雪やこんこん 霰やこんこん
降っても降ってもまだ降りやまず
雪は僕らの町を覆い隠すのだろうか? それ位降っている。
覆い隠すなら、もっと降ってもらわなければいけないな。
覆い隠さないなら、直ぐに溶けてしまえば良い。
そうすれば、僕は無駄な希望を考える必要が無いのだから
ああ。
この世界が見えないように覆い隠してくれよ。
この絶望だらけの世界を覆い隠し、見せないでよ。
僕はこの世界が大嫌いだ。この嘘だらけの苦しい世界なんか、見なければいいのに見なければいいのに……
僕はこの世界を消してしまいたいの
消して消して消して―――消せないのなら、映してくれよ
中途半端ほど嫌いなものは無いんだよ? 僕は――今、自分も世界も嫌いで、消えてしまいたい
「わぁ……凄い」
白銀の世界が僕の前に出てきたけれど、僕は苦しい
どうして、今の僕にこんな世界を見せるのだろう?
この世の美しさを。
何も出来ない僕。世界が汚いから良かったのに。
こんな美しい世界を見せられたら、僕は希望を持ってしまうじゃないか……。
「ユウちゃーん! 学校よ」
「はーい!」
また。
また、この汚い世界の学校に行く時間が来た。
仕方ない。
僕は覚悟を決めて学校へ行く道を歩き始める。
汚い世界に舞い降りた希望の欠片に救われて
そうさ。
この白い世界を作った元は雪なんかじゃなく、希望の欠片。
人々に希望を与える欠片なんだ。
「行くか!」
そう、僕は行く。
どんなに汚い世界であったとしても、そこには小さくても希望の欠片が転がっているのだから。
僕は歩き続けようと決めたのだ。
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