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@ クソゲヱリミックス! @ 未改修版。
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「小説を読もう」連載版でカットされた残念描写多し! 悪い意味でのディレクターズカット版、連載中!

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第三章 ルート分岐は、気付かぬ内に。 超展開、目前に。
第036話 3-7 ルート分岐は、気付かぬ内に。 超展開、目前に。 


「おかえりじゃ」

「あ、ああ」

 部屋に入ると、桐がお出迎え。 ……どうやらこの様子を見ると、ユイのことは聞いていないようで一安心。

「昨日”明日は一切イベントがない”と言うつもりじゃったのだが、貴様が摘まみだしたせいで……」

 そうだったのか……紛らわしい言い方するな! と、いつもならキレてるところだが、状況が状況だ。

「ああ、悪かったな」

「”悪かった”? いつもなら”お前が摘まみだされるようなことをしたからだ”と反論しているはずじゃが。 お主、様子が変じゃぞ?』

「う」

 ぬかった。 ついユイ入居騒動で焦っていたか、いつもと違う態度を取ってしまった。 ……というかその意識あったのだ。

「……わしに何か隠しておるな」

「ねーよ」

 平静を装いながら言うが、内心ヒヤヒヤである。

「ほぉ?」

「疑うのか?」

「ああ、もちろんじゃ」

 即答かよ。 少しは俺のことも信じて欲しいもんだね……今回は、まるっきり嘘だけど。

「いつものお主ならあの場面で罵っていたはず」

「いつ俺が罵ったよ」

「常にっ!」

「殴るぞ。 主人公でも殴るぞ!」

 逆に罵られる場面が多いんだよ!

「半分冗談じゃ」

「あと半分もねぇよ……」

 あー疲れる。 今日だけで驚愕の事実を知り、驚愕の展開になったというのに。 少しは休ませてくれよ……

「……寝る」

「じゃあ、わしも」

「いいぞ、もちろん」

「や、やっぱり変じゃ!」

「お前の部屋に限るがな、ホラさっさと寝れ」

「い、いつものお主じゃっ!」

 それで見分けられる俺ってなんなんだ。 ……本当に疲れていたのでベッドにうつ伏せに突っ込む。 このまま睡魔が現れ、次第に虚ろ虚ろして来た頃。

「……わしも空気ぐらい読める。 おやすみじゃ」

 そう言って扉の開かれる音を聞いた……しかしその直後。

  ばたぁんっ!

 開きかかっていた扉一気に全開になった。
 

「ユウジ殿ぉ! 川やはどこでござるかーっ!」


 ご存じの滅茶苦茶な喋り方、超絶的なKYであるユイが登場。
 ユイは俺の部屋の近くの扉(ユイの部屋)を蹴飛ばす勢いで開け、そう言い放った訳だ。

「なっ……」

 桐の驚きの声。 それに反応するように俺はベッドから顔を上げて状況を確認すると――

 桐が俺の扉付近で固まり、その近くからユイが桐を可愛いものを見る目で見下ろしていた。
 はっきり言って異様だった。

「こ、これはっ! 超 テンプレ 妹キャラ が 私 の 目の前 に !」

 先陣を切ったのはユイだった。

「はうううう! お持ち帰りぃぃぃぃっ!」

「う……は、離せ!」

 ユイの異常なテンションに圧倒されている桐は、ユイに抱きあげられ、逃げよう逃げようと足をバタバタさせている。
 うーん、桐が気圧されているなんて新鮮だ。

「貴様! こ、これはどういう事だっ!」

 貴様、とは俺のことだろう。

「色々あったんだ」

「まずは状況を話せっ!」

「うぅおっほん、あたしが説明しよう!」

「うるさい! わしはこいつに聞いているのだ! お前などには聞いておらんわっ!』

「イイ……ロリに罵れるのイィ……罵って! もっと罵って!」

「変態じゃ! 変態がいるぞぉっ!」

「お前が言える立場ではないな」

 俺目線だと変態が変態に抱きついてる風にしか見えないな。 類は友を呼ぶとはこういう事なのだろうか。
 それにしても……なんだろうなこの状況。 収拾がとんどん付かなくなってゆく……まぁ、訳を話すとするか。

「こいつ……ユイが住むことになった」

「な、なんじゃとっ!?」

「どうも初めまして、この下之荘に住ませて貰うことになった巳原ユイと申します!」

「いつからここはアパートになったんだ……」

 どっかの漫画家の集まりそうなアパートじゃあるまいし。

「あたしの父とユアマザーが結婚し、その都合でここに島流しされてしまった」

「源頼朝かよ」
 
 冷静に返すと、いきなしユイは「考えてるよ、アタシは今考え中だよ!」と言わんばかりに考え始めた。

「うーん……考えたら、ユウジ。 兄か弟は居るか?』

 いきなり何を言い出すかと思えば……この家族で唯一の男子ですよ。 はい。

「いや、いないけど?」

 父は、とっくの昔に死んでるからな。

「母……美人の姉……ロリ妹……アタイ……良かったなユウジ! 男の夢が叶ったじゃまいか! 見事なハーレムだぞ!』

「こんな家族ハーレム嬉しくねえよっ!」

 なんだよ、ただ家族の女性率が異常に高いだけじゃねえか。

「贅沢な話だな……アタシならエンジョイするのに」

「……それはもうハーレムなのか?」
 
 ただの女性しか居ないだけジャン。 あとユイのエンジョイの仕方が半端じゃないことだけは想像出来た。 ユイが男だったらセクハラでお縄頂戴だな。

「まぁロリさん、宜しく頼むっすよ」

 桐の方を向いてユイは言った。 ん、名前か?

「ロリ言うな」

 そういえばブラック桐が普通に出てるな。 基本人前では出さないってのに……もしやユイが気に入ったのか?

「わしは桐じゃ」

「キロリだな!」

「繋げるなっ!」

 うがぁぁぁ! と桐が吠えているが気にしない。 でも……ユイが部屋に戻ってからが怖いな。 桐からどんな罵詈雑言、手段が下されるか。

「それでは! ユウジにキロリ!」

「あ、ああ」

「つ、繋げるな言うておろうがっ!」

 バタン

 あ、嵐が去った……桐も俺もユイには振りまわされっぱなしだったぜ。 さて、そろそろ眠くなってきたことだし――

「で、話を聞こうかユウジ」

 一難去ってまた一難。 嵐が一つではないことを忘れていた。 寝かせてはくれないのですね。 神様のオオバカヤロー!


 で、10分後だ。


「…………ということでした」

「ふむ、なるほどな……しかしゲームシナリオ以外の現実でギャルゲ的イベントが発生するとはな」

「俺も予想外の展開に唖然だよ」

 本当、ゲームだけで超展開目白押しで、疲労困憊してるってのに。 現実で、こんなビッグサプライズなイベントが起っちゃたまらねぇぜ。

「……ゲームシナリオのスライドのせいで、何かこの世界に異常が出てるのかもしれん」

 急に桐が真面目な口調で話しだす。 

「……異常が出るとどうなるんだ?」

 しかし、桐が真面目に見えていたのは、どうやら俺の目が節穴だったことを証明する結果となる。

「異世界人が出る」

「まぁ”異”の文字はあるがな……」

「それで……さて明日はイベントじゃ」

「異常の下り終わり!?」

 一体なんの為だったんだ。 まぁ、にしても――

「なんだかんだお前優しいよな」

 こうやって、前日か当日朝にには予告をしてくれるからな。 結構心づもりが出来るって訳だ。

「ふふん、惚れたか」

「いや、ありがたくは有るけど」

 そう、俺が言った途端。 桐は不機嫌になった。

「……寝る」

「ああ、おやすみ」

「引き留めないのか?」

 不機嫌顔ながら、こちらを振り向く桐。

「いや、別に……」

 明日の情報は惜しいけど。 惚れたとかウソでも言いたくないからな。
 すると、今度は怒り始め――
 
「この薄情者がっ! もういい貴様を寝取るっ」

 やっぱ、そういう展開か。 飽きるって。 俺は呆れてるって。

「そして光の速さで断る」

「今日は諦めないのじゃ!」

 はぁ……なんだかなぁ。

「……いや疲れてるから。 どうか空気読んでくれ」

「読めたっ!?」

 おお、流石に読んでくれたか?

「今この空間で既成事実を作る空気になりつつある」

「なるわけねぇだろ! っていうか、その容姿で既成事実とか言うな!」

「なら英語3文字の方がいいか?」

「……児童ポルノ法はこういう変態限定でかけろよ!」

「わしがその児童じゃがなっ」

 …………もう本気で寝よう。 疲れた。 忙しいことが続き過ぎた。 もう明日のイベントとかどうでもいい。 とりあえず寝よう……

「おい、ユウジわしの話を――」

 桐の声を最後に意識は落ちていく――


「ユウジ! ところで川やは」


 ……寸前だったのに。

「階段下りて右10歩っ!」

「サンクスゥ!」

 ……しかしそう休めてはくれないのが、このゲームのシナリオの構成ようだ。



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