ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
深夜アニメの水着回は作画が悪い法則……というのが少し前まではありましたね。
第九章 G.O.D.<変わる夏)>
第266話 √2-71 G.O.D.
「おおー……」
「海だあああああああああああああああああああああああああああああああ」
「おお……いきなりのテンションの高さにひいている俺が居ますよっと」
「ふっじさんだあああああああああああああああああああああああああああ」
「見えねーよ、てか分かりにくいネタすんなやユイ」

 ということで俺イン海岸でさ、なんというか泳いだら涼しくなるかなーってな思いで承諾したってのに……隣の眼鏡女が五月蠅いこと五月蠅いこと。
 ちなみに海集合で大体分かる為、今回は現地集合だ。一番乗りは俺とユイで、ホニさんと桐に姉貴は少し遅れてくるらしい。アイドルお二人はもう少しだろう。
 女の子が出かける為には支度に時間がかかるらしい、とのことで。

「ぬ、ユウジ。いまアタシをさりげなく除外しなかったか? なにとは言わないが」
「さ、さあなんだろね?」

 なんでこうも俺の周りの変人は、こういうところに鋭敏なのだろう。桐然り姉貴然り。 

「わーいわーい、今日もフッィシュをナンパしてキャッチアンドリリースッ!」

 釣りに来たのかよお前。
 「家から水着だぜい」となぜか水着に薄い上着を羽織っただけという……夏だけ許されそうな光景ではある。
 ちなみに眼鏡ではなくゴーグル……のはずなんだが、それまでも渦巻き模様と俺から見ればぼかしが入っていると言う徹底ぶり、いやもうキャラ立ちまくってるんでそういうのまでやんなくていいから。

「家から水着とか子供かっ」
「ほほーうアタシがロリに見えると」

 その反応は予想だにしなかった。

「でも、水着で、外に出るなんて、季節のおかげで、違和感はないだろうけど……これはいいかもしれない」 

 その反応は予想したくなかった。
 これが後に変態ゼ○ナール顔負け……は流石にないにしてもユイが露出癖に目覚めてしまう一歩手前のことだった――まあ嘘だけど、とりあえず今年中は。

「おっしゃああああああああ、青い砂浜とさらさらの海ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」

 なんて不気味スポットだそれは。赤土で赤い砂はあり得て、黄砂も名称であるけども……まさか青が加わって”三色戦隊サンドレンジャー”になるとは。
 海がさらさらってな――もういいや。

「ったく、はしゃぎすぎだろ」
「……ユウジの腰から上は冷静なのに、下は活発だぬ」

 その言い方は誤解を大いに招くと思うぞ……一応弁護とも補足とも言っておくが、足踏みしてるだけな?
 真夏の砂浜は太陽の恵みでアッツアツなんで、定位置に居るなんて足焦げるからガチで。だから仕方なしに足踏みしているわけで。
 べ、べつに持たされたパラソルやらクーラーボックスをさっさと放り投げて海へダイブしたいなんて思ってるんだからね!

「ユウジ様申し訳ありません。そうとは知らず私は準備を怠っていました……っ!」
「ユウジの下は活発……男の子だもんね」

 クーラーボックスを提げたベージュのパーカーを羽織る姫城さんと、真夏の太陽の下でなんとも健康的なデニム柄のハーフパンツと柄Tシャツ姿のユキが気付くとやってきていた。
 姫城さんは真夏の空の下でも分かる程に頬を赤くして、もじもじと恥ずかしいかのように身体をくねらし、ユキは俺から露骨にぷいと視線を逸らした。
 しっかし、私服姿の二人が並んでもこれまた絵になるなあ……と思う暇は五秒とて与えられないっ!

「いやいやいや! 言葉通り取るなって」

 少なくとも俺はあまり下ネタには走らない

「言葉通り……はっ! まさか更に隠語が含まれていると仰るわけですね!?」
「……夏だもんね」

 姫城さんはなんなんだ、何にそんなに悶々としているのかと! ユキはもう性別でなく季節が理由に……まさか夏休みボケと?

「……この方々は立派な色ボケだな」

 そう、ボソッと呟いた。藍浜高校ダブルヒロインはこれでい良いのだろうか……その極端な妄想力は中学生男子ですか貴女あなた達は。

「じゃあユウジ、ちょと着替えてくるねー」
「おおー」

 スポーツバッグを方にかけて備え付けられた女子更衣室に駆けて行った……度々「あち、あちっ!」と足をバタつかせるユキさんかわゆす。

「姫城さんは行かないのか?」
「はい、私はこのままで」

 …………そういえば嬉しはずかしプール授業も姫城さんは休み続けていたような。
 べ、べつに姫城さんのナイスバデーなスクール水着姿が見たかったわけ――ですよ、はい。……とても楽しみにしていただけショックでかいんすよ。
 姫城さんとか、もうスタイルばっちぐーじゃん? それに身体のラインを魅せるスクール水着ですよい? 似合わないわけがないってもんですよ、それが――

「ユウジ様はどうするのですか?」
「ん? 下に着てきたからな」
「そ、それでは私が今脱がしても……論理上は問題ないわけですね?」
「いやさ、姫城さん。そういうのを息を荒げていうのは見かけで論理上問題が起きるからさ」

 なんというか、本当に俺の周りには残念美女が多いような。
 
「来たぞー……ほれほれ、スクール水着じゃ」
「(ごくり)」
「……え、そこまで素直な反応をするとは思わなんだ。な、なあどう反応すればいいのかの?」
「まっさかー、冗談に決まってるだろー? 妹がスクール水着着ただけで欲情するかよ、って」
「……む、その言い方は少々傷つくぞ。い、いいじゃろう! なら全裸になっちゃる……お主の意思の下に」
「それは止めろ、俺を犯罪者仕立てにする気か! スク水似合った妹め!」
「……う、うーむ。これこそ反応に困るのじゃが!?」

 俺のスク水愛はどんなに凄くても、小学生相手には欲情なんてしない。
 いやー、未発達の体にスク水ってのも――――落ちつけ、俺。こういう時は違う事を考えるんだ。
 そうだな…………競泳水着とかどうだろう? あれは実に健康的で――

「俺は一体なんなんだよ!?」
「わしが知るか!?」

 そんな掛け合いをしていると、下之家の残りの女性陣がやってきた。

「おまたせ、ユウジさんー」
「おまたせー、ユウくーん」

 いやー、二人並んで歩いてくる姿は……姉妹のようだ。なんと微笑ましいものか。

「わぁー、ユウジさんユウジさん!? これが膿というものなのかな!?」

 うん、漢字大間違えで凄まじいほどに台無しだね。変換ミスも対外にしとけよォゴルァ!

「そうそううみね、ホニさん的には?」
「すっごく綺麗!」

 確かに真夏の太陽煌めく下で、青々として揺れる大海原はなんとも綺麗なものがある。
 それに都会ではコンクリート固めやらをしてこんな風な砂浜が残っていないところも多いらしい、砂浜はサラサラでゴミも定期的に掃除されているので滅多に落ちていない。
 昔懐かしい海の家を始め、最近建て直された夏限定で解放される男女別更衣室は常に清掃が行き届いたそんな海である。

「本では知ってたけど……すっごいヒロインだねー!」

 うん、変換ミスいい加減にしろよ、な? 

「海って我自身は言ってたけど、今日見るのが初めてかな……」

 そう言って吹き抜ける潮風で髪に手を当てるホニさんは、どこか容姿以上の大人っぽさがあってすこしドキリとする。
 ホニさんってやっぱ可愛くて綺麗だよなー、と見惚れてしまうわけで。

「ん? ユウジさん、我の顔に何かついてる?」
「あ、ああ。そうだな……例えば目とか?」
「違うよ! それは付いてなきゃのっぺらぼうだよい! 何かゴミとかついてるって聞いてるの!」
「みたところついてないぞ? ちょっとばかしホニさん可愛いなーって見てただけだぞ」
「か、可愛いって……!?」

 あ、そういえば盛大に口に出したのは今が初めてな気がする。
 おお、可愛いすぎてついには口もそれを拒むことをしないとは……さすがホニさん、可愛い。

「なっ……なっ……」
「ん? どした?」
 
 顔を真っ赤にしてうろたえるホニさんがどうしたものかと顔を覗きこむと――

「な、なんでもないよ! じゃあお姉さんと一緒に着替えてくるねっ!」
 
 なんというか俺から逃げるように姉貴を連れて、ユキに向かった更衣室へとむかった。

「……ユウジ様、それは落とし文句です」
「ん? 俺は心の内を吐露しただけだぞ?」
「……まさかの落とし神ってかあ、罪な男じゃんねえ」
「おれは○FPなんてやってないぞ」
「まったくこれだからユウジはまったく」
「……どこのナ○さんだよそれは」
「ユウくーん、あとでどういうことか聞かせてねー!」
「遠くから言うなああああああああああああああああ」
 


 ここでナレ&ナレです。
 と、というわけで”ポロリは小説媒体上期待しないでね! キャッキャウフフな真夏の海水浴”開幕ですー
 ……どうせ次回の更新で終わるでしょうけど(ボソッ)


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。