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「ヴィシュメイガよ、くらうがよいっ!!」
ゴゴゴゴゴ……
二人の魔術師からエネルギーを受けた老魔術師が、両手を空にあげると、大地が割れ、強力な熱エネルギーの柱が天に向けて突き抜けた!!
その勢いたるや凄まじく、森に積もった雪は全て一瞬で蒸発し、切り株や森の木々も、姿を現すやいなやたちまち燃え上がり、またたく間に崩れ落ちた。
エネルギーの中心にいたヴィシュメイガは、全身から冷気を放ちかろうじて身を守ったが、止むことなき熱の波動に、顔を歪めている。
「こいつぁすごいね。結界を一歩でも出たら、あたしらも消し炭だ」
片膝をつき、苦しそうに息を切らせながらも、アリッサはニヤリとしている。
「アリッサさん。この魔法は一体…」
「地脈さ。ここの地下には、ヴィシュメイガを封じていた地脈エネルギーの渦がそのまま残ってたんだ。んで、奴ぁそれをすべて熱エネルギーに変換、収束してあの化け物にぶつけてるってわけさ」
さしものアリッサも、大魔術を目の当たりにし、息を切らせながらも饒舌になっていた。
『おおぉぉぉぉぉぉぉ!!このような!!!このようなぁぁ!!!!!』
ヴィシュメイガを守る冷気が徐々に薄くなっていく。
「さらばヴィシュメイガ。そして、さらば愛すべきニーゲルンの地よ!!!」
上空に放たれる熱の柱がさらに収束されついにー
『あああああああああぁぁぁぁぁ!!!!!』
かつて、北の地を震え上がらせてきた雪妖ヴィシュメイガは、その長き生を思えば、悲しいほどの一瞬で溶け去り、消滅した。
それを見届けたロジ・マジは、大きくため息をつくと、懐から対熱の護符を取り出し、それをゆっくりとふたつに裂きはじめるー
破り終わらぬうちに、彼の身体もまた大量の熱に晒され、伝説の温泉魔導師は、一瞬の火葬を自らの手で終わらせたのだった。
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