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召喚されたら神様の助手ーリゾート開発冒険物語ー 作者:ハチマキ

第三章 亜神

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第25話「動き出した亜神、のち誘拐事件」

 朝、窓を叩く音で目が覚める。

「さむ……騒がしいな」

 どうやらこの世界は冬になりつつあるらしい。ゆえにあまり窓は開けたくないのだが、こううるさくては開けないわけにもいかず窓を開ける

『おはようございます主』
「アヌビスだったのか。それで何か用があるの?」
『はい、主宛に通信が入っています。よろしいですか?』
「大丈夫だけど誰から?」
『創造神様です』

 うん? なんの用事だろう。とりあえず、アヌビスを部屋にあげると手頃な壁に映像が映し出される。目から映してるから若干不気味だ。

『お、繋がった! さすがハデスちゃんね』
「単刀直入に聞きますけど何の用事ですか?」
『そうだった。亜神に医療の神と時間の神が襲われたわ。聞いた話によれば人間の男だったそうよ』
「前に言ってたやつですね。襲うことがあるのが現実になってしまったと。その神様たちは無事なんですか?」
『ええ、怪我したけど大丈夫よ。ただ更に厄介な亜神だったようなの。その二人は別々の世界に降臨してたのよ』
「つまり、異世界転移することが出来る亜神ということですか?」
『そういうこと。だからどの世界にいても襲われる可能性があるわ。あなたも注意しなさいね』

 そこで映像が途切れた。せっかちなのかねあの神様、もう少し詳しく聞きたかったんだが。
 まったく、こっちはまた襲撃があるかもしれない状況にさらに襲われるかもなんて気が休まらないぞ。
 ともかく、今日やるべきはセイラを連れ出す手筈を整えることだ。すんなりいけばいいけどいくかな? そろそろ朝食の時間なので食堂へ向かう。

「明日、ここを旅立とうと思う。セイラ一緒にこないか?」
「また急な話じゃの。行くのはいいがいつ帰るのじゃ?」
「たぶん戻ってはこないと思う」
「なら行かせないのじゃ! ワシにはダルク家を存続させる責務がある。来人にはここにいてもらうぞ!」

 案の定、すんなりいかなかったか。なら次は先代ーセイラの父親ーの遺志をしっかり理解させなければいけない。

「そういわれてもなぁ。なあセイラ君のお父さんの遺言を僕なりに解釈すると意味が違ってくるんだ」
「どういうことじゃ? ワシは初めてキスをした相手を夫に迎えてダルク家を存続せよと理解しておる」
「やっぱり僕の解釈と違ったか。たぶん君のお父さんは初キスする相手が君の想い人だろうと予想してたんだとおもう。まさかこんな形になるとは思ってなかったと思うけどね」
「そうだとしてもじゃ、もしそれが平民ならダルク家が断たれるじゃろう。その解釈はいささか無理が過ぎないか?」
「それがどうやら家がなくなるのを望んでいたらしいんだ。このままいけばいずれセイラは政略結婚をするだろう。それを君のお父さんは良く思ってはいなかったそうだ。アデルさんから聞いたことだよ」
「本当なのかアデル?」
「はい本当のことでございます。生前、先代と話をしているときに仰っておりました。この家がなくなれば当主様も自由な人生が送れると」
「知らなかったのじゃ。お父様はそんなことを……すこし考えさせてもらうのじゃ」

 そう言ってセイラは席を外した。そこで体の力がすこし抜けた。思いのほか緊張してたようだな

「お疲れ様です。セイラさん納得してくれるといいですね」
「俺にとっては家がどうのなんて関係ないから言わせてもらうけどホントめんどくせーな」
「いろいろな事情があるからね。しかたない」
「御三方、私はそろそろ失礼いたします。これから貴族様のパーティーへ当主様をお連れしなくてはいけませんので。なにかあればメイドのエルザにお申し付けください」

 アデルさんも退室し、朝食はおひらきになった。僕たち三人はやることもなかったのでメイドのエルザさんにお世話になったからと屋敷の掃除等を申し出た。予想はしていたけど屋敷は相当に広く掃除だけでもほぼ一日仕事だった。これを毎日数人でやっているというのだから頭が下がる。
 ようやく掃除が終わったころには夕方になってしまった。疲れから一息入れているとアデルさんが血相を変えて帰ってきた

「来人様! お願いがあります! 街の西の外れにある廃棄された砦に行ってください! お嬢様が攫われまし……た」
「アデルさん!?」

 バタっと倒れたアデルさんの背中から出血していた。すぐにセイラにも回復魔法を使っていたエルザさんを呼びなんとか一命を取り留めた。
 しかし、セイラが攫われただって!? 一体誰に? ただ犯人は僕に用事があるらしいな。とりあえずセイラを救出しに行かないと

「西の廃棄された砦にいってくる。二人は待ってて」
「おいおい一人でいくつもりかよ。言ったはずだぜ? 出来ることは手伝ってやるって」
「そうですよ来人さん」
「でも……」
「「でもじゃない!」」

 結局、押し切られてしまった。どこのどいつか知らないがセイラは返してもらうぞ。キッチリ罪を償ってもらわないとな。
 武装をして僕たち三人と屋敷の外に待機していた三機で西の砦に出発した。
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