星はなんでも知っている
薄っすらとかかった雲の間から、幾つもの見慣れた星たちが顔を覗かせていたよ。
『雲がかかっても、あなたたちはキレイだね』
なんて、思って観ていたら、
「お前、最近元気ねーんじゃないの?」
って、声かけられた気がした。
「そんなことないよ!何言ってんの?!」
速攻答えた私。
「それならいいけどさ。 なんだか、なんか考えてるような気がしたからさ。」
見抜いたように、降りかかってくる。
そう、図星なんだよ、ほんとは。
あ〜あ。
いいなぁ。星さんたちは、キレイに輝いてさ。人に、気持ちよさを与えてくれてさ。
私も星になりたいなぁ。
なんて、思ったりもするじゃん。
・・・私だけかな。
もし、星になるんなら、私は絶対に赤色矮星だからね。
間違っても、白色になんてならないから。
星になってまで、長く生きないからね。
赤色矮星だったら、でかいし、赤いし、彼にもわかってもらえそうだしさ。
燃え尽きて(燃えるって表現はちょっと違うけどね)、宇宙空間でてんでばらばらになってさ、また、次の星を作る材料になれるじゃん。
だから、私は、人間でもぱーっと散って、その後星になってもぱーっと散りたいんだ。
できたら、私が星になった大分後に、あなたが星になるとき、私のすぐ傍に来てくれるといいな。
そしたら、すぐに気付いて、逢えるでしょ?
でもって、生まれ変わっても、すぐに見つけられそうじゃん。
ん〜、今日もまたうざいなぁ。
こんなこと、言う人だったのか、私は!
でも、しゃーないな。 言っちゃうんだから。
そんなこんな考えてたら、バスからぞろぞろ人が降りてきて、それどころじゃなくなっちゃったよ。びっくり!
でもって、びびってる間に、星は完全に雲の中に隠れちゃった。
星さんたち、今日もありがとね。 |