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召喚されたら神様の助手ーリゾート開発冒険物語ー 作者:ハチマキ

第三章 亜神

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第21話「冥界、のちパートナー」

「え、武器が欲しい?」

 関わりたくない気持ちを抑えて僕は今ハデス様に相談をしに森に戻ってきた

「はい。僕はなんとでもなりますがサラやマリーはそうもいかない。万が一もあり得るかもしれないし」
「そういう事なら私の研究室へおいで。専用のものを作ってあげる」
「冥界ですか。人が行っても大丈夫なんですか?」
「大丈夫よ。二人をつれてきて、今から行くわよ」
「え、今から!?」

 ハデス様が今からと言うので仕方なく店に戻って二人を呼んできた。

「よし、揃ったわね。行きましょ」

 空間が歪んでゆく。穴があいて次第に拡がって人が通れるくらいになったところで、ここではないどこかの景色が穴の先に広がっていた

「ほら三人ともなにボケっとしてるのおいてくよ」
「すみません!」

 穴をくぐった先は荒野だった。空はどんより暗く、遠くでは雷が鳴っていた。

「ここが冥界……」
「なんか薄気味悪いです……」
「同じく気味が悪いと思うぜ。幽霊でも出るんじゃないか?」
「や、やめて下さいサラさん!」

 マリーは幽霊苦手なのかな? うう、なんか後ろが寒い。

「ほら本当においていくよ。あの目の前に見えるのが私の研究所」
『懐かしく思えますな』

 そういえばアヌビスはニ千年ぶりか。それにしても近付くにつれて大きさもさらに大きく見える。
 実際、目の前に来たら視界に収まりきらないほど規模が大きかった

「ようこそ私の研究所へ! さあ、中にはいりましょ」

 中に入ると怪しい機械音や拷問器具、よくわからない生物のホルマリン浸け等々、とんでもないところへ来てしまったのがひしひしと伝わってきた
 しばらく進んでエレベーターで地下に潜り少し歩いたとこでハデス様の研究室に到着した。

「ここまで見た感じ色々とすごいところですね」
「そう? 私の趣味のものがあるだけよ? ささ、どこか適当に座って」

 どうもこの神様の趣味趣向が理解出来ないな。とりあえず座ろう。
 サラとマリーは椅子にアヌビスはおすわりするとハデス様が本題に入った

「それで武器のことだけど、まずサラちゃんはどんな戦闘スタイルなのかしら?」
「俺は近接格闘が主体かな。ちなみに負けたことは不運の一回きりだぜ」
「あの時は運が良かったな。なんにせよ近接格闘術がすごいのは僕が身をもって体験してる」
「ふむふむ。近接格闘ね。じゃあ次、マリーちゃんは?」
「私は弓矢です。それなりに自信もあります」
「弓矢か、分かったわ。二人の得意に合わせた装備を作るから一時間くらい待って。アヌビスを借りるわよ」
『……』
「分かりました」

 幸い珍しいものしかないこの研究所では時間はあっという間に過ぎた。三人で回っていたらマリーがはぐれて捜索することにもなったけど聴覚が役に立ち大事には至らずやがて一時間が経ちハデス様に呼ばれたので再び研究室にきた

「お待たせー。ご注文の品できたわよ。まずはサラちゃん」

 サラに手渡されたのはグローブとナイフだった。それ自体は普通に見えるが、なにかありそうだ

「グローブはただの保護用ね。内側についてる鞘にナイフを差し込んで腕を振ってみて」
「こうか? うおー! 一瞬でナイフが手元にきた!」
「気に入ってくれたようで良かったわ。ちなみにそのナイフは振動を増幅できるから切れないものはないわ。名付けてBAナイフよ」
「BAナイフか。カッコイイな! ありがとな!」
「つぎはマリーちゃん。あなたにはこれ、その名もアルテミス。この弓から放たれた矢はどんな物も必ず射抜くわ。使い手を選ぶけどあなたなら大丈夫でしょう」
「お預かりします。これで歯がゆい思いをしなくて済みますね」

 大きさは今までと変わらない弓できれいな装飾がされていた。
 もしかすると、マリーはサラと出会った世界で役に立てなかったのを気にしていたのかもしれないな。僕は助けられてばかりだったけど。

「最後に二人のサポートをプレゼントするわ。バステト、ベンヌもういいわよ」

 すると突然部屋の隅から赤い猫型と青い大型の鳥型の機械が姿を現す。どうやら最初から姿を消してそこにいたらしい。

「この二機は猫がバステトで鳥がベンヌ。どちらとも二人の戦闘を支援する支援機よ。バステトがサラちゃん、ベンヌがマリーちゃんに付くわ」
「よろしくなバステト」
『よろしく頼むぜぇ姉御』
「よろしくお願いしますねベンヌ」
『はい。よろしくお願いしますマリー』

 たぶんだけど性格からみて調整してくれたんだなハデス様。そういえば、アヌビスはどこにいるんだ?

「ハデス様、アヌビスはどこに?」
『ここです主』
「うわ、ビックリした。気配なく後ろから言わないでくれ」
「アヌビス、具合はどう? 改造した後だから動きが鈍いかもしれないし」
「お前、改造されてたのか。無事だったか?」
『ええ、なんとか。いきなりシャットダウンされたので覚えてないですが』
「悪かったわね。そっちの二機に遠距離連絡機を搭載したからついでにね。これで三機がどれだけ離れていても連絡が取れるわ」

 ほうこれはいいものだ。言ってしまえば自分で考え行動する携帯だな。もしはぐれてもそれぞれ行動を共にしていれば合流が可能になるな。

「私からは以上よ。さて報酬をいただこうか!」
「命を差し出せ以外なら払いますけどなにを払えば……」
「報酬として私に快感を支払ってもらうわ! ハァハァ!」

 なんとなく予想してたけどそうきたか。これだけしてもらったからやらないわけにもいかないか。
 そのあとハデス様の欲求が満たされるまで三人と三機で罵り続けて僕たちはお店に戻った。
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