ぼそっとエッセイ(60/279)縦書き表示RDF


ぼそっとエッセイ
作:春晴秋明



小説はおしまい


前に、このエッセイに書いたことがあった。

『自分の核を見せることができる人』って。

要は、素っ裸だ。


いや、本当に素っ裸で、いぇ〜いとかの意味ではなく、心が素っ裸という意味で。


それまでの私だったら、自分が書いたものを、一緒にいる人に見せるなんてこと、できなかったと思う。

もし、上手ならば、それも吝かではないのだろうけど、自分で上手くないとわかっているからということもあるし、何より、自分の素っ裸を見せるみたいで、できなかった。


だけど、今私は、敢えて彼に、

「見て、見て〜」

なんて、読ませてしまう。

素っ裸だ。 すっぽんぽんだ。


今、書いている『これ』も、きっといつか読むんだろうな。


で、そのことを他愛もない会話の中で話した。


「あの、夢2は面白かったね。」

「え?!面白かった?!」

「笑ったよ〜。」

「わ、笑った?! だから、書いたとおり、ほんっとに怖かったんだってば。 号泣したんだから。」

「え?あれ、笑わせるためでしょ?」

「違うって〜。マジで、マジで怖かったんだってば〜。あそこに書けなかったけど、もっと怖い内容だったんだよ〜。」


と、いうことで、彼にだけ秘密の部分を教えることにした。 

だって・・・・・・ここには、とてもじゃないけど、書けるような内容じゃないんだもん。


そしたらね。


もっと爆笑してたよ。

え〜? なんで〜? 私、マジで怖かったんだからさ〜。


「君が書く小説の100倍面白いんじゃない?エッセイ。」

「え〜?ホント〜? どこが面白いの? まだ小説のほうがいけてると思ってたんだけど」


恥ずかしげもなく、言う。


「いや、エッセイのほうがいいよ。断然。」


そうなんだ。

確かに。

下手いとは思っていた。 だから、何が書きたいんだよ〜って、思ってた、自分自身。

でも、書いちゃう自分に、若干辟易していた。


だから、もう止めることにしたよ。すっぱりと。


「もう、書かないからね。二度と書かないから。 エッセイだけ、ぼそぼそ書いてくからね。」

「はいはい。」



「でも・・・・・」

「ん?」

「きっと、またそのこと忘れて、書き出しそう。 でもって、また削除〜ってしちゃいそう。」





二人で爆笑したよ。


今連載中の、「どうにもならないことはないんだよ」は、削除します。
拙い文章を読んで下さった方には、感謝感謝です。

また、形を変えて、懲りずに書き出したときは、よろしくお願いします。











ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう