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@ クソゲヱリミックス! @ 未改修版。
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はたまたセンデン中。
第四章 肝試しとお揚げの意外すぎる関係。
第040話 4-1 肝試しとお揚げの意外すぎる関係。
現在夜6時半、藍浜高校の裏山こと美桜山の墓地にて。

日は落ち、夕焼けが僅かに残る程度で、空は深い青に変わりつつありました。
普段なら人気のない、既に沈黙が支配し始めているその場所には、この時間帯関係なく只でさえ見慣れない姿が――

数人の高校生が、ひと固まりになって各自それぞれ一枚のプリントを手に持ちつつ、何かを待っているのでした。

そのプリントには――<ドキッドキの肝試し第一回 (はぁと)>というタイトルで様々な絵文字などで彩られています。
……耳を澄ますと、数人の高校生達の会話が聞こえてきました。

「……ったく、マサヒロはまだなのか」

若干の苛立ち交えて、誰かの名前を呟きながら待つ青年が居ました。

「まぁ、私たちが早いからだけどね」

宥めるように、青年に答える長い黒髪を可愛らしいヘアゴムでとめた女子が、青年の隣で後ろ手にして待っていました。

「わぁ! 肝試し楽しみー☆」

きゃぴきゃぴ、という効果音がピッタリかもしれない、おそらく小学生と思われる容姿を持つ少女は嬉しそうに呟きます。

「うむぅ、楽しみだぁ」

少女に同調するのは、パーティグッズのグルグル眼鏡を付けた……女子? 口調が独特ですね。

「ユウくん虫よけスプレーした?」

ユウくん……というのは青年のことを指していて、何処か嬉しそうに聞いている、長い茶髪を持つ女性。
というか、高校生らしき集団の中に小学生が1人という状況は一体……?

すると、更なる来客が――


「ユウジ様、こんばんは」


黒く長い髪を自由に放らせて。 どこか不思議な感じのする女性が青年の名前を「様」付けで呼びました。

「こんばんはー。 というか姫城さん、俺らより先に居たよね? ええと、いつから居たの?」

「いえ、来たばかりですよ? ……あれ、もう3時間も経ってますね?」

 彼女は携帯電話の待ち受け画面右上にある、時間表示を見て疑問に思っていました。

「……3時間っ!?」

 と、いうことは学校終わって直ぐに来てたのか……すごいな、俺らでも開始30分前の、ちょうど今来たばかりなのに。
 まさか、そんなに肝試し楽しみだっただなんて!

 そんなにマサヒロの肝試しのプリントに惹きつけられる魅力があるんかな?

 とりえあず、それ程まで早くから待ってるなんて……姫城さんたら恐ろしい子っ!


「(ユウジ様との付き合ってからのシチュエーションを想像していたら、もう3時間……時というのは経つのが早いものですね……)』


それは想像というより妄想というのでは? というかどれだけシチュエーション考えたら3時間も消費出来るのか気になります。

「ユウくん、はい虫よけスプレー」

「ありがと、姉貴」

「お兄ちゃん私にもやってー☆」

 さてさて何故この小学生が居るのか、この小学生が来ているその理由はというと。
 ちょうど姫城さんがこの山に到着している頃、3時間前の下之家まで戻ってみるか――


以下回想です。


「ただいまー」


 ちなみに今日も生徒会はなかったらしい……と、いっても一部のみで俺含む1年の福島も今日は召集がなかったらしい。
 ということで今日、姉貴は未だ学校の生徒会室かと思われる、1年が出席する必要がないのはどういうことだ……?
 そう生徒会の活動基準がイマイチ分からずに困惑する中――


「帰ってきたアタイリーターンズッ!」


 「帰って来たアタイ、リターンズ」なのか「帰って来た、アタイリターンズ」なのか。

 90年代の全日帯アニメのタイトルっぽいな……区切りを一切しないせいで前者なのか後者なのかイマイチ分からないぞ。
 微妙に気になるところだが、しかし適当とマンガの典型的サブキャラを具現化したようなユイの言うことだ。 
 いい加減でもあるし、中二臭くもある……深入りするのが良くないことに気付き、すぐさま自棄することに、おそらく賢明な判断かと思う。

 ということで、今日はユイとユキ(とついでにマサヒロ)と帰ってきた訳だが。
 ユイが、俺に家に住んでいるという事実を知られてしまうとダメなので――
 ユイとは家の塀前で別れて、少し先の交差点まで行ってもらい、ユキがこちらに来ないことを俺が確認した上で門の中に入ってもらった。

 かなり非効率だが、俺の平穏を守るためだ……ユイにも事情説明の上で渋々分かってくれた、俺ではなく、姉貴のことを考えたらしく――

 『か、かんちがいしないでよね! 別にユウジの為に協力したんじゃないからね! ユウジのお姉さんへの日々の感謝も考慮した上での協力なんだからね!』

 と、イマドキどうよ、的なツンデレの代名詞を、そのグルグル眼鏡姿で言っていた。 テンプレな上にユイのその姿でそんなことを言われたので、若干イラっときたのは紛れもない事実だ。

「おかえりじゃー」

 いつも通り、素の桐がお出迎え。 
 すると、ユイが目を輝かせながら―― 

「キ、キロリじゃないか……なんという相変わらずの可愛さ! だ、だっ抱きしめてよろしいか!?」

「断固拒否じゃ! それに、繋げるなと言うておろう!」

「えー じゃあ、ロリで妥協するよ」

「そっちを選ぶな! それに妥協とな!?」

 なるほど、いつもの俺と桐の会話も第三者目線だとこう見えてるわけか――うん、すごい面白い。
 この二人いいコンビしてるなぁ……そう思いながら俺は傍観視していると。

「そういえばロリキ」

「もう原型がないぞ!?」

 桐が必死にツッコミする姿なんて滅多に見れるもんじゃない、この眼にしかと焼きつけたおこう。
 と、凝視していたその時だ――

「今日実は裏山で……ふぐっ!?」

 まぁわかりにくいけど、俺がユイを塞ぎました。 もちろん手で、かつグーで。

「(何をするユウジ)」

「(”あの件”は桐には秘密の予定だったんだ)」

 おそらく伝わるであろう、なにしろ数時間前の話題だからな。

「(”あの件”か……懐かしいな、あれからどれぐらい経っただろう)」

「(懐かしむな! そんな経ってねぇよ! ほら……肝試しのこと)」

「(あー、あの女子の故意による抱きつきイベントか)」

 場合によっては間違っていないから困るよね。 おそらく今回は一切ないだろうけど! 話が進まないしスルーを決め込むことした。

「(まぁ桐誘うと面倒だからさ……頼むよ)」

「(わかった……ユウジの頼みだしな)」

 分かってくれたか。 それは良かった良かった。 これで一安心――


「(だが断るっ!)」


「(なぜ!?)」

 俺の頼みごとだから断ったということか! 俺への当てつけ、嫌がらせなのか! そうなのか!?

「(いいか、ユウジ。 肝試しには……肝試しにはな……ただでさえ乏しいロリ要員が必要なのだよ!)』

「(まったくその必要性が俺には感じないのだが……)」

 いや、いらないだろう。 常識的に考えて……

「(ロリといえば無邪気な笑顔、その笑顔さえあれば……暗い夜道もへっちゃらさ!)」

 サンタクロースのトナカイ的なノリだろうな……上手いことを言ったつもりなのだろうか。

「(それ以前に夜道では暗くて顔が見えないから笑顔でも意味ないかと思いますが、どうでしょう)」

 それに暗い夜中の懐中電灯で照らされた先に笑顔があったら逆に怖い、というか不気味さ満載だ。 表情によっては俺含め誰か気絶するぞ。

「(絶望した! 遊び心の分からないユウジに絶望した!)」

「(果たしてそれは遊び心なのか!?)」

言いあいしている二人ですが、肝心の桐に肝試しを教える云々は――
少女の”心詠”(ようするに他人の心を読む能力)使用により丸聞こえだったそうです。

めでたしめでたし。



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