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ぼそっとエッセイ
作:春晴秋明



非力な自分


ばっかみたいに、心がガタガタに震えたよ。


震災のテレビが放送されている。


その恐怖が如何ほどだったかなんて、『共感できます』とは、到底言えない。


震度5の地震しか、経験したことないんだもの。


母が、仏壇の前で、くわばらくわばらと、唱えていたことしか浮かばないんだもの。



当時、テレビで観たその姿は、酷かった。

まるで、映画のワンシーンのようだったよ。


人間とは、何と残酷かと、自分に問いかけた。

リアルには、感じられないから。


結局、自分がしたことといえば、同じ職場の、関西地方の方への献金だけだった。


なんと、一個人のできることの限りのあることか。


いや、本当はそうではなくて、私とは、なんとちっぽけか、ということを知っただけかもしれない。


歌で、人を癒せるのならば、それはいい。


建設、建築関係で、物質的に何かができるなら、それはいい。


だけど、私は、こうして遠く離れたところから、考えることしかできない。

かと言って、ボランティアで、現地にかけつけることもしない。



自分の非力さに、辟易してしまうけど、それが現時点の私なのだ。




このまま行くと、世界は温暖化が進み、どんどん地震や津波で被害が多くなるかもしれない。

陸地は、そのうち海に飲み込まれてしまうかもしれない。

そうしたら、もっと高みへ人々は流れていくのだろう。


そうなったら、私は、海に沈んでもいいかな、って思う。

一人でも、陸地に逃げる人が減れば、一人でも陸地に行ける人が増えるでしょう?


だから。



私は、ミネラル分を補給するよ。


また、世界がリセットできるまでのミネラルに。 ほんの、わずかな。



それで、私は生きることになるような気がする。












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