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ぼそっとエッセイ
作:春晴秋明



え〜〜〜!何故そこで?!


なんでもない、真っ直ぐな道。


もう少し先を右折。



慣れた道ということもあって、すいすいと運転する道路。


ん?


やや離れたところに、何か、いや、誰かが・・・・・

私の視界の中の右端の方に入っている。

歩道? 

何?


何? 何?! 何〜〜〜?!!



それは、私があのナポリタンを販売するお店の近くに行ったときのことだった。


特に重要な用事でもなく、かる〜い感じで出かけたのだが。



なんと、その道中、歩道に逞しく立ち(そう見えた)、一本のタオル(いや、きっと手ぬぐいだ)をピーンと張り詰めて、斜めにし、後ろでに持ち、わっしゃわっしゃと背中をこすっている。


『乾布摩擦』だ〜!


超久しぶりに見た。


っていうか、実物を見たことがあっただろうか?!




その人物は、明らかにおじいちゃんだった。


明らかに・・・というのも変かもしれないが、今の60代は、若い。
おじいちゃん・おばあちゃんという感じがしない。


だけど、その人物は、明らかにおじいちゃんだった。



一瞬の出来事なのに、私の脳裏にしっかりと焼きついていた。



『わっしゃ、わっしゃ、わっしゃ、わっしゃ』


音まで聞こえて来そうな臨場感。 今も尚。



乾布摩擦は、あまり推奨されなくなったんじゃなかったっけ?


でも、きっと、おじいちゃんの時代には、健康のために良かったとされていたんだよね。



それにしてもさ・・・

その周りには、民家は、ない。



おじいちゃん、どこから現れたの?


まさか、数キロも歩いて、あの場所に立ち、あえて乾布摩擦をしようと思ったの?



どうしても、知りたい私がいる。












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