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召喚されたら神様の助手ーリゾート開発冒険物語ー 作者:ハチマキ

第三章 亜神

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第24話「自覚、のち新発見」

「あー言っちまったな。うがああ……」

 勢いに任せてついカッとなって告白まで……でもこの気持ちは嘘じゃないのは確かだ。しかし何時から? きっかけは来人が母さんを助けてくれた時だけどここまでじゃなかった。やっぱりさっきのセイラが夫にするって言った時か。いきなり取られたくはないもんな
 このまま考えても寝れなくなるだけだし、もう寝ようかなっと思った矢先、部屋にノックの音が響く。

「サラさん起きてますか?」
「マリーか。入って来なよ」

 そっと扉を開けて招き入れる。夜遅くにパジャマ姿で会うことがなかったから割と新鮮だ
 ふたりともベッドに腰かけると自然と会話が始まった

「意外でした。サラさんが来人さんに恋してたなんて」
「自分でも意外だったよ。一緒に過ごしてるうちにいつの間にか惹かれてたみたいだ。ごめんなマリーの気持ちを知ってたのに」
「いえ、気にしないでいいんです。恋をするということは素晴らしいことだと思うのです。それがたまたま同じ人だっただけですから。でも負けるつもりはありませんよ」
「言ってくれるね、じゃあライバルだな。来人が誰を選ぶのか分からないけど文句はなしだ」
「はい、望むところです!」

 顔を合わせるとなぜか笑いがこみあげてきて二人して笑ってしまった。

「そういえばマリーは来人のどこが好きになったんだ?」
「そうですね、なんとなくでしょうか。見てると放っておけなくてつい手を差し伸べたくなるんです。そこで感謝されるとうれしくて」
「確かに放っておくとすぐ面倒ごとに巻き込まれそうだもんな。でも危険をかえりみずやり遂げようとする」
「でも、諦めないから応援したくなったり」
「だよなー。だからこそ惚れたんだと思うんだ」
「私とサラさん考えることは同じだったのですね。それにしても私、勢いで告白なんて……思い出すだけでも恥かしい……」
「大丈夫、実はさっきまで俺もそんな感じだった。でももう済んだことだから胸を張っていようと思う」
「確かにサラさんの言う通りですね。私も見習わないといけませんね」

 そうして話しているうちに夜も更けていった。


「すごいな、もう傷が治りだしてる。今まで大した怪我したことなかったから気がつかなかった」

 謎の男の襲撃を受けた後、屋敷に向かっている最中に体の傷が消えかけているのに気が付いて観察しているとみるみるうちに滲んだ血が止まり傷が塞がっていく。自己再生能力も上がっているらしいな。
 それにしてもあの男、僕を神様と勘違いしてる様子だった。それに、気配がどうのとも言っていた。でもなんで神様の存在を知っているんだ? マリーやサラの最初の反応を見ても存在そのものを知らない人が多いはずだ。となればきっかけがあって神様を知ったのだろう。でも整理してはみたもののやっぱり答えには情報が足りないな。また襲撃される可能性だってあるし残念だけど早々にこの世界から離れたほうがいいのかな。
 屋敷に戻り自分の部屋に戻る途中で話声が聞こえてきた。この声はサラとマリーかな? そういえば、彼女たちへの返事をどうしよう。どちらを選べと言われても選びきれる自信がないな。いっそのこと両方の手を……ってなに考えてるんだ僕は。それはまた後で考えるとして、急ぎ今回の事を伝えておかないといけないので扉をノックした

「夜遅くにごめん。入っていいかな?」
「うわ! 来人か。おう、いいぞ」
「話し中だったようだけど急ぎの用事があるんだ。悪いね」
「それはいいですけど来人さん、なんで服がボロボロなんですか?」
「それが……」

 僕は起こった事を二人に伝えた。襲撃されたこと、また襲撃があるかもしれないこと、早々にこの世界を離れることを考えていること。

「そんなことが。それで大丈夫だったのかよ」
「なんとかね。男が逃げてなかったら分からなかった」
「怪我はなかったですか? 見たところ見受けられませんけど」
「いや、攻撃された時に怪我したけど治った」
「治ったって……前々から思ってたけどホントでたらめだな」
「来人さん、だからといって無茶はしないでくださいね。心配しますから」
「善処します」

 ここで僕は自覚した。自分で思ってるよりも周りから思われている。今までは自分が傷ついても守れるならそれでいいと思っている節があった。でもそれじゃ駄目だ。今は傷ついたら心配してくれる人がいる。ならその人達のために極力そういうことはしないように立ち回らないといけない。もちろんいざという時はその限りではないけどね。

「それで帰るのか?」
「それがまだやり残したことができた。セイラをこの家から連れ出さないといずれ彼女の自由が奪われてしまう」
「自由を奪われる?」
「この家が存続していくには政略結婚するしか道がないらしい。僕は彼女に自由を与えたい」
「まあなんとなく分かった、出来ることは手伝ってやるよ」
「私も微力ながらお手伝いします」
「サラありがとう。マリーもありがとう。今日はもう遅いからおやすみ」

 あまり時間はないかもしれないし、明日から行動を開始しよう。セイラがすんなり納得してくれたらいいんだけどな。
 ただ聞いた話だとなかなかの頑固みたいだからどうやって説得するか考えておこう
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