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ぼそっとエッセイ
作:春晴秋明



メールの相手は一体だれ?


母が、言った。


「お母さんの携帯に、誕生日の日に『誕生日おめでとう』ってメールが入ったんだよ。リュウジよりって。」

え〜! 誰〜それ〜!

周りは大騒ぎ。


「誰かにメアド教えたの?」

「ううん、誰にも」

「じゃ、なんで?」

「わかんないんだってば。しかも、メアドにさ、お父さんの名前と命日が入ってるんだよ。」


え〜! 何? そんなホラーチックな話なわけ?


そう、母の夫である私の父はもうこの世にいない。


ちょっと〜、未だにほっとけないんじゃないの〜? 天然過ぎるから。




「ね〜、そのメアドのせいなんじゃないの?」

「ん?」


親族の中でも、クールな子が言う。

「どういうこと?」


「だってさ、今時の二文字名前に誕生日だよ。」


ん?ん? どういうこと?


「だってさ、名前が今時っぽいじゃん? おばさんのくせに。 しかもさ、自分の誕生日を入れてるからさ、若い子と勘違いされたんじゃん。」


マジですか・・・


そんなオチですか・・・



母は一人爆笑していた。涙を溢しながら。


「そういうことか〜。お父さんじゃないのか〜。」


ええ、多分違うと思われます。


まったく・・・

父もかなりヒヤヒヤしてるんじゃないの?成仏できてるかな〜?

死んでも、ゆっくりできねーなー。って。



私は、ちょっとだけ心配になったよ。



爆笑しながらね。












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