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料理のメニュー考えるって大変だなあ。ベタだし、どこかおかしいかもしれないけども許してチョ
第十三章 気になる彼女は○○○で×××で。<生徒会の体育祭の本番>
第360話 √3-12 気になる彼女は○○○で×××で。

 ということで昼食。
 ユキに昼食を誘われると、いうのも最初から決まっていることだった。
 ユキや姫城さんにマサヒロなどの家族で大きなレジャーシートを何枚か引いての昼食となる。 
 そしてまず待っていたのは一応妹となる、桐だった。

「おお、お疲れじゃのうユウジ」
「ああ、どーも……」

 ずっと声を張り上げているもんだから疲れないわけがない。カラオケでぶっ通し三時間歌うほどの消耗具合だ。

「ところで昼食はまだかの?」
「……お前って食い意地張ったキャラだったっけ?」
「食い意地……! 育ち盛りと訂正するのじゃあ!」

 どうでもいいよ、そんなもん。
 マサヒロは親が「面倒臭いから来ない」らしいので俺らのシートにいる。
 そしてユキ家と姫城さん家は隣接したところにレジャーシートを引いて、実質境界ナシの状態だ。

「こんにちは、ユウジ君」
「あ、はい。ユキのお母さん」

 未だ立っている俺のところまだやってきて、気さくそうに手を振って言ってくるのはユキの母だった。
 なんというか、ユキを大人っぽくしたらこんな風になるであろうの美人で、少し活発なユキと比べると穏やかな印象もある。

「ウチのユキがお世話になってるわ」
「いえいえ」

 物腰柔らかで、なんとも話し易い方だ。

「これからもユキをお願いね」
「はい、任せてください!」

 そうしてユキのお母さんは去って、ユキの居るシートへと戻るのだけども「ユキ、脈ありね」「お、お母さん!」と良くは聞こえなかったけども会話をしていて、なぜかユキが赤面していた。

「マイの祖母です、ユウジ様ですね?」

 やってきたのは、綺麗に歳を取った……というのだろうか。柔らかな空気を持つ姫城さんのおばあちゃんだった。

「はい、下之ユウジです。というか様付けは……」

 てか姫城さんそのまんま伝達しすぎ。

「ふふ、ごめんなさい。マイがお世話になっていると聞いて、一度お礼が言いたくて」
「お世話だなんてとんでもないです。姫城舞さんとは親しくさせて頂いています」

 いつものメンバーに溶け込んで、今はユキともユイとも仲が良い。俺は何故か委縮してさん付けのままなのだけど。

「マイはよくユウジさんのお話をしてくれるのですよ? とても魅力的な方だと」
「ええと、恐縮です」
「マイは少し前までは、どこか私たちとも一線があったみたいだったの。でもユウジさんのおかげなんです……あの子に笑顔が戻ったのは」

 そう言ってもらえて、ムズ痒いけども純粋に嬉しかった。

「……そうですか」
「これからもマイちゃんをよろしくお願いしますね?」
「こちらこそ」

 そう言って姫城さんの祖母は戻っていいった。
 なんとも体育祭という場は、親御さんと交流出来る場でもあるのかもしれない。
 ユキと姫城さんの親族に会えたのは、かなりに良かった。



「桐、お待ちかねー」
「おお、待っておったぞ」
「アタシもナイフとフォークを両手に構えてグルメッ子風に待機中だぬ」
「ユウジさんのお弁当、楽しみだよー」

 今回は姉貴との合作弁当で、少し気合いが入っている。
 
「「おお」」

 三段重ねの重箱の蓋を取るなり、声が揃いに揃った。
 一段目は野菜を中心として、自作のイタリアンドレッシングをキャベツとトマトとカイワレ大根に和えたサラダと、鳥のササミを蒸して料理酒や塩で味を付けた蒸鳥に、タルタルと塩を付けて食べる新鮮な野菜を使ったニンジンときゅうりの野菜スティック。
 二段目は切れ目を入れて焼いたウインナーに、お手製の白醤油ベースの鳥の唐揚げ、ソースをかけてある一口ヒレカツに、骨を抜いてある鮭(これが実は結構に大変だった)と、ダシ巻き卵。
 三段目には稲荷ずしと、梅とおかかと昆布の入ったおにぎりと、口直しもかねたキュウリの漬物(たくあんと醤油漬け)とカリカリ梅を詰めた。

 姉貴と共同戦線とはいえ、手間はそれなりにかかっている。

「いっただきまーす」
「ごっつ!」
「頂きますー」

 各々に摘まみ始め。

「たくあんうまいのう」

 桐は何故にそれからだよ。

「おうふ、この卵焼きうまふ」

 俺が担当したヤツか、焼き加減にこだわってみた。

「お稲荷様おしいですー」

 ほっぺたが落ちないようにか、頬を抑えて心の底から嬉しそうに食べるホニさんはかわいいなあ。
 マサヒロはコメント総カット。
 
「私たちも食べよ? ユウくん」
「そだな……でも、姉貴先に食べててー」
「あ……分かった」

 察してくれたようでなにより。皆が美味しいとは限らないものの、せっかく近くにあるのだから、と。
 俺は入りきらなかったおかずの入った同じ中身のタッパーを二つ持つ。

「あの、良かったらどうぞ」
「え、頂いていいの? 悪いんじゃない?」
「いえいえ、余分につくってきましたので」
「じゃあいただくわ、ありがとう」

 色々とドキっとさせられる魅力的な笑顔を見せる。
 まずはユキのところへと持っていき、ユキのお母さんへと渡した。
 ちなみにユキのお母さんが卵焼きを口に運んだ途端に「ユキ、ユウジ君と結婚しなさい」「だから何をいうの!」何かユキとユキのお母さんが話しているように聞こえたが、俺はすぐに姫城さんのシートへ向かったのでよくは聞こえなかった。

「どうぞ」
「ユウジさん、これはもらってよろしいのかしら?」
「もちろんですよ。お弁当で入りきらなかったものを詰めたもので、大したものではないですので、お気になさらず」
「それじゃあ、いただきますね。ユウジさん、ありがとうございます」

 後ろでは祖母や祖父と一緒に食べる姫城さんが居たのだが、俺がタッパーを渡した直後から姫城さんの視線がこっちに向かっているような……気のせいか。

 そんな訳で、お昼時はそんな感じだった。
 そうして午後の部が始まる――


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