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7月24日修正
第ニ章 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に開始。
第028話 2-17 俺達の戦いはこれから、だと思ったら既に開始。
「第三八六九回アニメ談議。ひゅーぱふぱふー」

 何故かユイがヴォイスでサウンドエフェクトをかまして……なんというか虚しさを覚える光景だな。  というか初回では無いにしろ四ケタはねぇよ。どこぞの現代視覚文化研究会のく●アン談義でもそこまでしないだろよ。

「深夜アニメかた全日帯アニメまで、語ってしまおうじゃないかっ……という企画なりさっ!」

 突如始まったアニメ談議。ラブストーリーではなくオタストーリーはいつも突然だからしょーがない。 
 今日は今日とてユイは平常運行には違いないのだ。

「おおー!」

 そんな”アニメオタク”にも分類されるマサヒロも、自分の意見を大ぴらに出来る喜びか期待か、ノッてきたようで、
 
「ひゅーひゅー!」

 ……それでユキさん、なにゆえあなた様も参加しておられるのでしょうか? というか口笛でやるなんて斬新ですね。かすれてるっすよ。

「おおー……」

 と、一番テンションの低い俺。アニメは好きだけど語るほどしっかり見れてないからなあ。
 ということで、いつものメンバー集合で二つの机を占拠し、ユイ主導でアニメについての感想を述べ合うそうだ。

「おお、考えたら四人揃っている!? 麻雀できるぞ!」
「みんなルール知らないだろ」
「空想マージャン」
「無理だろ! そういうのは完璧に覚えた上級者がギリギリ許されそうな高度なざわ……技だろ!」
「いやでも卓と牌を使わないからエコロジーだ! まさに今空想マージャンの優位性が証明されたな」
「苦しい!」
「で、話は戻ってーの。このワタクシがお勧めするの”CA●VAS2”だぁ!」

 見事に返しはスルーされた。一応さっきの謎のマージャンのくだりは本当にノリで言っただけで深い意味はないのだろう。まぁ話を進めた方が賢明だ。

「で、それはどんなアニメなんだ?」
「最終回で視聴者が裏切られるアニメだ!」
「それは、良い意味で? 悪い意味で?」
「悪い意味でだな!」
「ダメじゃねーか!」

 なんなんだ、最終話でヒロインでも主人公でもなく”視聴者”が裏切られるって。あれか「俺はお前の敵と思いきや友人でもなんでもないただの通りすがりだ!」……みたいなものはないとして。
 そういえば同名のギャルゲーがあったことを思い出してきた。本当に名前だけだが、最終話で考えられないような超展開でも起こしたのだろう。 
 ……やべえ、逆にみてみたい。
 それに続くようにマサヒロは語り始め、

「他には……”N●Kにようこそ”とかだの。見ていると鬱になれる!」
「アニメでトラウマつくってどうすんだよ!」

 アニメとは、本来娯楽要素……鬱になったら本末転倒じゃないか。

「面白いんだけどさ……まぁ人の堕落していく姿やニートの生き様を、リアルかつブラックに描いたコメディアニメだよ」
「いや、説明された中に一切コメディ要素が見つからないんだが」
「しかもDVD価格はお馴染みの角●価格! もちろんさっきのもね!」
「最悪だ!」

 ●川価格とは一クール約十三話構成や二クール約二十六話構成にも関わらず”二話”収録な上に諭吉さんに近い金額を一枚のディスクで要求される、元々市場の小さめなオタクの購買力を低下させる、誰も得をしない価格商法だ――というのが以前ユイに話して貰った受け売り。

「まぁ、見て見るといいぞ。ハマるから」

 ちなみに後日、長い休みの日に一気に見たら面白かった。いやぁ騙されてみるもんだね……CAN●AS2は聞かないでください。 

「……マサヒロは、どんなのがいいんだ?」
「あー……かみ●ゅだな。あれはいい。」
「当時ブレインズ・●ースなんてまるで無名だったのに、あの作画は凄かった。〇五年アニメでは群を抜いてるね。まさに神アニメだった」

 ……どうやらとにかく凄いらしい。ふむ、いつか見て見よう。

「他には……流星のロッ●マンだな。アニメ版は、完全な萌えアニメだった」

 思い切り朝にやってるアニメになったが……守備範囲広いのな。ゲームの印象しかないけど、そうなのか。
 そして俺もにわか臭全開で話題に入って行くとする。

「へぇ、そんなに面白いものがあるのか。俺は”うた●れるもの”とか”バッ●ーノ”に”ハレの●グゥ”とかが、好きだな」

 実は俺の好きなアニメ三銃士。うた●れは記憶を失くした主人公が村を救ったところから始まるファンタジーストーリー、最後の方の展開は驚いたけど面白かった。
 バッ●ーノはバトルと推理モノで展開があっちこっち行って分かりにくいけど、少なくとも全話みると全部わかる良作な作品だった。
 ハレのち●ゥはもう普通に腹抱えて笑うほどのギャグアニメだった。
 ユイによると結構マニアックらしい。特に全日帯アニメを選ぶところがツウだね! だそうで。 
 すると、マサヒロが口を開いた。

「”うた●れるもの”に”バッカ●ノ”……二つには制作会社も監督もキャラデザも被っていない。しかし……共通点が一つ存在する」

 せ、制作会社? 監督? 俺、そんなこと知らないからさ……というか”ハ●のちグゥ”スルーしてやがる。

「それは……」

 いや、聞いてないけどな。


「血が、沢山出るんだよなぁ……ふふふ、あはは!」

 
 いきなり発狂し始めたマサヒロ。
 
「血を、血を、俺が求めてるぅ! ほ、他にグロイアニメとかないかユウジィ?」

 何故こんなどうでもいいアニメ企画なんてやったかというと。マサヒロのキャラ立ての為であったりするのかもしれない。

「ふふ、血から漂う鉄臭い臭い! 地面を赤く染める鮮血! うふふ」

 マサヒロはアニメオタクであろう以前に、相当のグロマニアだったりする。ちなみにグロ以外にもミステリーやホラーも大好物らしい。 
 
「血……体液……体……内臓……抉りだし……手始め……体を麻痺……電気……スタンガンっ! そういえば、秋●原でスタ●ガンが売ってたなぁ。 今度貯金引き出して買いに行くか」
「なにその危ない一人連想ゲーム」

 今の表現がマサヒロの言う内容が危ないのか、マサヒロが1人で連想ゲームをしているのが危ないのかがわかりにくい。日本語って難しいですね。……で、

「マサヒロ……スタ●ガンなんて何に使うんだ?」
「護身だよ、護身用……いつ、”奴ら”に襲われるかわからないからな」
「見事なまでに中二病だ!」

 誰だよ、その奴らって……まあ深い追及は止めておいた方が確実に無難なのでツッコまない。まぁキャラとしてはこんな感じだろう。
 ユイは変態かつ、マニアックなアニメ好き。マサヒロはグロマニア。そしてユキはというと――

「私は”夏目●人帳””宙のまに●に”とかかな」
 
 ユキも何気深夜アニメを見ている。マニアックだけども、何処か癒しアニメが多い模様。

「少し前の作品だけど”カレイド●ター”も面白かった!」

 癒し……? 話では、スポ根モノらしいけど。ユイが「こやつ、なかなか……!?」とか呟いてるし。 
 と、まぁ。一応こういう話題でも会話出来るのは嬉しいもので(実は俺は結構に置いてけぼり) ユキはちょっとしたアニメ好き、でもあるということだ。そしてかわいい! 
 そんなこんなで、当り前のように四人の時を過ごすのでしたとさ――



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