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<修正済み1>は2010年10月ぐらいの一期更新<修正済み2>は2011年3月頃の二期更新ですー
第一章 プロローグのプロローグ
第010話 1-10 プロローグのプロローグ
「それで貴様はパソコンで何をしているのじゃ? ま、まさか青少年的ないかがわしい画像を……っ!」
「妹(仮)の視線の中でそんなことを平然とできる奴なんていねえよ」

 それは何の罰ゲームだ、素晴らしいほどの恥辱だな。どんな突飛した発想だよ。某役員共のメンバーと同じ酒が飲める勢いだなあ、オイ。
 というかさ、だんだん桐のノリがエロ方面におかしくなってきてねえか? 犬の発情期の如くムラムラしてんのか?

「いや……既に上級者となりて羞恥プレイとしてやってるかもしれん」

 こいつの思考が全く読めねえ、というか読めたらそれは一生後悔するな。読んだら人生敗北のお知らせだ。

「でユウジ、貴様は一体ナニをしているのじゃ?」
「”ナニ”を強調したのは何かの狙いがあってのことか?」
「の? ぬふ、お主は一体なにを想像したのかの? なにか、えろすなことか? ほっほっほ、男故仕方ないのう!」

 あー、うぜえ。今明らかにその部分だけ強く言ってたってのに、しらばっくれて俺弄り。
 楽しいですか? 楽しいですよねえ! ……本当に攻略情報も寄こさない、日常生活に浸食してきて面倒、ウザ可愛くない――の三拍子揃っての使えない要素がそのそれなりの容姿と相殺どころか打ち勝ってしまっているというね。
 ……ああ、そういえば俺がパソコンで何をしてたかだっけ?

「このゲームの攻略情報の検索、妹(偽)は全く全然完全に役に立たないのでその代用として、人類文明史上最高情報伝達器具、パーソナルコンピューターのインターネットブラウザを介して検索エンジンgoogleで攻略情報の探査をしてんだよ」
「……長ったらしくして誤魔化してるかもしれんが、はっきりとわしの悪口を言ったじゃろ」

 はっきりと言いましたがなにか? まあ、聞こえないなら聞こえないで「耳鼻科を紹介しようか?」と声をかけるつもりだったが。反応する義務は発生しないのでスルー、と。

「とりあえず公式ページの情報は確認しとかないとな」
「さりげなくスルーしおったな貴様!」

 手に入れた情報の文字をマウスでドラッグしメモ機能に貼り付けて行く。

「コピー&ペーストっと」
「……」
「……」
「うう、無視するなんてひどいよおにいちゃんっ」
「ごめんな俺は厳しく育てる派だから非情なんだ、理解してくれ」
「理解出来るかっ、ただのイジメじゃろうが!」
「ごめんな俺は虐待で育てる派だから非道なんだ、理解してくれ」
「なぜに悪化させとるのじゃ! わ、わしにはマゾ属性などないぞ!」
「誰も期待してねーよ」

 いやいや、虐待とマゾ属性とかある種のSMプレイじゃん。なにその需要と供給二つ叶え、桐にも益があるから俺はなんもしない。という選択を取るとしよう。

「だから俺は桐を諦める。時に兄は鬼にならなければならないのだ、妹(古)よ」
「(古)言うな、それじゃわしの貞操が既に奪われ――」
「おうい、その発言はグレーでなくブラックだ。打ち切りされたくなくれば、即刻中止しろ」

 聞き覚えのある方々が”ガラッ”と戸を引いて登場しそうなので自重願う。
 
「……ちっ、この田村ゆかりヴォイスで大抵のロリコンならイチコロだというのに」
「残念ながら男すべてがロリコンではないからな、というかその発言で煽ってどうする」

 重度の萌えオタなら半数占めそうな勢いだが、それ故に”ロリコン”と決めつけるのは偏見だ。

「そうか……わかったぞ、それほどまでに攻略情報が欲しいなら”妹ルート”へ来るがよい」
「間に合ってるので結構です」

 丁寧に頭を下げてお断り。この驚くべき謙虚さに紳士の仲間入り確定だ。

「……保険の勧誘に酷似した断り方はやめろ」
「なら”来るがよい”なんてお○ゃる丸と仲間扱いされそうな腐った喋りを失くした上で”来てくださいだろ”?」
 
 そんなことを言う俺は絶賛ドヤ顔中、ほうらほうら言ってみなよ? 人に頼むんだろう? 来てくださいーって?

「ぬう、なぜに立場が逆転しておるのか……甚だ疑問じゃ」
「いや、俺がスルー決め込んだ時から俺ずっと大勝利だから」

 関係ないけどインターネットを発明した人はすごいね。インターネットの創始者を、あとでウィキで調べてみるか。
 
「で、調べられたのかの? 攻略情報」
「ああ、調べられた……と、見せかけて殆ど無理だった。しかし聞こえる評判は酷すぎる」
「それはそうじゃ! クソゲーじゃからな」

 そのゲームのヒロインこと当人が言うと皮肉にしか聞こえないぞ。
 某巨大掲示板を覗くと「これ今年のワースト決定だな」「もうワーストだろルリキャベ(Ruriiro Days ~キャベツとヤシガニ~ の Ruriとキャベ の略)「ワーストワースト言ってるアンチは帰れ」「具体的に脚本がバラバラ、キャラ崩壊はしょっちゅうだしそもそもジャンルの時点で地雷」「絵が綺麗なだけに話の粗が目立つんだよな」「でもあの  ルートだけはよかった気がする」「確かあの  ルートは外部制作だろ」「でも売れてんだろ」「擁護乙、酷すぎる評判と絵の綺麗さで買ったやつがほぼ全員だろ」
「絵で買った人涙目w」「そして中古店には大量のルリキャベの姿が……」「www」「実際たくさんあったぞ、一〇〇〇円で初回限定が買える」「一 〇 〇 〇 円 だと……マジで絵で買った人涙目じゃねえか」

 以上、棒掲示板のコメント群だったとさ。(※なお「作者草民かよ」という批判意見は受け付けません、あしからず)

「……八〇〇円で売られてる理由がわかった」

 ちなみに俺の購入したのはRuriiro Days ~キャベツとヤシガニ~(通常版)なので初回よりも安い。
 ペットボトル約5本で買えるギャルゲとは日本ハジマッタなとか思っていたが、低価格の裏に潜む罠に思いっきり釣られた。
 でもよく考えたら公式で無料ダウンロード出来るエロゲがある時代だから、案外そう凄いものではないのかもしれない。

 それで。ユキは「篠文 由紀」(しのふみ ゆき)というらしい(掲示板で知った)あとのヒロインを調べようと公式に行ったのだが……公式そのもののページが消えていたのでどうしょうもない。
 とりあえず本ヒロインと隠しヒロインの二種、計十人前後が居ると言う(これも掲示板より)
 ヒロインは「篠文 由紀」ユキ、と「下之 桐」妹の二人の他に約8人いるという解釈でいいのだろう……やはり近くにいるのだろうか?

「……今、他の女のことを考えていたな」
「ああ、攻略ヒロインは何人いるのかなと」
「何人もいない、わし一人じゃ」

 すごい! パッケージ通りなら十人全員桐! どこのシスターズ……あっ、桐もシスターには違いないじゃねえか。
 桐が一杯……? ……かなりうるさそうだな。

「……ユキを見た俺には苦しい言い訳にしか聞こえないな」
「ユキ……じゃと?」
「ユキ」

 あの幼馴染なユキですヨ。ポニテがデフォなすごい可愛い娘ですヨ。個人的にはお近づきになりたいナンバーワンな方ですヨ。

「名前で呼ぶなどなんてふしだらなっ!」
「ユキちゃん」
「かわいい! なんか羨ましいのう!」

 いつかそんな呼べる日が来ると良いのだがなあ。

「実際、冒頭のお前の”ふしだら”という発言はそれに含まれないのか?」
「わしはよい、ロリだからな」
「余計まずいわ」

 ロリで威張る妹をこの世で見たことがない。そして今後も見ることはないだろう。いや、みたくないですはい。

「かわゆい妹からの大事な助言じゃ、明日は気をつけるのじゃぞ」
「自分でかわいいというお前は置いておいて、いきなりなんだ?」
「第三のヒロインのイベントが発生する」

 さっきヒロインはわし一人とか言ってたくせに。まあ、情報くれてんだから何も言わないけども。

「前言ってたストーカー女のことか」
「ああ、まあ顔は……あまりよくない」

 少しの間があるな。ああ……なるほど桐のことだからこれは逆に考えればいいのか。

 よくない⇔イイ! へぇー。

「それは楽しみだ」
「き、貴様ブスフェチか!」

 ブ、ブスフェチ!? いややややややややや、いや居るんだろうなあ、そんな人!
 でも、ちょっと、いやすごく俺にはまだ理解できない層だな。うん、否定する訳じゃない。ただ俺には縁がないフェチなだけで――と俺はなぜか特殊な性癖な方々への弁護をしておく。

「ねえよっ! そんなこと言ったらお前も対象外だヴァーカヴァーカ!」
「さ、さりげなくフラグを立てる台詞を……どきどきしてしまうではないか」
「お前のことだからどうせ逆のことを言ってんだろ」
「え、わしのデレスルー?」

 何かにショックを受けていた表情を形作っていた桐だが、一息おいて。

「! ……間違っていた。とんでもない美少女じゃ、わしのようにな!」
「それは本当と捉えておこう」

 なーる、美少女か……というか女子高生だから美女と表現した方がいいのか? いや、そもそも美少女の括りってどれぐらいだろう……奥さまは魔法少女だったりするからなあ。

「し、しまったわしとしたことが誘導されたじゃと!? それとまたさりげなくわしの美少女であることが否定されないじゃと!」
「まぁ明日は楽しみにしておくとするか」

 さて次のヒロインの姿がどんなものか朝まで脳内生議論だ。個人的には長髪で……そうだな、ストレートに黒色ってのはどうだろう?
 同い年な感じのおさななじみぃーなユキもいいけど、少し大人っぽい人も案外よさげ。とにかく楽しみだなー

「絶対に他のおなごには手を出すなよ、美少女のわしがおるじゃろ」
「断る、女子高生万歳」
「くぅ……さらっとわしを攻略範囲から否定しおって、美少女でも女子高生限定とは――なんという孔明の罠」
「俺が高校生でよかったと思う、この瞬間」

 ああ、幸せ。ほぼ同い年の女性を好きになれた、そんな俺がノーマルであることに乾杯。

「わしがグラマラスならよかったのか! ペタだから駄目なのか! ロリきょぬうならル○ンダイブレッツゴーじゃったのか!」
「はい終了、てか微妙にネタ古いからなソレ」

 ということで本当に一日終了のお知らせ。「第三のヒロイン」が気になるっちゃ気になるが桐にこのまま居座られると睡眠時間を大幅に削られてしまうので、さっさと追い出した。
 そうして、濃い一日は終わって行く――


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