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召喚されたら神様の助手ーリゾート開発冒険物語ー 作者:ハチマキ

第三章 亜神

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第22話「芽生え、のち嫁」

「じゃあ、出発は一週間後ということで」

 来人がまた異世界に行くという。マリーは一緒に行くと言ったけど俺はどうするか保留にした。にしてもマリーと楽しそうに話してデレデレしてるのなぜかムカつくんだよな。メシも食ったし、海でも行くかな
 海風に当たっていたら後ろから声をかけられたので振り返る

「なにか悩み事?」
「母さんか。悩みというかただ思い出してただけ。頭領に捕まったときのこと」
「あの時は来人君カッコよかったもんね。流石にもう駄目かと」
「あの時なんか嬉しかった。俺……わたしのために怒ってくれて分からないけど嬉しかった」
「へぇ。ねえサラス、今まで母親らしいこと出来なかったからやらせて」
「……」
「自分の気持ちを大事にしなさい。自分がどうしたいかが大事よ。それに自分に嘘をついてはいけないわ」
「分かったよお母さん」

 それだけ話して別れた。そういえばちゃんと話したの初めてだったな。自分に嘘をつくな、か。

『いいお母さんですニャー』
「いつからいたんだよバステト」
『最初からですニャ姉御』
「全部聞いてたのかよ。そういえばお前支援はなにができるんだ?」
『主に身体能力の底上げですニャ。鳴き声ひとつで姉御の行動をサポートするニャ』
「それなら少し慣れてるから大丈夫そうだな。あらためてよろしくな」
『はいですニャ姉御』

 異世界に行くの保留にしたけど行ってみようかな。来人と行くなら楽しそうだし。明日から準備進めておこう。それと行くことを伝えておかないとな。
 それにしても最近ちょっとおかしいんだよな。来人のことが頭から離れないというか。うーんわっかんねーや

「準備できたよ。サラ、マリー準備はいいかい?」
「ああ、いいぜ」
「私も大丈夫です」
『主、私たちも準備は整っています』
「それじゃあ行こう」

 あっという間に一週間が経過してこうして今、異世界への旅が始まった。ふりかえれば神様たちと母さんが見送ってくれている。行ってきます。
 扉を開くと確かに違う景色だった。場所は森の中、周囲は暗くなりつつあるみたいだし時間は夕方ぐらいか?
 状況を把握しているといきなり来人が走り出した

「おい来人、いきなりどこいくんだよ!?」
「ごめん皆ついてきて! 声が聞こえた。かなり切迫した状況らしい」
「しゃーないな。皆いこうぜ」


 扉をあけてすぐ僕の耳に入ってきたのは助けを呼ぶ声だった

『神よ当主様をお救いください!』
『回復魔法をかけたのに駄目なのか……』
『駄目なんていわないで!』

 それを聞いてたまらず走り出した。僕になにができるか分からないけどやれることはあるかもしれない。
 森の中を疾走して声のする方角に進むと男女三人組を発見した。一人はぐったりした様子で動かない。かなり危険な状態だろう

「なにがあったんですか!」
「あんた誰だ? いまはいいか、魔物の応戦をして我らが当主が大怪我をしてしまったんだ。回復魔法で血は止めたがどんどん弱っていってるんだ」

 とりあえずの状況は把握したので当主といわれた女の子の脈を測るとかなり弱まっている。マズイな一応心停止に備えてAEDを出しておかないと。
 気が付いたらサラもマリーもいたので手伝えることは手伝ってもらおう

「おそらくかなり危険な状態だ。どこかしっかりとした施設は近くでどのくらいだ?」
「ここから歩いて一日のところが王都です。そこでなら十分な治療が受けられますがここからでは」

 そう教えてくれのは女性だ。今は紋章の入った鎧と槍を装備している。
 一日の距離ならヘリでなら間に合う。僕はヘリが離陸できる開けた場所を訪ねて移動した。
 広い場所に移動してヘリを出すと全員で飛び乗った。アヌビスたちは乗り切れなかったがベンヌが運べるというからお願いした
 ヘリが離陸したその時弱かった脈拍が止まってしまいAEDの電源をいれた。高校生活してた時に授業で講習があって良かった。

「サラ、マリー。ちょっとこの子脱がすの手伝って」
「脱がすって何言ってるんですか来人さん?」
「いいから早く! 時間がない!」
「わ、わかりました」

 講習で習った通りに女の子に電極パットをつなぎ除細動を始めた

「いくよ。少し離れて! …………まだだめか!」

 次は心臓マッサージと人工呼吸だ。そして再びAEDで除細動をする。この時はとにかく必死だった。すぐに王都へ到着し、女の子は施設へ運びこまれ一命を取り留めた。後で分かったことだけど人工呼吸をしたときマリーもサラも顔が赤かったらしい。
 女の子が施設に運びこまれてから三日、すっかり意識も取り戻し退院してしまった。この世界での医療は魔法がとても発達していて不治の病はないそうだ。そしてお礼にと助けた女の子に招待された

「うわー。立派な屋敷だな」
「すげーなこの屋敷、マリー迷子になるなよ?」
「ひどいです! 迷子になんかなりません!」

 反応は三者三葉だった。僕はアヌビスたちには姿を消しておいてと頼み意を決して屋敷に足を踏み入れた

「いらっしゃいませ。先日は当主を助けて下さりありがとうございました」
「私からも一言、お礼をいわせてください」

 この二人、あの当主の従者だったのか。執事服とメイド服着てるしこの屋敷の管理もやっているのかもしれないな
 案内された先には部屋であの女の子が待っていた。顔はまだあどけなさが残っている。身長は150ちょっとくらいかな? 金髪ショートヘアといった見た目だった。あの時はだいぶ暗かったし退院した後も会わなかったから分からないけど、なかなかの美少女だ。

「ようこそ我が屋敷へ! ワシはセイラ・ダルクじゃ。よろしくなのじゃ!」
「よろしく。僕は来人だよ」
「来人か。これから末永く宜しくお願い致します。旦那様」
「旦那様?」
「お父様の遺言によりワシの夫になるのじゃよ」
「「「えええええーーーーーー!?」」」

 横で聞いていたサラ、マリーといっしょに思わず声をあげてしまった。えっと何? 僕いきなり妻帯者にならないといけないの?
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