GAYM版での執筆開始の日付と小説内の日付に追いついてきそうだな……
GAYM版は何故か1周年……ウダウダやってたからだろうなぁ
第六章 平和かは疑問だけど楽しい数日間。
第074話 5.5-2 平和かは疑問だけど楽しい数日間。
五月七日
…………。
…………。
……ええと、ここは?
自室。
見慣れた自室の天井が俺の眼にはうっすらと映っていた。
うっすらというのも寝起きだからで意識が半ばしか覚醒していないからで。
眼を擦り布団を払い除けてから体を起こしベッドから下り――
「すぅーすぅー……」
寝息? ……ええと、ベッドから寝息が聞こえているのですが。
……俺は起きてるよな? うん。 実際ベッド前にここに立ちつくしてる訳だしな。
誰かいるんだろうな、俺以外が。 というか俺が居たら色々とマズイだろよ。
もしそうだとしたら死んでるという展開か、生き霊のどちらかだよな。
……いや、ないか。
インターネットのし過ぎか、中学時代に読んだ漫画のせいに違いない。
まったくこんな中二病的思考回路を形成したかつての俺が恨めしいぜ。
「かつての俺ねぇ……」
中学2年最後。
あの時から全てがガラリと変わった。
手にあったものは殆ど失った――
そして最後の一つさえも失うところだった。
でもその最後の一つ……一人は手を差し伸べてくれた。
何度俺が手を振り払っても、はたき落しても、背を向けても、無視しても。
その一人は傷つきながらも手を差し伸べ続けていたのだ。
俺はそれに負けた、それは圧倒的に。
これで馬鹿な俺は、やっと理解した。
これ以上何も失いたくない、と。
これから手に入れて増やしていこう、と。
中学3年初頭。
そこでマサヒロと声をかけてきた。
更にユイと出会った。
それからは騒がしいながらも楽しい日々が始まった
高校1年初頭。
色々な期待を背負って入学してみれば――
これが現状だ。
「…………」
色々あったもんだ。
失ったものは戻ってこなくても、新たに手に入れたものは失ってない――はず。
……だといいのだけど。
「あ」
いかんいかん、想いにふけるのも止そう。
で、布団の中から聞こえる寝息は誰なのかだ。 俺か他の誰かか。
そしてひと思いに布団を取り去った――
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