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Sentence-私が彼に伝えたかったコト-
作:りす君


私が逢いたかったあの彼は今、私の前を歩いてる。私より、大人っぽい彼女を連れて。昔は、私と妹と彼の3人であんな仲が良かったのに…。








運命は酷い…残酷すぎる…






私と妹と彼は、幼い時からいつも一緒に遊んでいた。彼は小学校に入学しても私と妹と仲良くしてくれた。
彼はいつも優しかった。私がクラスの男子からいじめられた時に、いじめっ子に対して本気で怒ってくれたり、妹が迷子になったときも自分の妹のように必死に捜してくれたり…



そんな事もあり、私は彼の事が好きだった。でも、妹の方が彼の事を心から愛していた。だから、私は一旦身を引いて妹と彼の恋路を応援した。でも、やはり運命は残酷だった…



彼は高校生の時、彼の父親の転勤で東京から遠くの町に引っ越す事になった。妹は数日間、自分の部屋に閉じ籠って泣いていた。私だって淋しかった。もう、彼に逢えないと思うと胸が苦しくなった。



でも、これも運命なんだと心の中で整理したので、悲しんでいたのもそう長くは無かった。でも、妹は違った…











妹は、彼と別れてから精神が乱れてリストカットを何度もして、挙げ句の果てに自分からトラックの前に立って轢かれて死んだ…。15歳という若さで人生の幕を()じた。









普通なら、私は妹を殺したも同然の彼を恨みたかった…でも、恨めなかった。
理由は簡単だった



“彼に心底惚れていたから。”



だから恨めなかった。








あれから数年後の今、私の目の前に彼がいる。彼は大人な彼女の長く美しい黒髪を撫でている。
私は、彼に私の思いが伝わらない事なんて解っていた…けど、どうしても伝えたかった、これで彼への恋をきっぱりと終わらせたかった。
私は、彼の背中に小さな声で呟いた。

「私はあなたが好きです。」

呟いた後、私はある事を思い付いて、急いで家に帰った。



私が思い付いたのは…彼への今の私の思いを文で表そうという考えだった…。


読んで下さり、ありがとうございました…













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