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@ クソゲヱリミックス! @ 未改修版。
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2月25日 最新話更新!!

長らく更新滞っていました……一応復活です。


#アル死ニ神トノ平和ナル日常#
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クソゲヱのスピンオフ、ゆったりと更新開始ですー
第五章 来訪者と疲労な主人公
第056話 5-2 来訪者と疲労な主人公。


「はっ!?」


 こ、ここは何処だ!? きょ、教室っ? え、俺寝てたよな! 家のベッドで寝てたよな!?

 何故か俺は学校の教室、そして教室の愛すべきマイデスクのマイチェアーに座っていた。

「え」

 誰もいない……? というかなんで俺が教室なんかに?

 閉じられた遮光用の薄緑色のカーテンは太陽の光を遮るが、カーテン間の隙間からは僅かながら明るい陽が射している。
 その部屋には音は無く、あまりの静寂さが耳に響く――

 無音の世界、何もかもが消えた去ってしまった空虚な世界に居るような……
 何もかも、俺の周りの人や景色が消え失せてしまったような嫌な感覚だ。

「!」

 キュキュッとタイル張りの床と固いゴムで出来たイスの足が擦れる音、俺はかつて座っていたその椅子を立ち上がった。
 そんな鈍い摩擦音のみがこの世界にはあり、相変わらず耳が痛くなるほどの静寂が包み込む――

 スタスタスタ。

 俺はこの不気味な教室から抜け出したかった。
 人が居ないということが理由では、かなり弱い気もするが……この世界が俺にとっては”苦手”だったのだ。

 スタスタスタ。

 上履きが足に合わせてリズムを刻む、タイルと足は触れては離れていく繰り返し。

 スタスタスタス――足音が止まる。
 
 足を止めた目の前には、鋼鉄製で上部に長方形の小窓が付いた非常にオーソドックスな見慣れた引き戸がある。
 教室と廊下を繋ぎ、分ける境界、何の変哲もない扉がそこにはあった。

 常なら白いチョークで書かれた文字が賑わう黒板は綺麗なまでに緑地を曝け出している――
 その黒板とは反対側、縦3段横15段に正方形の箱を並べ積み上げただけの簡単なロッカーの側に俺は居た。


『扉を開けるのですか?』


「!?」

 無音の支配していた教室に、不意に一つの声が響く。
 注意が行っていた扉から目を離し、声の主を探す為に目を泳がすと――

 
『あなたは扉を開けてしまうのですか?』


 その声は女性の声ながら、どこか親近感を抱く優しい声……聞き覚えがあるようで、無い。
 声の主は俺とは逆、黒板側でも窓際の一番黒板に近い机に彼女は座っている。

「さっきまでは居なかったのに……」

 誰も……いなかったはずなのだ、俺一人がこの空虚な教室に存在していたはずだった。
 それならば、彼女が入って来るのに気付かなかったのか……いや、それは違うと思う。 
 二つの戸は閉じたままで、開けられた形跡は見当たらない。
 しかし窓を超えて入るというかなり遠まわしな現れ方も、カーテンが空いていなく、微動だにしないことから窓が空いているいう可能性も少ない。
 
 ……いや、それはたまたま今日が風の無い日だったら関係ないのだが。 

 まぁ、窓のサッシが放つ擦れる金属音も耳にしなかったことから違うと考えられる……ならどうやって


『その扉を開いてしまうのですか?』


 彼女は殆ど同じ言葉並び、ほぼ同意味の言葉を繰り返す。

「……開いちゃいけないのか?」

 俺にとっての素朴かつ単純な疑問を口に出す。

『開いてはいけません』

 彼女は言葉を返してくれた。
 その彼女はというと、俺らと同じ高校の1年の学年色の付いた制服を着ていた。
 この時点でおおよそ俺とは同学年の藍浜高校の在籍者か、当学校の学年色は3色をローテーションするので卒業生あることが証明できる。

 しかし肝心の顔はというと長く深い緑色の髪は額まで行き届き、顔の上部は伸びた前髪で隠れ、顔は見れず輪郭の形も正確には分からない。
 この状態では誰か検討のしようもなかった訳で――

『その扉を開いてはいけません、開いたその時、僅かな狂いを起こしたこの世界は崩れ始めるのです』

 「ボロボロとボロボロ」と二回協調するように彼女は付け足した。

『扉を開くというのは”抗い”を意味します。 抗っても、失ったものは手に入りません、所詮は無意味です。”抗い”によってまた違うものを失うでしょう』

 この人は、一体何を言っているのだろう。 俺は一方的に言われるがまま呆然と立ち尽くしていた。

『世界の崩壊を避けたいならば、その扉を開いてはいけません』

 しかし、この扉を開けたかったのはこの教室から出たかったからで……この不気味な世界から抜け出したかったのだ。

「でも、俺は外に出たいんだ、この教室から外に出たいんだよ」

 俺は彼女にそう訴える。

『……それならば、教室の扉を開く必要性はありません』

 え? 教室から外に出る為に扉を介しない?

「じゃあ……どうすんだよ」

『あなたはまた、眠りにつけばいいのです……かつての眠りの場所で』

「眠り?」

 かつての眠りの場所、それは俺が起きた時点で座っていた自分の席を指すのだろうか?
 
「そこで眠りにつけば……本当に眠ればいいんだな?」

『嘘はつきません』

 俺は言われた通りにする事にした、まずは自分の席に座ることにした。

「……俺が眠る前に聞きたいことがある」

『…………』

 否定肯定がその隠れた表情からは読み取れない、しかし俺は続ける。

「お前は誰だ?」

 非常に簡潔な質問だと我ながら思う、そして答えは返って来た。

『名前は……今は言えません。でも、いずれ答える機会が出来るでしょう』

 なんとも納得がいかないというか……俺が聞いちゃいけない訳でもあるのか? 

「ヒント一つもないのか?」

 結構厚かましい気もするが、一応聞いてみる……まぁダメだろうな。
 しかし、予想を裏切り彼女の返答は早く返って来る。

『きっと下之ユウジのすぐ傍に居るでしょう』

「!?」

 彼女は確かに俺の名前呼んでいた。 ……しかし、その頃にはとてつもない睡魔が俺に襲いかかって――

『それでは、また』

 ……俺の意識は落ちていき、そして眠りについていた。



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