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召喚されたら神様の助手ー異世界冒険物語ー  作者: ハチマキ
第二章 アラビアンナイト・アウラード
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第14話「テスト、のちカレーライス」

寝ぼけ気味で途中書いておりました。

チェックはしましたが誤字脱字あれば報告お願いします

『というわけでして頭領』

「ふーん、あの小娘ども、そんなとこにいたのね。にしてもずいぶんと速い移動だこと。あなた何か知ってるかしら?」

『いえ何も。王宮城下町に来ていたら偶然見かけただけですから』


 彼らが話が出来ているのは魔法具サハロラ 遠隔会話リモートトークの恩恵だ。子機と親機が必要だがどれだけ離れていようが会話が出来るもの。仕組みこそ違うが現代の携帯電話と同じようなものだ


「あなたは小娘一行を監視しなさい。報告は定期的に寄越しな」

『了解しました頭領』

「あたしをコケにしたあげく金まで持っていかれたんだから必ず殺す!野郎共、準備しな!」

「「「オー!!!」」」


 王宮城下町だけど策はあるわ。あのじじいの遺産使わせてもらうわ



 王宮城下町、サラのアジトで僕はアヌビスの紹介を続けていた。当然、サラには神の存在について話さなければならず僕のことも全て話した。


「お前、神様の助手だったんだな……」

「その点については成り行きだからこれ以上は何も言えない」

『主も苦労しているようですね。よくハデス様には困らさせたものです』


 アヌビスも苦労がある口なんだな。お互い気が合うかもしれない


「今の僕の考え方は『力を正しく使うためには正確に知る』必要があるだ。そこでテストをしようと思う」

「確かにそうだな。町の外にちょうどいい場所があるぜ」

「では私はお弁当の用意をしますね、今日のお昼の後食材は買い揃えました。作ってみたい料理もありますから食事は任せて下さい」

『これから、といきたいところですが今日はあと三十分で日が暮れます。明日にしましょう』


 その夜はサラがアヌビスに興味津々だったらしく終始話こんでいた。これもひいおじいさんの影響なのかな? 機械関連が好きみたいだ


 翌日、僕たちは町の外に来ていた。辺りは岩場で人の気配もない。性能テストをするにはもってこいの場所だった

 まずはサラからだ。グローブと靴の準備完了していた


「サラ君のひいおじいさんの発明の力みせてもらうよ。まずはあの岩が持ち上がるか試そう」

「おうよ!」


 威勢よく返事をしたあと表情が引き締まる。意識をグローブに傾けているようだ

 岩は彼女の身長ほどある、だがしかし軽々と持ち上げて遠くまで投げてみせた


「凄い出力だ! サラ、体調に変化ないかい?」

「特になし。大して力を入れたわけじゃないのにこれだからもっと大きい物も大丈夫だと思う」

「よし、次は靴だな。跳躍力かな? 軽くジャンプしてみてくれ」

「こうか?」


 軽く跳ねるイメージだったのだが予想以上だった。人の頭を軽々と越えるほど跳ねてしまった。

 その後もテストを続け、一つの結論がでた。

 手足の行動全ての補助をする

 サラが持っていたメモ帳とズレがあるのは全ての性能を詳しく書いたわけではないからなのだろうか。何はともあれ性能の理解が進んだのはいい事だろう

 次は僕だ。アヌビスの力を試しておきたい


「アヌビス。ビームセイバーを試す」

『御意』


 アヌビスのボディから駆動音が鳴り出した。胴の側面が開くとリレーのバトンを少し短くしたような機械が出てきて射出された


『主、説明致します。まず手元のスイッチを押して下さい』

「これか? うお!」


 スイッチを押すと肩から膝にかけてぐらいの刀身が形成された。かなりの熱量なのが持っていて伝わってくる

 試し斬りはあの大岩でいいか


『起動したらあとは斬るだけです。ただし三分しかエネルギーが持ちませんのでご注意を』

「わかった」


 僕は中段の構えをとる。イメージは横一文字で大岩を一閃した

 大岩は刃が通った場所が蒸発していた。バランスが取れなくなった大岩は砂煙をあげて倒れた


「なんて威力なんだよこれ。お前を作ったハデス様はなんでこんなものを作ったんだ?」

『どうも二千年前に未来を見る装置を使用しているときにみた映画に影響をうけたようです。たしか星戦争とかいう映画かと』


 あの映画かよ! そういえば、デザインも似せてあるじゃないか。それでこの武器を作るんだから大したものだよ


「そういえば、アヌビス自身は戦えるか?」

『無論です。もう一つのセイバーをくわえて戦えます。エネルギー補給をしながら戦うので時間の制限もありません』

「単独戦闘も出来るのか。戦闘の際にはマリーのカバーについてもらうよ」

『御意』


 気がつくと日がほぼ真上に来ていた。お腹も減ってきたしそろそろお昼かな? と思ったら腹時計は正確だったようでマリーが日陰で準備を進めてくれていた。

 町で見つけたというガスコンロの魔法版ともいえる器具で具を煮込んでいくと日本人の僕にとても馴染み深いカレーの匂いが辺りに立ち込める。ちなみにこの世界ではカルラと言うらしい

 具材は野菜中心の夏カレー仕様で暑さを気にせずいけた。


「作りたいってこのことだったんだね」

「はい、昨日別れた後買い物をしているときに匂いに誘われて美味しそうだったので作り方を教えてもらいました」

「やっぱりカルラはウマイよな。俺は好きな食べ物の一つだぞ、食欲がない時でもいける」


 今日の昼御飯でまさかカレー談義が起こるとは僕も思ってなかったけど世界は違えど旨さは共通だった。やっぱり店に出すことにしよう

 昼食後も慣れを含めてテストを続けて普通に扱えるようにはなった。

 この時既に奴らが動き出している事はまだ僕たちは知らない

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