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ぼそっとエッセイ
作:春晴秋明



傷の舐めあい


かなり長い時間親友と呼ぶ友人がいる。


「親友」というからには、そう大人数いるわけではない友人の中の一人だ。


かなり付き合いは長い。

長いが、最近はめっきり会う回数は少ない。


その友人とは、数年逢えなくても、逢うと学生時代に戻ってしまったかの如く、マシンガントークを繰り広げてしまう。 

「昨日も会ったのにね〜」

みたいなノリで。 


私は、それほど早口なほうではないし、逆に、カミカミのほうだ。

呂律が回らないことも度々あるぐらい。

・・・酔っ払ってるわけじゃないんだけど、滑舌が悪い。 早口言葉も苦手だし。


そんなことはどーでもいいのだけど。


友人は、その反対で、超高速スピードで語る。 語る。 語る。

普段ゆっくり、カミカミの私も、それに引っ張られるように頑張って話す。

だから、二人はいつもマシンガントーク!


話しの内容を、冷静に遡ってみても、殆ど内容など、ない。

傍で聞いている人がいたら、きっと・・・

「あの二人、アホでしょ?」

って、噂するかもしれない。 それぐらい、くだらない会話。


そして、大概久しぶりに逢うと交わす言葉がある。


「あんた、全く変わんないね〜」

「あんたも変わんないじゃーん。若いね〜。」

もう、その決まり文句を、どれだけ交わしたかも忘れるぐらい、逢うたびに。


さすがに・・・・

痛くなって来てるよね。

やっぱり、変わっては来てるよね。

もう、お互い気付いてるよね。

でも、もう、止められなくなってるの?


で、最近逢ったときに、

「あたしたちさ、」

「うん、うん。」

彼女が、次に私が発する言葉を待つ。

「おばあちゃんになっても言いそうじゃん?」

がっはっは〜。 

彼女が笑う。

「痛いよね〜。」

二人同時に言うのだ。


これってさ・・・・

傷の舐めあい?



だけどね、私の中ではやっぱり彼女は変わらない。

いっつもお茶目で、可愛い。

私の超究極悲惨なときに、爆笑しながら号泣してくれた親友。

「ばかだよ、あんた!」

って、爆笑しながら泣く様がやけに哀しくて、自分のことなのに、感動してしまったんだ。


ずっと、きっと、彼女はお茶目で可愛くて、変わらないんだろうな。


変わらないと思うのは・・・・

同い年だからか!?












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