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ランドシン伝記  (アーカーシャ・ミソロジー) 作者:キール・アーカーシャ

 第1章  エストネア逃亡-編

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第10話 猫の国

 第10話  猫の国

ケット・シー「まぁまぁ、そう-かしこまらないで」
 と、ケット・シーは-ひざまずくヴィル達に対し言った。
 そして、ヴィル達は立ち上がった。
ヴィル「ケット・シー陛下、俺達の()こうとしている道は
    間違って居ないのでしょうか?」
ケット・シー「僕は正しいと思っているよ。ただし、それは
       苦難の道だろう。ハンターだけでは無い、
       他の者達も-きっと君達を追う事だろう。
       そして、戦火に君達は巻きこまれる事だろう。
       もしかしたら、その道は閉ざされているのかも
       しれない。でも、それでも、僕は-その道を
       正しいと言うだろう。君達は立派だよ」
 とのケット・シーの言葉にヴィルは涙ぐんだ。
ヴィル「あ、ありがとうございます。私は・・・・・・実は不安で。
    自分の道が本当に正しいか不安で、本当は夜も眠れず、
    一人、苦悩してました。でも・・・・・・進みます、私達の
    道を。迷いが無い、と言えば、嘘になります。ですが、
    やれる限りの事をやってみようと思います」
 とのヴィルの言葉にケット・シーは満足そうに(うなず)いた。
トゥセ「団長、俺達は団長を信じて付いてきますよ。俺達も
    今の世の中、おかしいと思いますもん。だから、
    団長、これから誰が団長を否定しても、俺達は、
    絶対に団長を裏切りませんから。団長を信じ続け
    ますから」
 とのトゥセに対し、アーゼやモロン、カシムとレクク達は
(うなず)くのだった。
 それに対し、ヴィルは涙をにじませ、服で目を(ぬぐ)うのだった。
ヴィル「ああ。行こう-お前ら。最後まで俺達は一緒だ」
 とのヴィルの言葉に、トゥセ達は『オオッ』と、歓声をあげるのだった。
ケット・シー「さて。疲れているだろう。ヴィル、それに、
       ヒヨコ豆-団の皆。休み場所を用意してある。
       そこで旅の疲れを()やしてくれ。ただ、
       ゴブリンの二方(ふたかた)、君達とは話がある。
       どうか、少し、残って欲しい」
 とのケット・シーの言葉で、ヴィル達は-その場を去る事に
なったのだった。

 ・・・・・・・・・・
 トゥセは鼻歌を歌いながら、湯船に-つかっていた。
 そこは他の部屋と比べるに-非常に広い浴場で、ヴィル達は
体を洗い、そこの湯に入っていた。
ヴィル「いやぁ、それにしても極楽(ごくらく)だなぁ」
アーゼ「ですねぇ」
 と、アーゼも-ふにゃけた顔で答えた。
カシム「天恵(てんけい)ですね」
トゥセ「全くだぜ・・・・・・」
 すると、モロンが入って来た。
トゥセ「遅いぞ、モロン」
モロン「ご、ごめんよ。でも、体-洗うのに時間かかっちゃって」
ヴィル「トゥセ、あんま焦らせても-しょうが無いだろ」
トゥセ「あ、すいません。いやぁ、いい湯だなぁ」
 と言って、トゥセは天井(てんじょう)を見上げるのだった。
カシム「しかし、ケット・シー陛下はレククちゃん達に何の用
    が-あったんでしょうか?」
トゥセ「さぁなぁ。まぁ、ゴブリン関係の話じゃねぇの?」
アーゼ「まぁ、あの二人にも色々と過去が-ありそうだからな」
ヴィル「過去を詮索(せんさく)しないのがヒヨコ豆-団さ。
    いつか、向こうから話してくれるだろう」
 そして、五人は無言で温泉を堪能(たんのう)するのだった。
アーゼ「しかし、戦争を引き起こす神って何者でしょうかね?」
トゥセ「なんか、神話みたいな話だよな」
ヴィル「分からん。ただ、神うんぬん-は俺達には重すぎる。
    まぁ、俺達はレククちゃん達をククリ島に無事に
    送り届ける事を考えよう」
アーゼ「ですね」
トゥセ「ところで、カシム。ゴブリンへの変化(へんげ)の術、
    覚えたのかよ?」
カシム「あ、はい。大体は。ただ、今の私では持続時間が短い
    ので-(よう)練習ですね」
トゥセ「へぇ、じゃあ、ちょっと-やってみてくれよ。俺に。
    軽くでいいからさ」
カシム「え?ですが、まだ習得してませんし・・・・・・」
トゥセ「いいから、いいから。俺はカシムを信じてるぜ」
カシム「はぁ・・・・・・。分かりました。では、やってみます」
 そして、カシムは呪文を唱えだし、術を構築していった。
カシム「ハッ」
 と、かけ声を出し、カシムは変化(へんげ)の術をトゥセに-かけた。
 そして、術の煙が晴れると、そこには変わり果てたトゥセの
姿が-あった。
アーゼ「ブッ!」
 と、アーゼは-その姿を見て、()き出した。
 そこには猫の顔と化したトゥセの姿が-あった。
トゥセ「え?ちょっと待て。嫌な予感がする」
カシム「トゥセさん、も、もうしわけ-ありません。ちょ、
    ちょっと手違い-がありまして・・・・・・」
トゥセ「やめろッ、謝るなッ!おい、誰か。大丈夫って言って
    くれ。おいッッ!」
ヴィル「トゥセ・・・・・・すごく、言いづらい事だが、今の-お前は
    猫人間だ」
トゥセ「へ?」
 そして、トゥセは手で顔を触り、さらに水面に-ゆらりと映る
自身の顔を見て、叫んだ。
トゥセ「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ!」
 それに対し、ヴィル達は顔を見合わせた。
モロン「か、かわいいよ、トゥセ」
トゥセ「おう、ありがとよ、モロン。だが、俺のショックは
    消えねぇよぅぅぅ・・・・・・」
 と、トゥセは半泣きに-なった。
カシム「ト、トゥセさん、もう一度、術をかけて、元に
    戻してみましょうか?」
トゥセ「い、いや。いいよ、もう-これ以上、俺の顔をイジらな
    いでくれ」
カシム「す、すみません」
ヴィル「でも、猫の国で良かったな。まだ」
トゥセ「うぅ・・・・・・まぁ、そうですけど。カシムぅ・・・・・・」
 と、トゥセは猫の顔のまま-うらめしそうにカシムを見た。
カシム「すみません。ッ・・・・・・。じ、実は、この術はイメージ
    が重要でして。少し前まで猫ばかり見ていたモノで、
    最後の術の発動の時に、猫の顔をイメージしてしまい」
トゥセ「おいッ!そこは-もっと良いモノをイメージしてくれ。
    まぁ、いいや・・・・・・。ところで、カシム。何で-さっき
    から目を()らしてるんだ」
 そう言って、トゥセは移動して、カシムの顔を(のぞ)きこんだ。
 それに対し、カシムは『ブッ』と噴き出し、必死に笑いを
こらえて、顔をそむけるのだった。
トゥセ「おいッ、ふざけんなッ!笑うな。おいィ」
アーゼ「いや、トゥセ。それは無理だ。プッ。正直、笑わずに
    目を(あわ)せるのは不可能だ」
トゥセ「ふざけんなッ!どんだけ-やばいんだよ、俺の顔ッ!」
 と、トゥセは自身の顔をムニムニ-いじりながら言った。
 それに対し、アーゼとカシムは再び、()き出すのだった。
ヴィル「お前達、あんまし、トゥセをいじめるな」
 そう言って、ヴィルは目を開いた。
トゥセ「団長ーーーッ!」
 そう言って、トゥセはヴィルを正面から見つめた。
 しかし、ヴィルは耐えきれずに、()き出すのだった。
トゥセ「ちくしょうッ!団長の裏切り物ッ!」
 と言って、トゥセは浴場を転がるのだった。

 トゥセは浴場の(はし)で-いじけていた。
 それをモロンが、はげましていた。
モロン「ま、まぁまぁ。トゥセ、元気だしてよ」
トゥセ「モロン、もういいんだ。俺は一生、猫人間として、
    生きていくんだ・・・・・・」
ヴィル「トゥセ、モロン、そろそろ出るぞ」
 そして、ヴィル達は浴場から出るのだった。

 ・・・・・・・・・・
 一方で剣聖シオンのパーティも(おり)しも温泉に-つかっていた。
細身「いやぁ、ほんま-いい湯やわぁ」
 と、細身の男は言った。
大男「だな」
細身「ところで、シオンはん-は?」
大男「さっき、貸し切り風呂を借りてたぞ」
細身「・・・・・・それって、エレナはん-と混浴って事かいな?」
大男「まぁ、普通に風呂に入るだけだと思うがな」
細身「それやって、ウラヤマし過ぎる話やッ!ヒドい、酷すぎるわッ」
大男「まぁまぁ、そう言うなって。世の中には、ここの宿屋に
   泊まれない奴の方が多いんだからな」
細身「あぁ、皇室の許可証が必要なんやったっけ?」
大男「そうそう。まぁ、だから、こうして-いい湯につかれる
   だけで満足するべきなのさ」
細身「まぁ、それも-そうや・・・・・・な?」
 すると、隣の浴場から女性達の声が聞こえた。
 それは聞き覚えのある声だった。
 さらに、シオンの戸惑(とまど)った声も聞こえてきた。
細身「な、なぁ、これって」
大男「冷静に客観的に情報を分析すると・・・・・・。ニア達も
   シオンの所に入りに行ったんだろう」
細身「なぁ、ワイら-も入っちゃあかんのやろか?なぁ?
   だ、だって、同じパーティやろ?な?」
大男「諦めろ。俺達が入ったら、痴漢(ちかん)あつかい-される事、
   間違い無しだ」
細身「う、うぅ。ほんま、不公平な世の中やでぇ・・・・・・」
 と言って、細身の男は、男泣きに泣くのだった。

 一方でシオン達は貸し切り風呂で湯船を満喫(まんきつ)していた。
ニア「いやぁ、久々だね。温泉というモノも」
 と、魔剣士のニアは水面に双丘(そうきゅう)をプカプカと浮かせながら
言うのだった。
リーシャ「で、ですねぇ」
 と、治癒術士のリーシャはチラチラとニアの胸を見て、
自分と比べ、ため息を()くのだった。
フォウン「でも、ニアの胸って本当に大きいわね。少し、
     うらやましいわ」
 と、ダーク・エルフのフォウンは言うのだった。
ニア「そうかな?肩も()るし、うっとおしいモノだよ」
フォウン「でも、そんなに大きいと、自分で胸を吸えるんじゃ
     無いの?」
ニア「え?どうかな?やってみた事ないよ」
フォウン「えぇ?出来るでしょ?ちょっと-やってみてよ」
ニア「仕方無いなぁ・・・・・・。あ、出来た、出来た。結構、
   余裕だね」
リーシャ「うぅ、ニアさん、うらやましいです」
フォウン「私も出来ないかしら・・・・・・・・・・・・。あ。で、出来た。
     かろうじて出来た。昔は出来なかったのに。私も
     少しは成長してるって事かしら?」
ユーク「・・・・・・タレた-だけ・・・・・・」
 と、女-魔導士のユークは首だけを湯から出しながら、
誰にも聞こえぬようボソリというのだった。
 一方、シオンは彼女らの会話を聞きながら、赤面していた。
シオン「まったく・・・・・・。人が聞いてたら-どうするんだよ」
 と、顔に手を当てながら言うのだった。
エレナ「ふふ、仲良くていいじゃない」
 と、エレナはシオンの隣でニコニコしながら言うのだった。
シオン「二人で-ゆっくりと入る予定だったのにな」
エレナ「まぁ、それは夜で-いいんじゃない?部屋に-お風呂が
    付いてるし」
シオン「ほんと・・・・・・豪華だよな・・・・・・」
 と言って、シオンは-あくびをするのだった。

 ・・・・・・・・・・
 一方、猫の顔となったトゥセは、大量の猫に追いかけられていた。
トゥセ「おいッッ!あ、いいところに居た。カシム、助けて
    くれッ!」
 と、トゥセは助けを求めた。
カシム「ど、どうしたんですか?」
トゥセ「い、いや。ギャアッッッ!」
 そして、トゥセは猫の山に埋もれた。
 それから必死にトゥセは顔だけ、外に出した。
カシム「だ、大丈夫ですか?」
トゥセ「大丈夫じゃねぇ・・・・・・重いィ・・・・・・」
カシム「しかし、このなつきようは異様じゃ無いですね。何が
    あったんですか?」
トゥセ「何もしてねぇよ。こんだけ猫が居るんだから猫耳娘
    も居るかと思って、恥をしのんで一人、探索に出た
    んだ。そしたら、急に襲われたんだよ・・・・・・」
カシム「猫耳は違う種族な気もするんですが・・・・・・」
トゥセ「うるせぇ・・・・・・。仙人術で何とかしてくれよぅ・・・・・・」
カシム「うーん。なら、この猫達の心象(しんしょう)風景を探ってみます。
    大まかに何を考えて居るか分かるかも知れません」
トゥセ「おお、任せた」
カシム「では・・・・・・」
 そして、カシムは術を発動した。
トゥセ「分かったか?」
カシム「ええ。トゥセさん-が今、巨乳の猫耳娘とイチャイチャ
    したいという事が・・・・・・」
トゥセ「俺を見てどうするんだよッ!猫を見ろ、猫をッ!」
カシム「なら、なるべく、心を無にしてください。トゥセさんの
    雑念が強すぎて、そっちに気が取られてしまうんです」
トゥセ「あ、悪い。じゃあ、ひたすら計算してるわ。1+1は」
 と、トゥセが計算している間、カシムは再び、術を発動した。
カシム「む・・・・・・」
トゥセ「分かったか?」
カシム「はい。結論から言うと、この猫達はメスです」
トゥセ「だから、なんだよッ!どうでもいい情報、来たーッ!」
カシム「いえ。それが今回、重要なのです。このメス猫ちゃん達は、
    トゥセさん、あなたに-ほれてます。ベタぼれです」
トゥセ「へ?う、嘘だろ?」
カシム「いえ、事実です。もう、ハァハァ、してます」
トゥセ「止めてくれ、俺に猫の趣味はねぇんだッ!」
カシム「ム・・・・・・新たなイメージを受け取りました」
トゥセ「な、なんだよ・・・・・・。怖いな」
カシム「トゥセさん、この猫達はトゥセさんと一緒に温泉に
    入りたいそうです」
トゥセ「はぁ?ね、猫と混浴とか嬉しくないんだよッ!おい。
    大体、俺、結構、熱いの苦手で。マジで、温泉とか、
一日に何度も入りたくねぇよ。マジで-のぼせるって」
カシム「う、うーん。困りました・・・・・・」
トゥセ「困るな。何とか、してくれ」
カシム「うーん」
 と、カシムが悩んでいると、猫達はトゥセの下に潜りこみ、
トゥセを持ち上げだした。
トゥセ「え?ちょ。う、嘘だろ?あぁぁぁぁぁぁ!」
 そして、トゥセは猫達により、運ばれて行くのだった。
カシム「・・・・・・ご愁傷(しゅうしょう)さまです、トゥセさん」
 そう言って、カシムは両手を(あわ)せるのだった。

 ・・・・・・・・・・
 一方、シオンは少し、困っていた。
シオン(マズイな。少し、のぼせて来たぞ。かといって、今、
    出るワケにも行かない。流石(さすが)に、女性陣に-アレが
    膨張(ぼうちょう)している所を見せるワケにも行かないし・・・・・・。
    とはいえ、この状況下では、中々(なかなか)、俺の愚息(ぐそく)(おさ)まってくれない・・・・・・)
 と、湯船に顔をつかながら思うのだった。
エレナ「シオン?大丈夫?」
シオン「え?ああ・・・・・・」
エレナ「もしかして、興奮してる?」
シオン「え?いや、その・・・・・・」
エレナ「フフ、ニア達は綺麗だからね」
シオン「いやいや、エレナが一番、綺麗だよ」
エレナ「そう。フフ、シオン、もしかして、困ってる?」
シオン「・・・・・・ご明察」
エレナ「なら・・・・・・内緒で-してあげよっか?」
 と、エレナは-シオンの耳元で(ささや)いた。
シオン「・・・・・・非常に魅力的な提案だけど、遠慮するよ。
    温泉を汚したくないし」
エレナ「そうね。そういうのは夜にしましょう?」
シオン「・・・・・・ああ」

 ・・・・・・・・・・
 一方、トゥセは猫達と混浴していた。
トゥセ(やべぇ・・・・・・意識が-もうろうとしてきやがった。
    っていうか、なんで-こいつら、のぼせねぇんだ?
    猫のくせに、熱いのに強すぎだろ。くそぅ・・・・・・)
 そんなトゥセ達にメス猫達は-すりよってくるのだった。
トゥセ(マジ、かんべんしてくれよ・・・・・・)
 すると、トゥセにかけられた変化(へんげ)の術が-ポンと音を立てて
解けた。
 一瞬の沈黙が訪れた。
 トゥセは湯船に映る自分の顔を見て、はしゃいで喜んだ。
トゥセ「よ、よっしゃ!戻ったッ!戻った・・・・・・ぞ?」
 その時、トゥセは-メス猫達が毛を逆立てて(うな)っているのに
気付いた。
トゥセ「え・・・・・・えぇと、いや。俺は元々、ダーク・エルフで。
    それで決して、君達を(だま)すつもりは毛頭(もうとう)-無くてって、
    駄目ですよねぇッ!」
 次の瞬間、メス猫達は爪を振り上げ、トゥセに襲いかかるのだった。

 ・・・・・・・・・・
 その頃、シオンは湯船から出て、外の休憩所に居た。
細身「オッ、シオンはん。どうやった?」
 と、細身の男は尋ねた。
シオン「ん。あぁ。まぁ、何とかなったって、感じかな?」
細身「何の事やら?」
シオン「いや、女性陣には結構、気をつかうって話だよ」
大男「しかし、眼福(がんぷく)だったんじゃないのか?」
シオン「ま、まぁね。普段、見れないモノが見れた」
細身「うらやましい限りやわぁ・・・・・・」
シオン「ただ、少し、のぼせちゃってさ。先に部屋に戻らせて
    もらうよ」
 そう言って、シオンは去って行った。
細身「えぇなぁ・・・・・・。この後、エレナはん-と二人で
   イチャイチャするんやろ?そうなんやろ?」
大男「まぁ、そうだろうな」
 すると、今度はエレナ達が浴場から出てきた。
細身「えぇなぁ・・・・・・」
大男「そうだな」
 と、二人の男は(つぶや)くのだった。

 ・・・・・・・・・・
 一方、トゥセは部屋で、顔に塗り薬を付けていた。
ヴィル「大丈夫か、トゥセ?」
トゥセ「・・・・・・とんだ災難でしたよ」
カシム「すみません、トゥセさん。全ては私のミスから始まった事です」
トゥセ「いや・・・・・・いいよ。過ぎた事だから・・・・・・」
アーゼ「ま、まぁ、元気出せよ、トゥセ」
モロン「トゥセ、元気出して。羽ウサギちゃんも心配して
    るよ」
 と言って、モロンは人形の羽ウサギの手を振って見せた。
トゥセ「おう・・・・・・。混浴・・・・・・したい。女の子と・・・・・・・、
    混浴、したい・・・・・・」
アーゼ「なんか・・・・・・同情する気が()せてきた・・・・・・」
 と、アーゼは言うのだった。

 ・・・・・・・・・・

+注意+
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