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@ クソゲヱリミックス! @ 未改修版。
http://syousetu2.gaym.jp/s/read.cgi?no=1995
自分で読み返しても、メタなネタばっかです。 なお、コチラのサイトでは、シナリオが一部カットされます。
第三章 ルート分岐は、気付かぬ内に。 超展開、目前に。
第033話 3-4 ルート分岐は、気付かぬ内に。 超展開、目前に。 


 父は、俺がモノゴコロ付く前に亡くなった。

 父という存在を殆ど知らない。 だから俺は、いつも母の背中を見てきた。
 しかし、最近は母と顔を合わせる機会は思うより少ない。

 何故なら、母は会う機会も無いほど仕事に没頭しているのだ。 まるで何かから逃げるように、黙々と。

 と、シリアス気味に言っても1月に一回は帰ってくる訳で、その度にかなりの溺愛を受けることになるのだが……

 度合で言うと姉貴の当社比1.5倍ぐらい。 姉貴には、確かに母の血が流れていることが分かる(溺愛的意味で)
 で、その母が再婚する。 父という背中に興味はある。
 
 でも、その前にその再婚する父の「娘」に問題があるのだ。


「ええええええええええ」


「うおっ!? ビックリしたな、もう」

「ビックリしたのは俺だ! 再婚!? 俺の母とユイの父がかっ!?」

「聞いていないのか?」

 はい、一切全く金輪際承知致しておりません。 驚かない訳がないっちゅーの! なんだよ再婚って、聞いてねぇぞ!
 ……こんなディープな話をしていても外部からツッコミが入ってこないのは、今が昼食時で、たまたま姫城とユキが弁当を忘れ、食堂に行っている為である。 ちなみにマサヒロも同じく。
 更に食堂は、今日限定で全品1割引きキャンペーン中。 食堂は今頃大混雑。 それか、今日の教室は閑散としていて、クラスメイトが数えるほどにしかいない。
 そんな大混雑の日に弁当を忘れた姫城&ユキは大変だな。 マサヒロに関しては同情する気はさらさらないので「ざまぁw」と内心思っている。 「ご愁傷様マサヒロくんw」
 にしても、飯を食いながら話しているっていうのに、聞く内容が衝撃過ぎて全く箸が進まないんだぜ! ホントに、どういうことなんだよ。

「ありゃあ……そうなのかい。 ようし……その経緯を説明しようかの」

 なんでお前は知ってるんだ……? で、話によると――

 ユイ父は最近転職して、たまたま俺の母と同じ職場に就き、出会う。

 (中略)

 そしてケコーン。


「むごいぐらいに過程すっ飛ばしたな」

 出会って、何も過程無しに結婚とか何事だよ。

「というかその程度しか知らないんじゃないのか?」

 だと、思うが。 そんな詳細ユイが知る必要無いもんな。 

「いやぁ……詳しく話すと、警察が絡んでくるからちょっとね」

 母一体何をしたーっ!

「じ、じゃあ家とかどうすんだ?」

 どうなるんだ? どっちが引っ越すとかあるのか?

「家なら、ユウジの隣に住むっ!」

「は?」

「もともとユウジの隣の家はアタイらの持ち物でな、物置として放置してたのでさ」

 飛んだご都合設定ですね。 そんな情報初耳だよ。 そりゃまぁ、誰が住んでいるのかは知らなかったし、というか人が住んでいるかも分んなかったけども。

「人気はなかっただろう?」

「まぁ……そうだな」

 確かにひっそりはしていたが……まさかユイ家の物置とは。

「あ、でも我はお主の家に住むぞ」

「……はい?」

「いや、なんでだよ。 お前、隣の家があるんだろ? なんで、俺の家に住む必要があるんだよ?」

「拙者の父は仕事に追われていて、殆ど家に帰って来ないのでござる。 それして、どうせ隣だし、部屋も空いているとお聞きしたので、いっそ住んでしまえと思った次第でござる」

「空いていたからって住んでいい事にはならねーよ! 下宿屋じゃねぇんだぞ!」

「しかぁし、既にユアマザーは承諾済みだ」

 俺は承諾してないんだけど。 関知さえしてなかったんすけど。

「ユアマザー曰く”細かいことは気にしなくていいのよ!”だそうだ」

 細かくねーぞ、母!

「み、苗字とかは!?」

「変えて欲しいか?」

「い、いや結構デス」

 変えるつもりはなかったのか。 もし俺が「巳原」に、又はユイが「下之」に変えたら色々目立つ(クラスで)アンド騒ぎが起きる。

「今日からよろしく頼もうっ!」

「……ちょっと待って」

 なんてことをしやがった母。 ちくしょうめ、俺の知らないところで、独断で決めやがって! 抗議のメール送り付けてやる!
 ……と、送ろうと携帯を取り出した、その時。 ベストタイミングで――

  ピロピロピロピロリーン

 携帯のバイブレーターと共に、平凡な着信音が鳴り響く。

「(んん? 母からだな……?)」

 タイミングがばっちぐー過ぎだろ(おそらく死語) しかし、母からメールなんて久しぶりだな。 何かあったのか?

  ピッ

 メールの文章を読んみることにする。


『おはよう、ユウくん』

 ちなみに家庭での呼び方は、ほぼ「ユウくん」統一されている。 そこに俺の意見が反映されてるかは、微妙であるが。

『突然だけどね』

 ん? 突然、なんだ?
 携帯の受信メール画面を下にスクロールすると、驚きの文面が並んでいた。


『ちょっと新婚旅行に行ってきまぁーす』


「えええええええええ!?」


 今年、過去最大の驚きだ。 辺りを見回すと、その叫び声にクラス中の視線が集まっていた。


「悪い、悪い! なんでもないから、気にしないでくれ!」

 と一応弁解しておく。 で、もう一回携帯に視線を移すと――

『ナオトさん……あっ、紹介してなかったね。 ナオトさん、ユイちゃんのお父さんで私のNEWダーリン(ハァトマーク)』

 ……あぶねえ。 ダーリンの文字で携帯を床に叩きつけるところだったぜ。 よくやった、俺の右手と理性。
 ちなみに、急いでいるので読み飛ばし。 結構分を飛ばして――

『仕事に関しては、大丈夫! 有給使ってるから! というわけで、10日間行ってくるよー! 有給使い切ってくるからねー』

 有給ェ……使い切っちゃ駄目だろ。 まだ4月だってーのに。

『ユウくんに会えないのは寂しいし、ユウくんも寂しいだろうけど』

 ……と、言われましても。 この躍動感溢れるメール文章なんで、寂しさなんて感じないのですが。 まぁ、よくあることだし。

『じゃあまたねー! お土産、あえて藍浜町名物買ってくるから』

 なんて嫌がらせ! というか、ここのお土産って言ったら、かまぼこじゃねーか! いらねーよ! なんだかんだ、月に1度は食ってるよ!

『あ、今から電話しても繋がらないから気を付けてねー』

 おい、ちょっと待てよ! 今すぐ事情を聞き出さないとマズいってのに!
 
  ピッピピッピ 
  プルルルル 
  プルルルル
  ガチャ

『おかけになった電話は電波の届かないところにあるか、電源』

  ブチ

「…………」

 色々ショック過ぎて、うまく言葉に出来ません。 

「一つ屋根の下……ということだな」

 最後のユイの言葉に、俺はトドメを刺された訳でして。




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