゃった」

「ええー、んー、じゃあミーナにでも借りにいこっかな」

 そこへアルス様達が戻って来て彼女(ヒロイン)に拭くものを渡す。

「わー!へへ、皆ありがとう」

 ニッコリ笑った彼女(ヒロイン)にその場に居た私以外の人達が顔を赤く染めた。私はそれを冷めた目で見つめていた。

 

 
 ユリナが亡くなって、60日が過ぎた。

 ずっと数えていた、ユリナが死んだあの日から、私はずっと。

 そして、やっと私は今日、彼女(ヒロイン)に復讐を果たせるのだ。

 嬉しくて楽しみで私は自然と頬が上がるのが分かった。そのまま鏡を見れば私は歪んだ笑みを浮かべていた。

 ユリナと一緒に笑っていた私はユリナと共に死んだのだ。此所に居る私は彼女(ヒロイン)への復讐を果たす為だけに存在する。

 待っててね、絶対に楽にはしてあげないから。

 

 今日は少しだけ雰囲気が違う。
 周りがザワザワと騒いでいる。

 全て私の予定通り。

 学園の全員が集まって行われる集会が今、行われようとしていた。

 そこでは学園の輝かしい歴史のようなものが映像で流される。

 それを私は狙った。

 ガタガタと映像が流れ出す室内。
 ザワザワとする生徒達。

 さぁ、私の復讐は始まったばかりだ。

 

 最初に映し出されたのは彼女(ヒロイン)の姿だった。

『あーあ、もう皆馬鹿ばかりね、簡単に落ちちゃうんだもの』

 いつもの優しい笑顔はどこえやら、唇を歪ませ楽しそうに嘲笑っている彼女(ヒロイン)の姿。

 この映像が取れた時、私はどれだけ歓喜に打ちひしがれただろうか。

 ユリナ、貴方が死ぬ程の価値は彼女(ヒロイン)に無かったよ。

 その事が嬉しくて虚しかった。

「なっ……」

「おい、どういう事だ!」

「私達を騙したの!?」

「全て演技だって事かよ!!」

 学園の生徒に自分を守ってくれていた人気者達に囲まれ、彼女(ヒロイン)はその中心で震えている。

 今も映像は醜く笑う彼女(ヒロイン)を写し続けている。

 それが可笑しくてついつい私も笑いそうになる。

 それでも、笑みを抑えて私は中心へと走った。

 これからが私にとっては本番だ。

 人混みを掻き分け中心へと走る、中心に着けば彼女(ヒロイン)は涙目で震えていた。

 彼女(ヒロイン)は私を見て驚いた顔をする。

 私はそんな彼女(ヒロイン)に貼り付けた笑みを見せ、彼女(ヒロイン)の手を取った。

「こっち!」

 私は彼女(ヒロイン)の手を掴んだまま階段を駆け上がる。

 着いたのはあの日ユリナが命を投げた場所。

 私はユリナが身を投げたその場所まで彼女(ヒロイン)を引っ張った。

 ゼェゼェと息を整えた彼女(ヒロイン)はまるで希望を見つけたような目で私を見てくる。

「リアは私の事……」

 彼女(ヒロイン)の口から言葉が出る前に私は貼り付けた笑顔で言った。

「信じてないよ!最初から!!」

「………………え?」

 信じられないと見つめてくるその目が可笑しくて可笑しくて、私はついに我慢が出来なくなった。

「アハハ、なにその目?私を信じてたって?馬鹿みたいね」

「リア……?」

 あぁ、その声で私の名前を呼ばないでよね。私の名前を呼び捨てで呼んでいいのはユリナだけなんだから。

「貴方はずっと私の掌の上で踊らされてたの。噂を流したのも映像を撮って流したのも、ぜーんぶ私」

 傷ついたように潤む彼女(ヒロイン)の目に愉しそうに笑う私の姿が写っている。

「酷いっ!ずっと友達だって思ってたのに!」

「はぁ?貴方が私の友達?私の友達は今も昔もたった1人だけ!」

 私の友達はユリナだけ。

「私の事……好きでしょ?」

「寝言は寝て言ってよ、大嫌いだよ」

 私はただ傍に居ただけ。

「1人ぼっちだったリアを救ったのは私だもん!!」

 その言葉に何かが切れそうなる。
 それでも、その衝動を押し込め、私は唇を歪める。

「私を救ってくれた子はもう居ない」

 だって、貴方に殺されたから。

「私は貴方に復讐するの」

 私の為の復讐を。

「簡単に楽になんてしてあげない」

 ユリナより苦しんでもらうから。

「だから、罪を背負ってね」

 階段を駆け上がる音が聞こえる。
 ガチャりとドアが開く。

 生徒達が入ってくる。

「きゃあ!止めて!!」

 私は皆に注目されるように叫ぶ。
 彼女(ヒロイン)が慌てた時に彼女(ヒロイン)がわざと私を押したように見えるよう位置を動く。

 そして、ユリナが飛び降りたその場所から私の体は落ちた。

 悲鳴が上がる。

 これで彼女(ヒロイン)はさっきの事もあって逃げられないはず。

 青ざめた顔でこちらを見下ろす彼女(ヒロイン)に緩やかに笑いかけた。

 私が何で60日待ってたか、それはユリナへの祈りの為。

 この国では自らその命を絶った者は地獄へ堕ちるが生者が心から60日祈り続ければ天国へ行けるという言い伝えがある。

 だから、私は60日間毎日ユリナへ祈り続けていた。

 私の国にはそんな救いは無いのにな。

 きっと、彼女(ヒロイン)は知らない。

 私が隣国の邪魔者王女だと言うことを、誰も知らないだろう。勿論、ユリナにだって言ってない、彼女は真面目だから私が王女だと知れば距離を取られてしまう気がして弱虫な私は言い出せなかった、そのことを後悔するなんて思ってもみなかったけど。

 この国の王様や女王様、国の重鎮のみが知ってる私の秘密。

 それがこの国の平民に殺されたとなればどうなるかな?

 きっと、私を見張ってる人達からすぐに国に伝わる。

 全てを巻き込んで私は復讐するの。

 あーあ、結局あの人達の思い通りかぁ。

 私の国の人達はこの国の事が嫌い、だから私は捨て駒としてこっちに寄越された。私は死んでもいい存在だから、戦争の理由になって欲しかったんだ。

 ユリナと出会ってからは死ぬ気は無かったけど、ユリナが居ないこの国に祖国に存在する理由は無いよ。

 誰も私を見てくれない、認めてくれない。

 それなら、全てを使って、何でもやって、この国に彼女(ヒロイン)に復讐してやる。

 祖国には感謝しない事も無いよ、私をユリナに会わせてくれたから。

 私の国では自らその命を絶った者は無へと還り、2度と転生することすら許されないと伝えられてる。

 だから、わざと落ちた私は無へと還る。

 地面が近いな。
 やっぱり痛いだろうな。

 ユリナは……何を思っていたんだろう。

 凄まじい衝撃が私の全身を襲い、何も感じられなくなっていく。

 あー、落ちたら即死じゃなくて意識残るんだ。

 何か……嫌だなぁ……。

 もう、何も見えないし聞こえない。

 ユリナ、これは私の為の復讐だよ。

 私が私の為に彼女(ヒロイン)にこの国に私に復讐するの。

 何も出来なかった私、もう2度と生まれてこないように自ら命を絶つのが私が私に与える復讐。

 ユリナを信じなかった連中を育てたこの国、私が死んだことによって戦争を起こさせるのが私が与える復讐。

 全ての元凶の彼女(ヒロイン)、その本性を見せつけ孤独にし、唯一信じたと思わせた私に裏切られ罪を与えられ、戦争の元凶として裁かれるのが私が与える復讐。

 この国の処刑は独特だ。
 生きながらえさせながら少しずつ苦しみ死んでいく。

 私は彼女(ヒロイン)が処刑されるだけの罪を与えた。

 だから、これで私による私の為の復讐は終わり。

 ごめんね……ユリナ。
 ユリナだけが私を見てくれた。
 ユリナ、大好きだよ。

 さよなら。
リア個人としてはハッピーエンド。
ヒロイン達から見ればバッドエンドですね。

実はさらに続編書いてたり…(^ω^)。
自己満足のやつなので気が向いたら投稿してるかもなので、その時見かけたら良かったら読んでください(´∀`)

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