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ぼそっとエッセイ
作:春晴秋明



失恋だよ、これは


もしかしたら、こんな感情は初めてだったんじゃないかな。

私、これまで、嫉妬などの感情を覚えたことがなかったかもしれない。


過去に付き合っている人が他に好きな人ができてしまって、哀しかったし、ガンガン自棄酒飲んだり、がーがー、わーわー泣いたけど、どこかで一つ一つ出来事を整理していくと、その彼が好きな人ができてしまったのだから仕方ない。という結論に達するからだったんだろうな。

だから、嫉妬云々よりも、哀しみを覚えることが大多数だった。 っていうより、それが全てだった。 人の心が移り行くのは仕方ないもん。

その人が幸せになることは、私は哀しいけど、悪いことじゃないんだもんね。


でも、今日、

『これは嫉妬ではないの? これを嫉妬と呼ぶのではないの?』

って思うことがあった。


きっと、大したことじゃないのかもしれない。

うん、大したことじゃないんだよ。

だけど、私にとっては、

『これは、失恋だよ〜』

ってことだったの。


例えば、男と女の性は違うから、体が伴う浮気って嬉しくはないけど、仕方ないものだと思うんだ。

相手の女性さえ傷つけなければ、そうなっちまったものはしょーがない。


だけどね、彼の心の奥で生まれた感情を見てしまったときに、私はどうしようもない気持ちになってしまったんだ。

体なんかよりも、もっともっと、説明のしようもないような。

どうせなら、


『いやー、どうにもならなくて浮気しちゃった〜』

なんて、言われたほうが数倍ラクだったんだよ。

勿論、彼は浮気なんてしていない。

何もしていないんだよ。

だけど、心の奥が見えてしまったの。




あ〜、ネガティバー(なんじゃそりゃ)だわ〜。私。暗い〜 ダーク〜(一緒じゃん)


だから、彼に言った。


「失恋だよ、これは。」

「なんで〜? 君と一緒に楽しもうと思って言ったことなのに?」

「でもでも、失恋だよ。」

うわーん。


・・・泣いた。

『良い大人』と呼ばれるべき私。

なのに、泣いた。

ひっくひっく。


「でも僕は君と一緒にいるよ。」

彼は、言った。


だから、きっと・・・・

大したことじゃないんだよね。

わかってるんだよ〜。 そんなこたー。 わかってる〜
でもでもでもでも・・・・・・・
それをうまく表現できない私が歯痒い! チョー歯痒い!!

歯って・・・・・痒くなるのかな。 

んん〜そんなことどーでもいいんだよ〜



とにかく、失恋なの!

一回失恋したんだから、明日からはステージ2の始まりだよ。

ちゃんとぎゅーって掴まえててよ。

じゃないと、どっか行っちゃうからね。

そしたら、後悔しちゃうよ。(子供の喧嘩みたいじゃん!)


でもさ・・・

そんな強がり言ってもさ・・・

私がどこかに行けるわけなんて、ないでしょ?












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